星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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御大の公式頁でのいつもの先行チラ見せ原稿があああああああΣ(゜◇゜)
職場では、浮き輪を持ってきたお客様が自由に使えるようにコンプレッサーも置いてあるのですが、1日1~2組は空気を入れすぎて浮き輪を破裂させます。
浮き輪をお子さんの前で破裂させてショ(´・ω・`)ボーンな顔になっているお父さんを見ると、『こ、これも旅の思い出です(>ω<;)』と何となく心の中で応援したくなりますよ…売店で新品の浮き輪も売ってますから!
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ぽーんという威勢のいい音とともに、エアーベッドが破裂して吹っ飛んだ。原因であるバイアンが目を丸くしたあと、困ったような顔をしてカノンの方を見る。原因は空気の入れすぎだ。
「すみませんシードラゴン、加減しそこねました」
横からソレントが涼しい顔で口を挟む。
「謝ること無いですよ。ゴッドブレスできる肺活量あるなら簡単だろとか言って、貴方に押し付けたあの人が悪いんですから」
「しかし、失敗したのは俺のせいだからな。すまんカノン」
「ああ、気にすんな」
カノンはひらりと手を振った。海将軍たちの海水浴につきあったものの、自分は寝ているつもりだったのだ。それが海上になるか砂浜になるかの違いだけで、予定に大差はない。
「大丈夫だ。まだもう1つある…また空気入れを頼んでも良いだろうか」
しかし、横から会話に混じってきた兄・サガの声で現実にたちかえり、カノンは遠い目になる。職場仲間の行楽に、何故なんの違和感もなく兄が混じっているのだ。
バイアンも快く引き受け、今度は上手くエアーベッドを膨らませた。サガや自分が横たわれるサイズなのだから、相当大きなものだ。バイアンがいなければ、これを膨らませるのは骨だったろう。涼やかな声で礼を言うサガと、照れたように会話をしているバイアン。違和感を感じているのは自分だけで、他の面々は当たり前のように受け入れている(ソレントは多分あえて流している)。
サガが楽しそうにカノンを見た。
「カノン、一緒に乗ろう」
「は?」
「狭いが二人くらい乗れるだろう」
「ムチャ言うな沈む。ていうか狭い」
「重なれば乗れるのではないか?」
「何で重なってまで一緒に乗らなきゃならんのだ!」
「1つしかないエアーベッドを双子で争いあうより、二人で使いたい」
「いや、争うつもりはないし。浮き具を聖衣と同列のように語られても…」
言いかけてカノンは黙った。聖戦後は隠れることなく生きることとなったカノンであるが、そのために兄と何かを半分にすることはなくなった。それはカノンの自立を意味するが、時折昔の距離も懐かしくなる。
1つのものをサガと分け合って使うなど、何年ぶりのことだろう。
「…一緒に乗ってやってもいいが、多分沈むぞ」
「やってみなければ判らないだろう」

海将軍たちの暖かい視線(ソレントだけは生暖かい視線)のなか、美丈夫二人に乗られたエアーベッドは、沈みはしなかったものの、過重のため、皆の予測どおり盛大にひっくりかえった。

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27・29と拍手を下さった方ありがとうございます(ぺこ)毎回癒されております。
カレー食べたい気分だけで書いたぐだぐだSS
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海界から帰宮したカノンが、いつものように双児宮の門柱をくぐると、通路を兼ねた広間にはテーブルセットが置かれ、サガとシャカにデスマスク、そしてアイアコスという不思議なメンバーが揃っていた。
テーブルの上には幾つかの皿が並んでいる。そして宮内に広がるカレー臭。
「おい、何だこれは」
帰参の挨拶も忘れて思わずサガに問いただすと、サガの方は先に「おかえり」と言ってからカノンへ説明を始めた。
「凄いだろう。各国カレーの試食会だ。とりあえず彼らの出身地であるインド、ネパール、イタリアンが揃っている」
「意味わからん」
「最初は、アイアコスのネパールカレーの話から始まったのだ。そうしたらシャカがインドカレーとの違いを教えてくれてな。食べ比べをすることになったのだが、折角なのでそれぞれが自分の国のカレーを作って持ち寄ったのだ」
「どこでどういう状況でそんな会話になったのか、皆目検討がつかんのだが」
カノンと同じようにサガの人脈もなかなか広いのだけれども、そのなかでもサガと親しく交流のある面子は一見クセのある人物が多い。言い換えれば、サガの過去の前歴…反逆者であった過去など気にしない者たちだ。
「さっさと着替えてこい。お前も分もある」
声をかけてきたのはアイアコスだ。カノンとも面識がある。三巨頭のなかでは、さばさばとして付き合いやすい性格をしている。いつのまにサガと仲良くなったのか知らなかったが、それは食べながらでも聞けばいいだろう。
しかしそこでカノンははたと気づいた。慌ててデスマスクに小声で確認をする。
「おい。サガにカレーを作らせてないだろうな」
サガの料理の腕前は壊滅的だ。いや料理は彼なりに手順どおり作るのだが、余計な調味料をアレンジしたり、愛情と言う名の小宇宙を篭めすぎるために、サガの知らないところで料理が変質する。
「落ち着け。テーブルの上にギリシアカレーはねえだろ。俺がいるのにサガに料理なんてさせねえよ」
「そ、そうか。サガの手料理が無いなら安心して食えるな」
「…カノン、聞こえているぞ」
最後の台詞だけ耳に届いたのか、サガが少しむくれている。
しかし、皆はまだ知らないのだった。シャカの手料理もなかなか壊滅的であることを。

各国カレー品評会の結果、次回はシャカにも手作りをさせず、イギリスカレーとポルトガルカレーを追加しようという話になった。

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イギリスは当然ラダによる英国式カレーですが、彼も料理とか出来るんだろうか…ポルトガルカレーはカーサです。
昨日の続き
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サガの発言による動揺が過ぎ去ると、今度は兄だけ涼しい顔をしているのが何となく悔しいカノンであった。それに、気に掛かることもある。
まだ新聞を読んでいる兄へ近づき、その新聞を取り上げる。
何だ、という顔で見上げてきた黒髪の兄へカノンは尋ねた。
「訓練中だといったな?」
「ああ」
「ならば、きちんと集中してやれ。ながら訓練というのも相手に失礼だろ」
まずはひとことクギを差す。いくらサガにとって実力的にちょろい相手たちとはいえ、相手の側からすれば滅多にない黄金聖闘士相手の真剣訓練なのだ。片手間は失礼というものだろう。
するとサガは首を傾げてからカノンに答えた。
「訓練は、あれがきちんと対応している」
「サガが?」
カノンは髪の色問わず兄を『サガ』と呼ぶので判りにくいが、黒サガのいう『あれ』は、俗に言う白サガのことだ。黒のサガはぼふりとソファーへ背をあずける。
「今日の雑兵への稽古は、あれが脳内で担当している。お前の言うとおり『ながら訓練』は失礼だし、何より新聞を読みながら相手に怪我もさせぬよう遠隔操作を行うのは、さすがにわたしでも無理だぞ。戦闘では何が起こるか判らぬゆえな」
いや、1度にニ人格がそれぞれ別のことをしてる時点で相当器用だと思うのだが…というカノンの突っ込みは心の中に収められた。
「じゃあ、オレがいま兄さんをくすぐったり悪戯しても、もう一人の兄さんがやってる訓練には影響でないわけ?」
しかし、そう尋ねると黒サガは怒ったような顔をした。
「身体が同じなのだ。影響出るに決まっておろう」
「そっか、じゃあ止めておく」
笑いながら隣へ腰を下ろしたカノンの頬を、黒髪のサガは柔らかく抓った。

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拍手を下さったかた、ありがとうございます。とても嬉しかったです♪
しかしてどこから…(^▽^;)三( ^▽^)
Ωで何で主人公がリュウドルク玄武に説教されてるんだと思ったら、玄武でなくてアノ人でした。不意打ちびっくり。マザコン健在。あの人はまったく結婚する気はなさそうですね…(>▽<)
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遅めの起床後、シャワーを浴びてからリビングへ訪れたカノンは、そこに兄が寛いでいるのを見て足を止めた。サガはゆったりとソファーへ背をあずけ、新聞へ目を通している。肩からこぼれおちる髪の色は黒い。カノンは目を瞬かせた。
「おいサガ、おまえ今日は下級聖闘士へ稽古をつけてやる日ではなかったのか?」
カノンは休日だが、サガはそうではない。本来、この時間に兄が双児宮にいるわけがないのだ。
「訓練なら先ほどからしてやっている」
新聞から顔も上げずにいうサガの返事に、カノンは首をかしげかけたが直ぐに納得した。サガの小宇宙を辿ると、双子座聖衣に繋がっている。遠隔操作だ。
「ああ、なるほど。ジェミニに相手させてんのか」
「生身相手ではなく聖衣相手ならば、相手も普段は対人に使えぬような威力の大きな必殺技を出せる。より実践的な訓練が可能だ」
「…でも相手が必殺技を出したら、お前そのまま返すだろ。加減してやれよ」
「わかっている。威力は削ぐ」
サガは攻撃技だけでなく、相手の技を跳ね返したり逸らしたりする技も持っている。大きな技を出す者ほど、技後の硬直時間は長いわけで、そんな状態のところへカウンターを食らったならば、ただでは済まないだろう。
カノンは珈琲を淹れ、自分とサガの前へ置いた。
「今日暑いからな。理由つけてるが、訓練で外に出たくなかったんだろ」
にやりと笑いながら話しかけると、サガはようやく新聞から顔をあげる。
「お前が今日休みであったから、わたしもここに居ようと思って」
淡々と事実だけを告げるかの表情と声色であったが、不意打ちをくらったカノンは赤くなって顔を逸らした。
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