星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
昨日の続き
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サガの発言による動揺が過ぎ去ると、今度は兄だけ涼しい顔をしているのが何となく悔しいカノンであった。それに、気に掛かることもある。
まだ新聞を読んでいる兄へ近づき、その新聞を取り上げる。
何だ、という顔で見上げてきた黒髪の兄へカノンは尋ねた。
「訓練中だといったな?」
「ああ」
「ならば、きちんと集中してやれ。ながら訓練というのも相手に失礼だろ」
まずはひとことクギを差す。いくらサガにとって実力的にちょろい相手たちとはいえ、相手の側からすれば滅多にない黄金聖闘士相手の真剣訓練なのだ。片手間は失礼というものだろう。
するとサガは首を傾げてからカノンに答えた。
「訓練は、あれがきちんと対応している」
「サガが?」
カノンは髪の色問わず兄を『サガ』と呼ぶので判りにくいが、黒サガのいう『あれ』は、俗に言う白サガのことだ。黒のサガはぼふりとソファーへ背をあずける。
「今日の雑兵への稽古は、あれが脳内で担当している。お前の言うとおり『ながら訓練』は失礼だし、何より新聞を読みながら相手に怪我もさせぬよう遠隔操作を行うのは、さすがにわたしでも無理だぞ。戦闘では何が起こるか判らぬゆえな」
いや、1度にニ人格がそれぞれ別のことをしてる時点で相当器用だと思うのだが…というカノンの突っ込みは心の中に収められた。
「じゃあ、オレがいま兄さんをくすぐったり悪戯しても、もう一人の兄さんがやってる訓練には影響でないわけ?」
しかし、そう尋ねると黒サガは怒ったような顔をした。
「身体が同じなのだ。影響出るに決まっておろう」
「そっか、じゃあ止めておく」
笑いながら隣へ腰を下ろしたカノンの頬を、黒髪のサガは柔らかく抓った。
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拍手を下さったかた、ありがとうございます。とても嬉しかったです♪
しかしてどこから…(^▽^;)三( ^▽^)
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サガの発言による動揺が過ぎ去ると、今度は兄だけ涼しい顔をしているのが何となく悔しいカノンであった。それに、気に掛かることもある。
まだ新聞を読んでいる兄へ近づき、その新聞を取り上げる。
何だ、という顔で見上げてきた黒髪の兄へカノンは尋ねた。
「訓練中だといったな?」
「ああ」
「ならば、きちんと集中してやれ。ながら訓練というのも相手に失礼だろ」
まずはひとことクギを差す。いくらサガにとって実力的にちょろい相手たちとはいえ、相手の側からすれば滅多にない黄金聖闘士相手の真剣訓練なのだ。片手間は失礼というものだろう。
するとサガは首を傾げてからカノンに答えた。
「訓練は、あれがきちんと対応している」
「サガが?」
カノンは髪の色問わず兄を『サガ』と呼ぶので判りにくいが、黒サガのいう『あれ』は、俗に言う白サガのことだ。黒のサガはぼふりとソファーへ背をあずける。
「今日の雑兵への稽古は、あれが脳内で担当している。お前の言うとおり『ながら訓練』は失礼だし、何より新聞を読みながら相手に怪我もさせぬよう遠隔操作を行うのは、さすがにわたしでも無理だぞ。戦闘では何が起こるか判らぬゆえな」
いや、1度にニ人格がそれぞれ別のことをしてる時点で相当器用だと思うのだが…というカノンの突っ込みは心の中に収められた。
「じゃあ、オレがいま兄さんをくすぐったり悪戯しても、もう一人の兄さんがやってる訓練には影響でないわけ?」
しかし、そう尋ねると黒サガは怒ったような顔をした。
「身体が同じなのだ。影響出るに決まっておろう」
「そっか、じゃあ止めておく」
笑いながら隣へ腰を下ろしたカノンの頬を、黒髪のサガは柔らかく抓った。
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