星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
職場では、浮き輪を持ってきたお客様が自由に使えるようにコンプレッサーも置いてあるのですが、1日1~2組は空気を入れすぎて浮き輪を破裂させます。
浮き輪をお子さんの前で破裂させてショ(´・ω・`)ボーンな顔になっているお父さんを見ると、『こ、これも旅の思い出です(>ω<;)』と何となく心の中で応援したくなりますよ…売店で新品の浮き輪も売ってますから!
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ぽーんという威勢のいい音とともに、エアーベッドが破裂して吹っ飛んだ。原因であるバイアンが目を丸くしたあと、困ったような顔をしてカノンの方を見る。原因は空気の入れすぎだ。
「すみませんシードラゴン、加減しそこねました」
横からソレントが涼しい顔で口を挟む。
「謝ること無いですよ。ゴッドブレスできる肺活量あるなら簡単だろとか言って、貴方に押し付けたあの人が悪いんですから」
「しかし、失敗したのは俺のせいだからな。すまんカノン」
「ああ、気にすんな」
カノンはひらりと手を振った。海将軍たちの海水浴につきあったものの、自分は寝ているつもりだったのだ。それが海上になるか砂浜になるかの違いだけで、予定に大差はない。
「大丈夫だ。まだもう1つある…また空気入れを頼んでも良いだろうか」
しかし、横から会話に混じってきた兄・サガの声で現実にたちかえり、カノンは遠い目になる。職場仲間の行楽に、何故なんの違和感もなく兄が混じっているのだ。
バイアンも快く引き受け、今度は上手くエアーベッドを膨らませた。サガや自分が横たわれるサイズなのだから、相当大きなものだ。バイアンがいなければ、これを膨らませるのは骨だったろう。涼やかな声で礼を言うサガと、照れたように会話をしているバイアン。違和感を感じているのは自分だけで、他の面々は当たり前のように受け入れている(ソレントは多分あえて流している)。
サガが楽しそうにカノンを見た。
「カノン、一緒に乗ろう」
「は?」
「狭いが二人くらい乗れるだろう」
「ムチャ言うな沈む。ていうか狭い」
「重なれば乗れるのではないか?」
「何で重なってまで一緒に乗らなきゃならんのだ!」
「1つしかないエアーベッドを双子で争いあうより、二人で使いたい」
「いや、争うつもりはないし。浮き具を聖衣と同列のように語られても…」
言いかけてカノンは黙った。聖戦後は隠れることなく生きることとなったカノンであるが、そのために兄と何かを半分にすることはなくなった。それはカノンの自立を意味するが、時折昔の距離も懐かしくなる。
1つのものをサガと分け合って使うなど、何年ぶりのことだろう。
「…一緒に乗ってやってもいいが、多分沈むぞ」
「やってみなければ判らないだろう」
海将軍たちの暖かい視線(ソレントだけは生暖かい視線)のなか、美丈夫二人に乗られたエアーベッドは、沈みはしなかったものの、過重のため、皆の予測どおり盛大にひっくりかえった。
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27・29と拍手を下さった方ありがとうございます(ぺこ)毎回癒されております。
浮き輪をお子さんの前で破裂させてショ(´・ω・`)ボーンな顔になっているお父さんを見ると、『こ、これも旅の思い出です(>ω<;)』と何となく心の中で応援したくなりますよ…売店で新品の浮き輪も売ってますから!
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ぽーんという威勢のいい音とともに、エアーベッドが破裂して吹っ飛んだ。原因であるバイアンが目を丸くしたあと、困ったような顔をしてカノンの方を見る。原因は空気の入れすぎだ。
「すみませんシードラゴン、加減しそこねました」
横からソレントが涼しい顔で口を挟む。
「謝ること無いですよ。ゴッドブレスできる肺活量あるなら簡単だろとか言って、貴方に押し付けたあの人が悪いんですから」
「しかし、失敗したのは俺のせいだからな。すまんカノン」
「ああ、気にすんな」
カノンはひらりと手を振った。海将軍たちの海水浴につきあったものの、自分は寝ているつもりだったのだ。それが海上になるか砂浜になるかの違いだけで、予定に大差はない。
「大丈夫だ。まだもう1つある…また空気入れを頼んでも良いだろうか」
しかし、横から会話に混じってきた兄・サガの声で現実にたちかえり、カノンは遠い目になる。職場仲間の行楽に、何故なんの違和感もなく兄が混じっているのだ。
バイアンも快く引き受け、今度は上手くエアーベッドを膨らませた。サガや自分が横たわれるサイズなのだから、相当大きなものだ。バイアンがいなければ、これを膨らませるのは骨だったろう。涼やかな声で礼を言うサガと、照れたように会話をしているバイアン。違和感を感じているのは自分だけで、他の面々は当たり前のように受け入れている(ソレントは多分あえて流している)。
サガが楽しそうにカノンを見た。
「カノン、一緒に乗ろう」
「は?」
「狭いが二人くらい乗れるだろう」
「ムチャ言うな沈む。ていうか狭い」
「重なれば乗れるのではないか?」
「何で重なってまで一緒に乗らなきゃならんのだ!」
「1つしかないエアーベッドを双子で争いあうより、二人で使いたい」
「いや、争うつもりはないし。浮き具を聖衣と同列のように語られても…」
言いかけてカノンは黙った。聖戦後は隠れることなく生きることとなったカノンであるが、そのために兄と何かを半分にすることはなくなった。それはカノンの自立を意味するが、時折昔の距離も懐かしくなる。
1つのものをサガと分け合って使うなど、何年ぶりのことだろう。
「…一緒に乗ってやってもいいが、多分沈むぞ」
「やってみなければ判らないだろう」
海将軍たちの暖かい視線(ソレントだけは生暖かい視線)のなか、美丈夫二人に乗られたエアーベッドは、沈みはしなかったものの、過重のため、皆の予測どおり盛大にひっくりかえった。
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27・29と拍手を下さった方ありがとうございます(ぺこ)毎回癒されております。