星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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Ωで何で主人公がリュウドルク玄武に説教されてるんだと思ったら、玄武でなくてアノ人でした。不意打ちびっくり。マザコン健在。あの人はまったく結婚する気はなさそうですね…(>▽<)
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遅めの起床後、シャワーを浴びてからリビングへ訪れたカノンは、そこに兄が寛いでいるのを見て足を止めた。サガはゆったりとソファーへ背をあずけ、新聞へ目を通している。肩からこぼれおちる髪の色は黒い。カノンは目を瞬かせた。
「おいサガ、おまえ今日は下級聖闘士へ稽古をつけてやる日ではなかったのか?」
カノンは休日だが、サガはそうではない。本来、この時間に兄が双児宮にいるわけがないのだ。
「訓練なら先ほどからしてやっている」
新聞から顔も上げずにいうサガの返事に、カノンは首をかしげかけたが直ぐに納得した。サガの小宇宙を辿ると、双子座聖衣に繋がっている。遠隔操作だ。
「ああ、なるほど。ジェミニに相手させてんのか」
「生身相手ではなく聖衣相手ならば、相手も普段は対人に使えぬような威力の大きな必殺技を出せる。より実践的な訓練が可能だ」
「…でも相手が必殺技を出したら、お前そのまま返すだろ。加減してやれよ」
「わかっている。威力は削ぐ」
サガは攻撃技だけでなく、相手の技を跳ね返したり逸らしたりする技も持っている。大きな技を出す者ほど、技後の硬直時間は長いわけで、そんな状態のところへカウンターを食らったならば、ただでは済まないだろう。
カノンは珈琲を淹れ、自分とサガの前へ置いた。
「今日暑いからな。理由つけてるが、訓練で外に出たくなかったんだろ」
にやりと笑いながら話しかけると、サガはようやく新聞から顔をあげる。
「お前が今日休みであったから、わたしもここに居ようと思って」
淡々と事実だけを告げるかの表情と声色であったが、不意打ちをくらったカノンは赤くなって顔を逸らした。
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