星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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(>M<;)予想外のバタバタでねっとを覗く余裕もなく…コメントを溜めまくりで申し訳ありません(ぺこぺこ)。
そしてパチパチ有難うございます。心の糧です。今日以降はさすがに落ち着くはず…ちゃんぴおんも今日発売ですので通勤がてら購入して心の支えにするんだ…!

そんななか中途半端に前回ブログSSの続き
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ほんわかとその背を見送ったサガの横で、海鮮スープの鍋を両手に持ったカノンが、半分遠い目で兄に突っ込む。
「お前…朝からガキに秋波送ってるんじゃねーよ」
「そんなことはしていない」
「そんなにデレデレした顔でどうだかな」
言いながらもカノンはてきぱきと食卓を整えていく。品数はそれほど多くなくても、手の込んだ祝い膳が混じっていて、新年らしい華やかさをテーブルの上に醸しだしている。
サガは食器並べを手伝いながら、きっぱりと反駁した。
「星矢はわたしの恩人だ。感謝の念を持つのは当然だろう」
「ほお…では聞くが」
カノンはゆっくりと言葉を選ぶ。
「あの小僧がお前にデートを申し込んできたらどうする」
一瞬の間が空いたあと、サガは真っ赤になって口をぱくぱくさせた。
「そ、そのようなことがあるわけあるまい。星矢がわたしのような者に」
「だから仮にだよ…っていうか、それが恩人への反応か?」
じと目で冷静に突っ込まれて、サガもしばし言葉に詰まる。
しかし、サガもすぐに言い返した。
「そうは言うが、ではお前もアテナにデートを申し込まれたらどうする」
今度はカノンが絶句したあと、珍しくうろたえる。
「そ、そんなことあるわけないだろう。アテナは神だぞ」
「ほら、お前とて反応に困るだろう。アテナはお前にとって大恩ある相手。条件は同じはず」
「くっ…」
確かに自分の身に置き換えてみると、どうにも照れて落ち着かなくなる仮定だった。
カノンは乱暴に椅子に座り、鍋からスープ皿へと中身をよそいだした。食欲をそそる匂いが部屋へと満ちていく。
同じように(しかし優雅に)椅子へ腰をおろしたサガへ、カノンがぼそりと呟いた。
「もしオレがお前にデートを申し込んだらどうする?」
サガは目をぱちりとさせたが、神のような笑顔を見せた。
「そういえば、お前とどこかへ出かけることなど久しくなかったな」
「先ほどと違って、随分余裕のある反応ではないか」
多少拗ねた声色交じりでカノンが揶揄すると、サガはカノンからスープ皿を受け取り、落ち着いた動作で匙を手にする。
「カノンと出かけることは『仮定』の話ではないからだ。しかし出来ればそれは日を改めてのこととして、今日くらいはゆっくりお前と双児宮で過ごしたい…このスープ、美味いな」
口にした手料理の味を褒めると、カノンは赤くなった顔を誤魔化すように、ぶっきらぼうに出汁の説明を始めた。

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私の正月はいつくるのか…

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