星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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まだバレンタイン期間ですと言い張る。以下タナサガ。
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「タナトス、その…これを」
サガが何やら包みを渡してきた。
片手に乗るほどの小さな包みは、綺麗な包装紙で包まれている。
地上の品物なのだろう。
サガが何かを冥府へ持ち込むのは珍しいことだ。
ましてや神に捧げ物を用意するなどということは初めてではなかろうか。
何せたかが人間の作る品で、神の目にかない、受け取るに相応しい物などはそうない。かろうじて芸術品などが挙げられるが、そのランクのものをサガ程度の収入で入手出来るとも思えない。
それでもこの男が何を持ってきたのか興味がわき、目の前で包みをあけてみると、中には菓子が入っていた。
サガが遠慮がちに告げる。
「地上では今日、世話になった相手に感謝を表す日なのだ。貴方の口には合わぬかもしれないが」
人間の食べ物を差し出すなど不敬と捨て置いても良かった。
おおかたサガの口調からしても、その覚悟はあるのだろう。
タナトスは破り捨てた包装紙を見た。それなりに目にした事のある老舗の菓子ブランドのものだった。こういった方面に疎いサガなりに、気を使って選んだのだろう。
「ふん…theo broma(神の食べ物)の名に免じて貰ってやる」
そう言うと、サガの顔がぱっと明るくなった。
箱を開けてチョコを1つ摘むと、カカオの苦味と控えめな甘さが口に広がる。
たまには下界の味も悪くないと、珍しくタナトスは思った。

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カカオの学名はTheobroma(神の食べ物)。
死の神であるタナトスを関わらせても問題ないイベントは、多分に商業的イベントであることに気づきました(><;)
今日もぱちぱちありがとうございます!夜にお返事書かせて下さいね!
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