星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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以前「サガとカノンが聖域外で暮らすようになったら、サガのほうが動作が優雅でゆったりなぶんトロく見られて、アリの巣穴をずっと眺めてたりするものだから浮世離れしてると思われてる」とかここで書いたのですが(長い)、黒サガがアリの巣見てても可愛いんじゃないかなって思いました!
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双児宮裏の家庭菜園へ、ハーブを採りに行かせたサガが帰ってこないので、様子を見に行ったら黒髪が屈みこんでいるのがみえた。
人格同士のせめぎ合いが始まったのかと思ったが、苦しんでいる様子はない。ただじっと地面を見ている。
「何やってるんだ」
「アリの巣穴がある」
「……」
そんなもん、どこにでもあるだろう。お使い途中で興味が逸れて寄り道をする子供かおまえは…と思ったが口にしないでおく。
巣穴には何匹ものアリが出たり入ったり、何かを運び込んだりしている。
「カノン、アリを排除する薬剤は、アリに巣穴のなかまで運び込ませて、中から女王アリまですべて全滅させるようになっているそうだ」
「そうなのか」
「わたしは聖域に投げ込まれた、その薬剤のようなものかもしれんな」
「サガ」
「この地上を神から守ろうと思ってきたが、それすらも神のはかりごとの内で、わたしはサガですらないのかもしれない」
黄金聖衣にはWHO ARE YOUと突き付けられ、アテナの盾で自分だけ吹き飛ばされた過去のある黒いほうは、何も考えていないようで、それなりに悩むところはあるようだ。
オレは兄の隣に屈みこんだ。
「オレだったら、アリを殲滅しようと思ったら、この巣穴に水を注ぎこむ」
「海神方式か」
「ああ。オレが本物のシードラゴンであろうとなかろうと、オレはそういうやり方を好む。おまえがサガなのかそうでないのか、それは判らんが、自分が何者かってそんなに大切か?」
「……」
「おまえが何であれ、今はサガと呼ばれていて、オレが頼んだ仕事を道草で忘れてる。それでいいだろ」
「忘れておらん。ちゃんと採った」
黒髪のサガが差し出した右手の中に、スープセロリの小さな束が収まっていたので、オレはぽんぽんとサガの頭をなでた。

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黒サガって原作だとサガじゃなくて何か外からきた因子の可能性もあるじゃないですか。黒い子が聖衣にフーアーユーって言われて動揺する場面は何度見ても可愛い。
自分はなんだろうって聖戦後もこっそり悩んでるんですけど、実は黒い子もアテナの聖闘士でしたよっていうオチでもいいですし(カノンが実は真の海龍でしたのノリで)、実はサガじゃなくて何か別の存在でしたけど、もう自分をサガだと認識してしまってるので、白サガが一緒に自分の身体に住まわせてあげてます的なオチでもいいですよね!

まあどんな黒サガでも恰好よくて可愛くて元気で美人なんですけども!
今日もぱちぱち有難うございます。毎朝の潤いです(>▽<)
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