管理人には弟がおります。仮にアイオリアとしておきます。
昨日アイオリアから電話がかかってまいりました。
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「実は携帯落としちゃったんだ。それで困ってるんだけど、警察には届けたので、もしもそちらに連絡があったりしたら宜しく頼むよ」
「了解、お疲れさま」
そしてまた今日もアイオリアから電話がかかってまいりました。
「携帯の連絡きた?あ、今は時間平気かな」
「いやまだ来ないな。お前こそ今は仕事中の時間だろう。大丈夫なのか」
「それが…ちょっと大丈夫ではなくて…うーん…困ってるんだ」
「どうしたんだ、何かあったのか」
「株…」
「株?」
「株をやってるんだけど…お金が足りなくて会社のお金に手をつけてしまって…」
弟がそのような事をするなどありえないために、この時点でアイオロスはやっとこれが流行の振り込め詐欺だと気づいたのでした。今までずっと弟の声の判別も出来ずに話しているのもどうかと思いながらアイオロスは聞いてみました。
「そうか、とりあえず誕生日を言って見なさい」
「え?何?祝ってくれるの?」
「ああ、祝ってあげるから言って見なさい」
「こんな大変な時に誕生日どころじゃないだろう!」
敵もなかなか回答慣れしています。ナイス返答に思わずアイオロスはにこにこしています。
「会社の金を使い込むのはお前が悪いな。お前が頑張って返しなさい」
「やっぱ俺が悪いのかな」
「うん、お前が悪い」
「そっか、そうだよなあ」
「まあ、がんばれ」
アイオロスは笑いながら電話を切りました。死んで詫びろと言わないだけ優しい応対です。誕生日を聞いた時点で、相手もこちらにバレていることは判ったはずです。しかしどういうわけか、また直ぐに電話がかかってきたのでした。アイオロスは不思議に思いながらも電話を取りました。
「なあなあ聞いてくれないか、会社の金を使い込んだのは本当なんだよ」
「ふんふん」
「俺もアイオリアって言うんだ。同じアイオリアのよしみで助けて欲しいんだけど」
Σ(゜▽゜)そうきたか!?
敵はまったくメゲてません。素晴らしきこの営業根性。
さりげなく「振り込んでくれ」という言葉を出さずにこちらから金を出させようとする会話テク。話の出だしに「時間大丈夫?」と尋ねる部分もポイントが高いとアイオロスは笑い出してしまいました。それにつられて、電話の向こうの偽アイオリアも何だか笑い出しています。
いや、笑い事じゃないんだけどね。
「悪いが私も金がなくてね、気持ちだけ応援しておく」
「うん」
「あんまり他の人を騙してはいかんぞ」
「わかった」
アイオロスは電話を切った後に『途中で電話を直ぐに切る昨今の営業電話よりは礼儀正しいではないか』と思いました。
その話をシオン教皇に話すとシオン教皇は呆れたように
「馬鹿め、そもそもアイオリアは携帯電話など持っていなかろう。その時点で気づけ」
と諭されてしまいました。そう言われてみるとそうでした。
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…というような事が今日ありました(実話)。
管理人は騙されやすいタイプのようです。
今週のキャンバスのヤトの可愛さは毎度のことながら、マンドレイクの素顔が私の好みの黒髪&もさッ毛タイプで少しよろめきました。眼帯外してくれればいいのに。
そしてうっかりキャンバス1巻の発売を今日と勘違いして、また無駄なダイエットウォーキングを書店二軒分やっちまいました。二軒目のレジで「あのチャンピオンの単行本の…」「はいはい、明日の発売ですよ」と返された時の恥ずかしさときたら!また小宇宙燃やしたよ!
そして9000HIT御礼申し上げます(^^)凄く嬉しいです。リクがもしもありましたらどうぞです。