星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
朝5時現在どしゃぶりの雨です。また電車止まったら困りますよ。
拙宅パラレルでカノンが完全海龍ケースの場合、海龍の特殊能力として風雨を起こせるという生暖かい設定があるのですが、設定作ったものの使いどころがないですね…!
天気続きの時などにサガに依頼されて庭のハーブに雨を降らせるくらいです。畳一枚分くらいの雲を出して。
サガも聖戦後は人格統合の白黒割合を自由に調整できるようになった…というような特殊設定あるんですが、まだあんまり統合サガを書けてません。統合サガは常識はまともにもっているくせに、白黒サガ以上にフリーダムな性格になりそうな気がします。白サガの性格と黒サガの性格の両極端なところを強引に一つにまとめたら、そりゃフリーダムになりますよね。そのかわり上手く一致した時には最強です。
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兄のサガがどこか浮き立った様子で外出の準備をしている。
カノンはソファーからぼんやりそれを眺めていたが、着替え終わったサガの服が見たことの無いものであったので、何とはなしに尋ねてみた。
「その服、新しく買ったのか?いつものお前の趣味ではないようだが」
それは上等の仕立てながら堅苦しすぎず、しかし多少遊びの入っている系統のデザイナーズの服だった。サガが着るにしては珍しいタイプの服だ。
「ああ、タナトスが用意してくれたのだ。今日出かけるのに着て来いと言って」
ぴき。
サガの返事で出された名前に、カノンは額へと青筋を浮かばせる。
だが兄の楽しみにしている外出であるのなら、朝から水を差すことも無い。
カノンはぐっとこらえて話を振った。
「へえ、どこへ出かけるんだ?」
「まず美術展へ行き、その後カフェで合間を置いてから観劇。その後高級レストランで食事を取った後ホテルのバーで酒を飲む予定だ。宿泊はスイートルームを用意してくれているらしい」
何だそのヒネリの欠片もないルートは!
とカノンは思ったが、ここでもこらえた。タナトスは『10年くらいは最先端のうち』という感覚の長命神族であるし、聖域育ちの元偽教皇サガには世俗スキルなんてない。
それを思えば上等な計画だろう。
「だがサガ、前半はともかく後半を男二人でこなすのかよ」
「お前もそういった事を気にするのか?」
「お前の大雑把な性格は知っているが、世間側は気にするだろうよ」
突っ込むカノンへ、サガは怒るでもなく頷く。
「やはりそうなのか。タナトスも奇異の視線を向けられるのは鬱陶しいといって、それについては私が周囲からは女に見えるように対処してくれるそうだ」
斜め上の解決策に、カノンはソファーから転がり落ちそうになった。
カノンの様子を見て、何か勘違いしたのかサガがわざわざ注釈を追加する。
「本当に女にされるわけではないぞ?幻影をつかい、周囲の人間にはそのように見せるというだけだ。それならば私にとっても許容範囲だからな」
サガは、自分がどうでも良い事に関しては許容範囲が恐ろしいほど広い。
「んな事をするくらいなら、最初から女を連れてけばいいだろう!」
我慢できず叫んだカノンへ、サガはおっとりと微笑んだ。
「私も言ったのだ。見目の良いニンフでも連れて楽しんでくれば良かろうと。しかしタナトスは私と出かけたいそうなのだ」
「…」
聞きたくもない惚気を聞かされたカノンは、げんなりとソファーへ突っ伏す。
「そのようなわけで、夕飯は外で食べてくる」
にこにこと報告をするサガの声を聞きながら『外食はともかく外泊は邪魔してやる』とカノンは決意した。
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きっとこのあと、アイオロスやシュラ(←カノンに無理矢理引きずり込まれる)と一緒に妨害計画を立てますよ。
兄のサガがどこか浮き立った様子で外出の準備をしている。
カノンはソファーからぼんやりそれを眺めていたが、着替え終わったサガの服が見たことの無いものであったので、何とはなしに尋ねてみた。
「その服、新しく買ったのか?いつものお前の趣味ではないようだが」
それは上等の仕立てながら堅苦しすぎず、しかし多少遊びの入っている系統のデザイナーズの服だった。サガが着るにしては珍しいタイプの服だ。
「ああ、タナトスが用意してくれたのだ。今日出かけるのに着て来いと言って」
ぴき。
サガの返事で出された名前に、カノンは額へと青筋を浮かばせる。
だが兄の楽しみにしている外出であるのなら、朝から水を差すことも無い。
カノンはぐっとこらえて話を振った。
「へえ、どこへ出かけるんだ?」
「まず美術展へ行き、その後カフェで合間を置いてから観劇。その後高級レストランで食事を取った後ホテルのバーで酒を飲む予定だ。宿泊はスイートルームを用意してくれているらしい」
何だそのヒネリの欠片もないルートは!
とカノンは思ったが、ここでもこらえた。タナトスは『10年くらいは最先端のうち』という感覚の長命神族であるし、聖域育ちの元偽教皇サガには世俗スキルなんてない。
それを思えば上等な計画だろう。
「だがサガ、前半はともかく後半を男二人でこなすのかよ」
「お前もそういった事を気にするのか?」
「お前の大雑把な性格は知っているが、世間側は気にするだろうよ」
突っ込むカノンへ、サガは怒るでもなく頷く。
「やはりそうなのか。タナトスも奇異の視線を向けられるのは鬱陶しいといって、それについては私が周囲からは女に見えるように対処してくれるそうだ」
斜め上の解決策に、カノンはソファーから転がり落ちそうになった。
カノンの様子を見て、何か勘違いしたのかサガがわざわざ注釈を追加する。
「本当に女にされるわけではないぞ?幻影をつかい、周囲の人間にはそのように見せるというだけだ。それならば私にとっても許容範囲だからな」
サガは、自分がどうでも良い事に関しては許容範囲が恐ろしいほど広い。
「んな事をするくらいなら、最初から女を連れてけばいいだろう!」
我慢できず叫んだカノンへ、サガはおっとりと微笑んだ。
「私も言ったのだ。見目の良いニンフでも連れて楽しんでくれば良かろうと。しかしタナトスは私と出かけたいそうなのだ」
「…」
聞きたくもない惚気を聞かされたカノンは、げんなりとソファーへ突っ伏す。
「そのようなわけで、夕飯は外で食べてくる」
にこにこと報告をするサガの声を聞きながら『外食はともかく外泊は邪魔してやる』とカノンは決意した。
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きっとこのあと、アイオロスやシュラ(←カノンに無理矢理引きずり込まれる)と一緒に妨害計画を立てますよ。