星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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「みんな両親のいうことを良くきいて、しっかりまなぶのですよ」
サガがロドリオ村へ慰問へでかけたとき、子供たちにかけた言葉です。白サガは本当に子供たちが好きそうですよね。そして好かれそうです(^-^)
動物にも好かれる体質なのか、子犬に追いかけられたりしてます。
サガは皆に愛される雰囲気の人なんですよね。更にほっとけない雰囲気もあるといいますか、あの醸し出すオーラは只者じゃないですよ。
偽教皇になる前、村人に囲まれていた時の笑顔は偽善などではなく、心からのものだと信じている管理人です。

で、冒頭の台詞ですが、シオンに化けてる割に口調がサガですよね。子供達に囲まれてうっかり素が出ているのでは…。
200歳超えたシオンなら「みな両親の言う事をきき、しっかり学ぶのだぞ」のように、もう少し口調からおっとり成分が抜けるんじゃないでしょうか。でもサガがシオンと入れ替わって暫くは違和感を持っていた周囲のひとたちも、13年もたつと、周囲の人間も「ああシオン様も年をくって丸くなったなあ」というような勘違いで見てくれているのかもしれません。
シオン様は年を重ねても丸くはならないですけどね。うろたえるな小僧ですけど!(笑)
ただ、丸くはないけどこっそり優しい人なのです。こっそりなので損をしてるんじゃないかなと思います。童虎あたりはそのことを良く判ってます。
年長組はシオンが生きていた頃にもう大分成長していたので、シオンの優しさにちらちら気づいてはいます。年少組はまだ幼かったので「怖くて威厳のあるひと」という印象のほうが強かったのではないかな?

余談ですが、ロドリオ村では何気に星矢の主題歌を歌ってる村民がいます(笑)単なるモブシーンなので深い意味はないんですが、まだ星矢が聖域に乗り込む前なので、むりやりこじつけると、サガの訪れに合わせてペガサスの歌が歌われるということ自体が天啓であった…みたいな話が作れそう。

あと、この慰問のとき、自分の犯した罪により死を恐れるカシモドへ、サガは罪を犯さず死ぬ人間はひとりもいないと告げ、「神は死んだ人間まで罰したりしません」と諭します。これによってカシモドは穏やかに亡くなるのですが…サガのその言葉は、この段階では真実ではありませんよね。
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カシモドが目を開けると、そこは不自然なほどに静かな大広間だった。
高い天井、磨かれた大理石の間に、カシモドだけがぽつんと一人立っている。
きょろきょろ周囲を見回してみても、ここがどこだか判らない。どうやってこの場所へ来たのかも覚えていないのだ。
「これよりお前の処遇を伝える」
突然、壇上のほうから声がした。感情の篭らぬ事務的な声だ。
見上げると、まだ若く髪の長い青年が、大きな記録書を広げてこちらを見ている。
「しょ、処遇とは?」
「お前は生前にいくつか罪を犯している。よって、その罪に応じた地獄へ行く事となる」
「地獄!」
はっきりとカシモドは思い出した。そうだ、自分は死んだのだった。
「お待ちください、確かにわたしは罪を犯しています。しかし、死んだら罪は清められると教皇様が」
「教皇?」
羽ペンで書類に何かを書き付けながら、その青年は鼻で笑った。
「ああ、偽りの教皇の偽りの言葉を信じるなど愚かな。安心せよ、あの業深き者に比べればお前の罪は軽い。針の山程度で済むだろう」
「にせ…教皇?」
「大体、罪を犯しておいてただで済むはずがあるまい。お前たちはハーデス様の名の下に、永久にこの世界で償い続けるのだ」
「そんな…そんな!あの方が嘘をついているなど…!」
しかし、目の前の青年は、カシモドの動揺など全く気にも留める様子はない。
「それでは次の罪人」
バルロンのルネが告げると、カシモドの姿は消えて、また新たなる亡者が大広間へと落ちてきた。

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…後味悪っ(>△<;)

でもでも、偽教皇サガの言ってた事って、あとで沙織さんがハーデスに告げることとほぼ一緒なんですよ。人間は神ではないので心ならずも罪をおかしてしまうものだ、だから死後まで罰するのは間違いだ…って。

ハーデス編のラストを知ってから最初の方を読み返すと、やっぱりサガの信じ望んだ「神」に足る対象は、他の(星矢世界での)どの神でもなくアテナなのだなあって思います。
そして、ハーデスを倒す事によって人間に優しい死後を与えてくれたアテナを、サガはより深く愛すると思うのでした(アガペー的な意味で)。
サガは、アテナ(沙織)のことを知れば知るほど、愛さずにはいられないと思うココロ。

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