星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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(>ω<)今週のLCネタバレ含む上、またまた理屈っぽい感じなのでご注意ください。

聖域では10歳くらいでもう一人前扱いですよね。シュラのように討伐を命じられたり、弟子を持ったり。修行中の子供たちはもっと幼いわけです。

今週のチャンピオンで、幼かったサーシャがシジフォスに聖域に連れられてきて、単なる人間の女の子から女神にならざるをえない場面で、本当は泣いていたにも関わらず「私が女神として地上を守れば皆が幸せになる・そしたら私もしあわせ」と笑顔を見せる場面があります。
そして、それを見たシジフォスは「巨大な神としての運命からこの少女を守りたい」「聖闘士とは違う気持ちとして」という想いを持つのです。
射手座(聖闘士)として女神を守護するのとは別に、シジフォス(人間)としてサーシャを守りたいという感情が沸いた場面です。

これが「聖闘士とは違う気持ち」「忠誠以上の気持ち」ってことなのだと思いますが、もしそれが父性的慈愛であると仮定すると、本来それは教皇や教皇候補的立場のものであれば、聖域全ての幼い子供達に等しく向けられねばならない感情でもあると思います。
サーシャと同様に幼い子供達が、地上を守る為に日々死と隣り合わせの修行を重ねているのですから。

中には自分の意思ではなく連れてこられた子も多いでしょう。むしろそういう子供達にこそ愛が注がれるよう、教皇は聖域全員の父であらねばならない。目が行き届かぬ子供達には、年長者や師匠が家族同様のものを与える、そういう関係が前提にあるから聖域の闘士たちは「魂の兄弟」のような精神の結びつきを持っているのだと思うのです。

女神の背負う物がもっとも重いとはいえ、他人の幸福のために闘う事を選び、他人のために笑顔でいる聖域の子供は、恐らくサーシャだけではない。例えば彼が弟子にしたレグルスだって、シジフォスが拾ってきて戦う運命の中に置いた子です。レグルスはまだ天分の才がありますが、戦う力の劣る一般の子供たちのほうは更に大変です。戦いに到る前に聖域の修行で死ぬ可能性も高いのですから。

なのに、そんなあまたの子供達を差し置いて、サーシャにだけ『他人の幸せを自分の幸せというから特別な感情が沸いた』というのでは、結局「女神となる子だから」という理由にたどり着いてしまいます。
でも、シジフォスの感情は「女神だから」ではなく「サーシャだから」という方向性だと思うんですよね。
今までのエピソードを読んだ限りでは、レグルスとサーシャに対するシジフォスの「家族愛」は、あきらかに別種のものです。レグルスに対しては完全なる家族愛(&師弟愛)と言って良いと思います。

そう考えると、シジフォスの思いは父性的・慈愛的なものではあるとはいえ、恋愛的な感情に発展する可能性を秘めた「忠誠以上の感情」なのではないかなあと思うのでした。
…というか、まだその方が納得がいくといいますか…(こそ)
将来の恋愛的感情が混じっていたのならしょうがない。それは理屈ではどうにもならない感情ですから。でも、家族愛・父性愛しかないというのなら、夢界において、家族から引き離したサーシャのことでだけ自らを攻め続けた彼の場面を読み返すたびに「じゃあ聖域に連れてこられた他の幼い子供達やそのシステムについては何も考えてこなかったの?何故サーシャの時だけが特別扱いなの?自分が関わったから?あれだけの男が、自分とサーシャの関係のことしか考えていないのか?」と思ってしまうのです。でもシジフォスはもっと大きく周囲を見ている人だと思うんです。女神のことも聖域のことも守る盾、それがシジフォスという人間であってほしいのです。
うう、読み返すとかなり勝手な理想を押し付けた発言になってますね…(汗)


ちなみに拙宅サガですと、同じ聖域の子供の状況を見ても、白サガは「子供達は出来る限り愛情をうけるべき」的理論で、黒サガは「子供は戦力であり、家族的愛情で集団の結束を固めるのはカルトでも常道」という理屈で子供を大切に扱います。内面が正反対でもやってる事は同じになるという良い見本です。

というような、中ニ病的世界観と腐女子妄想でお話をいつも考えているんですが、つい自分の欲望に負けて腐女子割合のほうを高めてしまいます。
MY勝手基準ですと、平凡な日常の人間を書きたいと思い始めたら高ニ病。中高成分がこなれて熟成したのが大学生レベル。
せめて高ニレベルになりたい。
人様の土台のしっかりしたお話を拝読すると、とみにそう思います。

今日もパチパチありがとうございます。日々の活力源です!
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