星矢は身を起こし、隣に横たわるサガを見下ろした。
サガの腰には一枚白の布地がかけられて、一糸纏わぬ姿ではないものの、それ以外はほんのり赤く上気した素肌を晒している。しっとりと汗ばんだ肌には、銀糸のような髪が流れ落ちていた。
普段は絶対にみることの出来ぬ無防備な姿だが、今でさえ戦闘を仕掛ければ、大抵の相手は敵わぬであろうことを星矢は理解している。
星矢の視線に気づいたサガが、やわらかく笑んだ。
「…このような感覚は知らなかった」
「サガ」
「お前は、色々なことをわたしに教えてくれる」
「そ、そんなこと」
サガの真っ直ぐな視線に、何故か気恥ずかしくなって星矢は目を逸らした。高鳴る鼓動を誤魔化すように、星矢はサガに尋ねる。
「その、意外だった。サガはこういうの、とっくに知ってると思ってたから…その」
「意外か?」
サガがまた微笑んだ。星矢は素直に頷いておく。
「うん、意外だった。風呂好きのサガが岩盤浴未体験だなんて」
「お湯に浸からずとも、こういった方法で寛げるのだな」
二人の世界に入っているサガと星矢を、一緒に慰安旅行に来ているカノンと瞬が呆れたように(瞬は微笑ましい視線で)眺めた。
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前回の双子+星矢+瞬旅行妄想の一貫。着衣なしで入るタイプの男女別岩盤浴ということで…星矢とサガはところどころで二人の世界を作っていればいいよ!そんな二人を暖かく見守るカノンと瞬。いや、カノンの方は時々突っ込みますが。瞬はそんなカノンにまあまあって宥める役。瞬も星矢が大好きなので、星矢が喜ぶことは基本応援ですね!
ここも、双子+星矢・瞬という部屋わけがいいのか、星矢&サガ+カノン&瞬という部屋わけがいいのか悩みます。カノンとサガを一緒の部屋にしても、さすがにブロンズっ子たちもいる旅行なら、大人の世界に突入すまい…
全然関係ないんですが、ドイツの伝統的なテルメ(スパ)では男女混浴で裸で入る(観光地などは水着着用)って内容のブログをネットで拝見し、パンドラ様やクイーンが普通に混浴で寛いでいるのをみたラダが動揺している図が脳裏にぽぽぽぽーんと浮かびました。
ラダもカノンと温泉旅行に行けばいいよ!14歳アイオロスも、双子と青銅っ子の旅行の話を聞いて、「どうして俺も誘ってくれなかったんだ!」って、ぷんすかすればいいと思います。
黒サガなら人目があっても気にせず堂々と入りそうなので、黒サガファンの雑兵さんたちが、プレゼントを兼ねてどこかに罠をしかけませんかね!最初はアイオロスの協力を得て、女神像の足元とかに壷湯を…って計画を立てた雑兵さんたちですが、考えてみたらそこは自分達が見に行けないので却下となりました。シオン様にすっごい怒られそうですしね…
結局、普通にでかい壷だけプレゼントされた黒サガは、双児宮の地下テラスにそれを設置して月見風呂にしました。地下テラスというのは、NDで発表された十二宮全体地図の、双児宮の地下部分にあたると思われる、二箇所ある出窓?(テラス?)っぽいとこです。双児宮の右宮と左宮に1個ずつあるってことですよねアレ。
双子神様も壺湯で絡みつつ封印ですか…ごくり。それを機に、双子神様も風呂フリークになればいいのに。風呂付封印て優雅ですよね…あっ、駄目ですよ封印解く役目はまだ幼いパンドラ様ですよ、もしうっかり封印を解いてしまった時、なかで双子神様が全裸で風呂で絡んでいたりしたら、教育上…!(>◇<)
今回もあまりに胸を射抜かれるようなご内容でしたので、つい長文でお返事してしまい申し訳ありません。すっごツボでした!壷だけに。
ほか、ぱちぱち下さった皆様に御礼申し上げます!心の泉です!