星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
双子誕企画サイト様やピクシブなどで、皆様の愛溢れる双子作品が次々と公開されているのを拝見すると、テンションが超高まりますね(>▽<)やっぱり人様の双子はイイ…!
そんななか拙宅では、全然双子誕SSが間に合ってませんが、いつものごとく遅れ気味にのんびりと行かせて下さい(汗)
というわけで前回SSの続き
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シュラが双児宮を訪れると、中からは宮の主ではなく、キャンサーのデスマスクの気配がした。
今日はサガの誕生日ゆえに、デスマスクが立ち寄るのは判るのだが、肝心のサガは出かけているのだろうか。
守護宮の主がいないのに、許可無く他人が宮内へ居座ることはありえないので、デスマスクは留守番役でも頼まれたに違いない…そう思いかけ、黄金聖闘士の鋭敏な感覚が、サガの小宇宙がほんのわずかながら宮内にあることを察知する。
少し迷ったものの、シュラは双児宮へと足を踏み入れた。
「よう、シュラ」
先に気づいて声をかけて来たのはデスマスクだった。
シュラも挨拶を返そうとして、一瞬息が止まる。
なぜなら、デスマスクがソファーの上にふんぞりかえっているだけでなく、サガが彼へとまるで寄りかかるようにして腰を下ろし、目を閉ざしていたからだ。
シュラの視線に気づいたデスマスクが、ニヤリと笑う。
「お前ほんっとーに、サガのナイトだな」
「なんだと」
反駁しかけて、よくみればサガは眠っているのではなく、魂が抜けているのだと気づく。肉体の生命維持活動による僅かな小宇宙は残っているため、知覚の優れた者には、サガの不在が気づかれにくくなっているのだ。
「さっきまでは普通のイスに座ってたんだがな。魂のない間に身体がイスから落ちるとまずいだろ。だから安全なソファーに移動させたってわけ」
どうやら本当らしいので、シュラは持参した手土産をテーブルの上へ置いた。イベリコの生ハムとチーズだ。芸がないとは思うが、黒サガが好むので、スペイン近隣へ任務に出かけたおりには、必ず買って帰っている。
「何故サガがそんなことを」
「なんか、探し物があるみたいだぜ」
詳しくは聞いていねえと答える友人とは反対側に、サガを挟んで自分もソファーへ腰を下ろす。意識のないサガの面差しはとても整っていて、神の手による至高の彫刻を思わせる。
「言っておくがな、お前だから入れてやったんだぜ」
守護者の代理人としてのデスマスクが、ふんぞり返ったまま、天井を見ながら言う。
「お前かアフロディーテか、もしくはサガの弟のあいつでなけりゃ、サガがこんな無防備な姿を見せることを、許すはずがねえからな」
シュラは黙ってサガの髪に触れた。髪の色はシュラの手になじんだ黒ではなく、光の反射で青みがかる銀色だ。
「俺をナイトと言うが、お前こそよほど保護者のようだぞ」
言い返すと、デスマスクはニヤリと笑った。
「そのつもりだが、サガには言うなよ」
そう言う友の顔がどこか照れたような、得意そうな表情だったので、シュラも釣られて一緒に笑った。
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年中組とサガは同志であり、どこか家族のようでもあるといいなと思います。サガはサガで、ちゃんと後輩達の面倒を保護者のようにみてあげていますよ!
今日もぱちぱちありがとうございます(>▽<)コメント返信が遅れていて申し訳ありません。仕事後の夜にお返事させてくださいね!
そんななか拙宅では、全然双子誕SSが間に合ってませんが、いつものごとく遅れ気味にのんびりと行かせて下さい(汗)
というわけで前回SSの続き
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シュラが双児宮を訪れると、中からは宮の主ではなく、キャンサーのデスマスクの気配がした。
今日はサガの誕生日ゆえに、デスマスクが立ち寄るのは判るのだが、肝心のサガは出かけているのだろうか。
守護宮の主がいないのに、許可無く他人が宮内へ居座ることはありえないので、デスマスクは留守番役でも頼まれたに違いない…そう思いかけ、黄金聖闘士の鋭敏な感覚が、サガの小宇宙がほんのわずかながら宮内にあることを察知する。
少し迷ったものの、シュラは双児宮へと足を踏み入れた。
「よう、シュラ」
先に気づいて声をかけて来たのはデスマスクだった。
シュラも挨拶を返そうとして、一瞬息が止まる。
なぜなら、デスマスクがソファーの上にふんぞりかえっているだけでなく、サガが彼へとまるで寄りかかるようにして腰を下ろし、目を閉ざしていたからだ。
シュラの視線に気づいたデスマスクが、ニヤリと笑う。
「お前ほんっとーに、サガのナイトだな」
「なんだと」
反駁しかけて、よくみればサガは眠っているのではなく、魂が抜けているのだと気づく。肉体の生命維持活動による僅かな小宇宙は残っているため、知覚の優れた者には、サガの不在が気づかれにくくなっているのだ。
「さっきまでは普通のイスに座ってたんだがな。魂のない間に身体がイスから落ちるとまずいだろ。だから安全なソファーに移動させたってわけ」
どうやら本当らしいので、シュラは持参した手土産をテーブルの上へ置いた。イベリコの生ハムとチーズだ。芸がないとは思うが、黒サガが好むので、スペイン近隣へ任務に出かけたおりには、必ず買って帰っている。
「何故サガがそんなことを」
「なんか、探し物があるみたいだぜ」
詳しくは聞いていねえと答える友人とは反対側に、サガを挟んで自分もソファーへ腰を下ろす。意識のないサガの面差しはとても整っていて、神の手による至高の彫刻を思わせる。
「言っておくがな、お前だから入れてやったんだぜ」
守護者の代理人としてのデスマスクが、ふんぞり返ったまま、天井を見ながら言う。
「お前かアフロディーテか、もしくはサガの弟のあいつでなけりゃ、サガがこんな無防備な姿を見せることを、許すはずがねえからな」
シュラは黙ってサガの髪に触れた。髪の色はシュラの手になじんだ黒ではなく、光の反射で青みがかる銀色だ。
「俺をナイトと言うが、お前こそよほど保護者のようだぞ」
言い返すと、デスマスクはニヤリと笑った。
「そのつもりだが、サガには言うなよ」
そう言う友の顔がどこか照れたような、得意そうな表情だったので、シュラも釣られて一緒に笑った。
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年中組とサガは同志であり、どこか家族のようでもあるといいなと思います。サガはサガで、ちゃんと後輩達の面倒を保護者のようにみてあげていますよ!
今日もぱちぱちありがとうございます(>▽<)コメント返信が遅れていて申し訳ありません。仕事後の夜にお返事させてくださいね!