星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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ちらりとだけ、にこにこ生放送での星矢キャスト発表を覗いてみたのですが、何かプロデューサーの方が、今後も舞台で星矢を考えてる的なことをおっしゃってました。なんですとΣ(゜◇゜)

前回(スップの)が海界編だったので、冥界編の舞台化も考えたそうなのですが、ちょっと長すぎるため、短くまとまって人気もあった映画の黄金のりんご話が今回の舞台になったモヨウです。やはりその辺りは、私を含め皆様の予想どおりです。
し、しかしてその論法でいくと、次の舞台になる確率が高いのって、真紅の少年伝説じゃないのだろうか(ドキドキ)

あと、舞台では内面の葛藤も前面に押し出すっぽいお話もありました。これは舞台化なら当然の方向性かなとも思います。聖闘士の戦闘シーンを舞台で丁寧に再現するのは大変すぎますし、かっちょいい必殺技はキメのシーンで凝って下さればそれで…ネビュラチェーンなんかは、どう表現するんだろう。いろいろ楽しみです。

それはさておきデスマスクとサガ。
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魂にも色があって、誰一人として同じものはない。輝きにも差がある。
黄金聖闘士の魂はそりゃあキラキラしていて、宝石どころか、それこそ神話の星々のようだ。
なかでもサガの魂は俺を魅了する。光が強いだけじゃない、万華鏡のように移ろいゆく色彩は極上のオパールを思わせ、ときに毒々しいほどのピジョンブラッドにも変化する。カノンが近づくと影響を受けるのか、アクアマリンのごとく水色を帯びたりもする。白サガと呼ばれている時の色は、ほんの僅かな瑕疵すらない、極上のダイヤモンドのようだ。この輝きを見た後では、神の芸術品と呼ばれた彼の肉体ですら、宝石の保存箱にみえてしまう。

「いいか、引っこ抜くぜ?」
サガが頷くのを目にしたデスマスクは、そっと彼の魂を両手で掬い上げた。
死界ではヒト型をとる魂も、現世では基本的にヒトダマ状態だ。傷をつけないよう丁寧に身体から完全に抜き取ると、指の間でサガの魂がやわらかく身じろぐ。
肉体の方は目を閉ざしたまま動かない。誰かが遠目に見ても、椅子に座ったまま眠っているように見えることだろう。
「何でまたよりによって誕生日に、冥界へ降りたがるかねえ」
隣宮のよしみで、ふらりと祝いの言葉を述べに立ち寄ったデスマスクも、まさかサガから積尸気冥界波を乞われるとは思ってもみなかった。幾多の戦いを経て、既に黄金聖闘士はエイトセンシズまで小宇宙を高めることが出来るようになっている。みな、デスマスクに頼まなくても、自力で死界へいける筈だ。
だが、逆を言えばそれほどまでに高めた強大な小宇宙が、皆に察知されぬはずが無い。サガはおそらくそれを嫌ったのだった。デスマスクの技を使えば、小宇宙の弱い一般人でも簡単に魂だけとなって死界へ入ることが可能である。気取られにくくもなるだろう。
「じゃあ送りますケド、とっとと戻ってきて下さいよ。他の連中に気づかれたら、怒られるの俺なんですからね」
さっくり黄泉比良坂へ届けようとすると、またサガの魂がみじろいだ。
(ありがとう)
サガの意思が、小宇宙となって振動のように伝わってくる。
「しゃーない、冥界旅行が俺からの誕生日祝いってことにしときます」
そう返すと、両手の中にあったサガの魂が、笑ったかのように光を点滅させた。
たとえサガとどんなに近しい奴がいたとしても、例えばカノンですら、こんな風に彼の魂に触れることは出来ないし、許されないだろう。
そのことに少しだけ満足を覚えつつ、俺はサガの魂を黄泉比良坂へと押し出した。

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ちゃんとワインなんかも用意してあって、あとで渡すデスマスクですが。
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