昨日20時ごろ拍手コメントくださったかた有難う御座います!
こんな感じで!
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勅命先からシュラが戻ったのが昨晩の事だった。
珍しく負傷したらしく、双児宮を通る時にはまだ乾かぬ血が額を汚していた。
この程度は怪我のうちに入らぬというシュラに対して、サガが『その姿で教皇の御前に行くつもりか』と半ば無理矢理包帯を巻いた。任務自体は無事に済んだようで、とくべつ後処理も必要ではないらしい。
つまり、何ら変わらぬいつもどおりの日常だった。
翌日黒髪となったサガが、いつものように麿羯宮へ足を伸ばした。
任務終了のその日に押しかけなかったのは、シュラの疲れと怪我に対して彼なりに配慮したからかもしれない。
宮の主に声をかけることもなく、足を踏み入れようとしたシュラは、攻撃的な小宇宙の前に足を止めた。
『お前は誰だ』
小宇宙に乗せて届いた声はシュラのものだった。
黒サガは一瞬だけ固まった。それからゆっくりと応えを返す。
「私はサガだ」
『サガはお前のような姿をしていない。怪しいものを通すわけにはいかん』
今度こそ黒サガは目をパチリとさせた。
それから黙って内面の半身…白サガにコンタクトをとる。
(私はサガではないそうだ。変われ)
そうしてそのまま精神の深みへ沈んでいく。突然交代を求められたサガの方は、困った顔をして麿羯宮の門の前に佇む事となった。
「その、シュラ…今の者も、私だ。知っているだろう」
シュラの方も、突然姿を変えた訪問者に驚いたような声をしている。
『あのような邪悪な小宇宙の持ち主が、貴方だと?』
「シュラ」
うって変わってサガが厳しい声となる。
「記憶障害を起こしているのか。偶発的なものならばよいが、魔獣の攻撃による記憶搾取だとしたらやっかいだ。検査の必要があるぞ」
サガは黒サガと同じように、シュラの許可など取らずに強引に宮内へと踏み込んだ。
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うう出勤時間に…(><)拍手御礼とLC感想は夜にでもー!