星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
職場の方やそのご家族のインフルエンザ率が高いです。今年は本当に流行っているのだなあという感じです。
インフルエンザは予防注射済みですが、風邪ぎみなので悪化させないよう頑張らねば!
朝の妄想タイムが私の気力充実法!
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「13年前は、恥ずかしながら君が短剣を振り下ろすのを邪魔したあと、仮面が落ちるまでシオン様ではないと気づかなかったんだよね」
双児宮へ帰ってみると、アイオロスがサガへそんな事を話していた。
サガは困ったような微笑んでいるような、あの微妙な表情で振り向き「カノン、おかえり」と言った。
アイオロスも来たばかりらしい。
何故なら、椅子に腰掛ける彼の前には茶の一杯もない。
アイオロスも「お邪魔しているよ」とだけオレに告げて、サガへと向き直る。
「カノンは君に化けるのが上手いけど、君も実は誰かの振りをすることが、とても上手いんだよね」
「それで?」
サガが曖昧な笑みを浮かべたまま答える。
「オレはもう間違わない。あの時の感覚を絶対に忘れない…だから、ねえサガ。意地悪しないでもう一人の君に会わせてくれない?」
オレは驚いてサガを見た。
サガは視線を僅かに伏せ、それから顔を上げてそれは綺麗に笑んだ。
「断る。私たちを見分けた事は褒めてやるが、アレはいま眠っている。貴様のために起こすつもりはない」
口調をのぞけば、どうみてもいつものサガにしか見えない。驚いているオレへ、サガが苦笑をしながら言い訳めいたことをいった。
「お前の前では化けるつもりなどなかったのだが…すまん。サジタリアスが来たので、つい」
横からアイオロスも口を挟む。
「カノンはなまじ両方ともサガだと感じるから、判別しにくいんじゃないか?」
「貴様は私とカノンを時折間違うくせに、偉そうに。カノンの前ではつくろう必要がないゆえ、アレも私も互いに化けた事がないのだ。だから知らずとも仕方が無い」
どうやら目の前にいるサガは、白サガの外見ではあるものの、中身は黒い方であるらしい。聞けば13年間の長きにわたり、主に黒サガ側の都合で見た目を変えぬまま入れ替わらねばならない事態が多く、元々シオンに化けた上での二重擬態ゆえに、他者のフリはすっかり馴れたものなのだという。
「幻魔拳と併用すれば、大概の者のフリをすることが出来る」
とサガは言い、アイオロスは
「でも君は誰に化けても、オレ様オーラが滲み出る気がするよ」
などと言ってサガに睨まれている。
言われてから観察すれば、確かに目の前のサガは黒いほうで、双子のオレが本気になればサガが化けようが見分けは容易そうだった。
けれどもオレは、黒かろうが白かろうが、サガを区別する必要もないんじゃないかと思うのだった。
目の前でサガとアイオロスがまだ仲良く(としか見えない)言い合いをしているので、オレはサガに変わって二人にお茶を出してやった。
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インフルエンザは予防注射済みですが、風邪ぎみなので悪化させないよう頑張らねば!
朝の妄想タイムが私の気力充実法!
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「13年前は、恥ずかしながら君が短剣を振り下ろすのを邪魔したあと、仮面が落ちるまでシオン様ではないと気づかなかったんだよね」
双児宮へ帰ってみると、アイオロスがサガへそんな事を話していた。
サガは困ったような微笑んでいるような、あの微妙な表情で振り向き「カノン、おかえり」と言った。
アイオロスも来たばかりらしい。
何故なら、椅子に腰掛ける彼の前には茶の一杯もない。
アイオロスも「お邪魔しているよ」とだけオレに告げて、サガへと向き直る。
「カノンは君に化けるのが上手いけど、君も実は誰かの振りをすることが、とても上手いんだよね」
「それで?」
サガが曖昧な笑みを浮かべたまま答える。
「オレはもう間違わない。あの時の感覚を絶対に忘れない…だから、ねえサガ。意地悪しないでもう一人の君に会わせてくれない?」
オレは驚いてサガを見た。
サガは視線を僅かに伏せ、それから顔を上げてそれは綺麗に笑んだ。
「断る。私たちを見分けた事は褒めてやるが、アレはいま眠っている。貴様のために起こすつもりはない」
口調をのぞけば、どうみてもいつものサガにしか見えない。驚いているオレへ、サガが苦笑をしながら言い訳めいたことをいった。
「お前の前では化けるつもりなどなかったのだが…すまん。サジタリアスが来たので、つい」
横からアイオロスも口を挟む。
「カノンはなまじ両方ともサガだと感じるから、判別しにくいんじゃないか?」
「貴様は私とカノンを時折間違うくせに、偉そうに。カノンの前ではつくろう必要がないゆえ、アレも私も互いに化けた事がないのだ。だから知らずとも仕方が無い」
どうやら目の前にいるサガは、白サガの外見ではあるものの、中身は黒い方であるらしい。聞けば13年間の長きにわたり、主に黒サガ側の都合で見た目を変えぬまま入れ替わらねばならない事態が多く、元々シオンに化けた上での二重擬態ゆえに、他者のフリはすっかり馴れたものなのだという。
「幻魔拳と併用すれば、大概の者のフリをすることが出来る」
とサガは言い、アイオロスは
「でも君は誰に化けても、オレ様オーラが滲み出る気がするよ」
などと言ってサガに睨まれている。
言われてから観察すれば、確かに目の前のサガは黒いほうで、双子のオレが本気になればサガが化けようが見分けは容易そうだった。
けれどもオレは、黒かろうが白かろうが、サガを区別する必要もないんじゃないかと思うのだった。
目の前でサガとアイオロスがまだ仲良く(としか見えない)言い合いをしているので、オレはサガに変わって二人にお茶を出してやった。
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