星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
あけましておめでとうございます。
色んな言い訳を書く間もなく仕事始め…(>M<)
ブログをサボっている合間も原作はもちろんLCやセインティアやLOSやエピGアサシンを堪能し、パラ銀の御本を買ってきて頂いたり、来年の黄金魂発表に慄いたり、鱗衣着た黒サガというニッチな私の夢をかなえてくれたゲーム情報を頂いて動揺したり、ビッグバンコスモのギルド仲間の男性たちが白サガのことを「きれいなサガ」と呼んだ事に心臓ばくばくさせたり、色々いっぱいいっぱいですが今年も宜しくお願いします。
拍手コメントやメール下さった皆様にも土下座しつつ、落ち着いたらお返事書かせていただきたいココロ…!
==============================
まだ日の昇ったばかりの時刻ではあるが、聖域の朝は早く、双児宮でも既に朝食の準備は整っている。
今日は元旦だ。もう数時間もすると、アテナに年賀の挨拶をすべく、いつもより多めの来訪者が往来を行き来しだすだろう。
星矢が十二宮を駆け上ってくるのは、毎年その少し前の時間帯であった。
形式ばった行事のまえに、アテナは城戸姓の青銅聖闘士など、一部の気の置けぬ相手との時間を持つ。
ともすれば贔屓とも取られかねぬ慣習ではあるが、ここ聖域で文句をつけるものは誰もいない。
アテナと彼らが、地上のために今までどれだけ傷つきながら戦ってきたのか、どれだけ深い絆で結ばれているのか、それを聖域の皆が知っているからだ。
テーブルに向かい合わせで座った双子は、星矢が金牛宮を通り抜ける頃からその小宇宙には気づいている。
しかし、そのまま食事を始めるくらいには後輩と親しい関係にあり、また新年恒例の通過儀礼としてこれから起こる星矢の行動に慣れてもいた。
ほどなくして、元気一杯の星矢が、双児宮の居住エリアへ飛び込んでくる。
カノンはそのままサラダを食べ続けているが、サガはパンを置いて嬉しそうに後輩を迎えた。
星矢の側も、双子の反応を含め勝手知ったるものだ。
ぺこりと二人へ頭を下げた後は、さっそくサガへと向きあう。
「ひさかたぶり!今年も年始のあいさ
つがのうてんきに十二支縛りなんだけど、ワンパターンかなって
じもんじとうした結果、このようになったん
だ。もー無理やりなのは自分でも判ってるのでごめんなさ
い。
好
き」
ずべーっと脱力したカノンを尻目に、サガが目を瞬かせつつ首を傾げた。
「星矢。好きと言って貰えるのはうれしいが、少し息継ぎがおかしくはないか?」
「おまえ…それはいくらなんでも手抜きすぎだろう」
それぞれに声をあげた双子へ、星矢はすまなそうに頭をかく。
「俺の語彙だとこれが精一杯なんだよー。カノンは判ってくれて嬉しい」
サガが何とも言えない顔で弟を見る。己を差し置いて何やらわかった風のカノンに対して、ちょっと悔しい様子が駄々漏れだ。『説明しろ』と目が訴えている。
カノンは「たて読み」とだけ返事をしたが、サガが理解していないのは表情から明白だ。
しかし、サガが再度口を開く前に、星矢が紙袋を手渡す。
覗き込むと、中には和菓子らしきものとレトルトパックなどが詰められていた。
星矢はえへんと得意そうに説明を始める。
「まずお菓子は羊羹!豆を甘く煮込んで固めたものだけど、西洋人には微妙かもしれないので、無難な水羊羹にしたんだ。これ、元は羊のスープの代用品なんだよ」
「……そうなのか」
羊との繋がりは判ったものの、なぜ肉のスープの代用品が豆の練り物になるのか、日本文化は不思議だなと思う双子であった(ちなみにデスマスクはその由来を知っているが、そのことを双子が知る日は来ない)。
「それで、こっちは羊のスープ。うんと熱くして飲んでくれ」
「こちらは直球なのだな」
「うん…その、サガには羹に懲りないで欲しいなと思って」
「”アツモノに懲りて膾を吹く”という言葉ならば聞いたことがある。失敗をした者が滑稽なほど用心しすぎてしまう喩えだろう」
「滑稽だとは思わないけど、サガは自分に厳しいからさ、遠慮しないでもっと前面に出てもいいと思う」
少年ならではの率直さで、他の者には言いにくいことにも忌憚が無い。
「オレには言わないのか」
横から面白そうにカノンが突っ込むと
「カノンは萎縮しないだろ。カノンにはこっちの膾…の代わりのピクルス」
袋の底から小瓶を取り出して投げ渡す。
双子からは返礼にウールの手袋が渡され、星矢はひとしきりサガの髪でモフモフを楽しんで満足すると、アテナ神殿を目指して駆け上がっていった。
「それでタテヨミとは何だ?」
後輩が去ったあとに再度尋ねられたカノンが、文字を書いて説明したところ
「星矢にとって、わたしは羊やおまえと同列なのか」
とサガが微妙にスネ始めたが、カノンは放置した。
==============================
あとサガとアイオロスとタナトスがそれぞれ
サガ「While you trust to the dog, the wolf slips into the sheepfold. 」
(犬に任せているうちに、狼が羊の群に入り込む)←自嘲系
ロス「A good man can no more harm than a sheep.」
(善人は、羊と同じように無害だよ)←慰め系
タナトス「Death devours lambs as well as sheep.」
(死はあらゆるものに平等に訪れる)←いつもどおり
っていう会話するような、いつものまったり関係図をやりたかったです
色んな言い訳を書く間もなく仕事始め…(>M<)
ブログをサボっている合間も原作はもちろんLCやセインティアやLOSやエピGアサシンを堪能し、パラ銀の御本を買ってきて頂いたり、来年の黄金魂発表に慄いたり、鱗衣着た黒サガというニッチな私の夢をかなえてくれたゲーム情報を頂いて動揺したり、ビッグバンコスモのギルド仲間の男性たちが白サガのことを「きれいなサガ」と呼んだ事に心臓ばくばくさせたり、色々いっぱいいっぱいですが今年も宜しくお願いします。
拍手コメントやメール下さった皆様にも土下座しつつ、落ち着いたらお返事書かせていただきたいココロ…!
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まだ日の昇ったばかりの時刻ではあるが、聖域の朝は早く、双児宮でも既に朝食の準備は整っている。
今日は元旦だ。もう数時間もすると、アテナに年賀の挨拶をすべく、いつもより多めの来訪者が往来を行き来しだすだろう。
星矢が十二宮を駆け上ってくるのは、毎年その少し前の時間帯であった。
形式ばった行事のまえに、アテナは城戸姓の青銅聖闘士など、一部の気の置けぬ相手との時間を持つ。
ともすれば贔屓とも取られかねぬ慣習ではあるが、ここ聖域で文句をつけるものは誰もいない。
アテナと彼らが、地上のために今までどれだけ傷つきながら戦ってきたのか、どれだけ深い絆で結ばれているのか、それを聖域の皆が知っているからだ。
テーブルに向かい合わせで座った双子は、星矢が金牛宮を通り抜ける頃からその小宇宙には気づいている。
しかし、そのまま食事を始めるくらいには後輩と親しい関係にあり、また新年恒例の通過儀礼としてこれから起こる星矢の行動に慣れてもいた。
ほどなくして、元気一杯の星矢が、双児宮の居住エリアへ飛び込んでくる。
カノンはそのままサラダを食べ続けているが、サガはパンを置いて嬉しそうに後輩を迎えた。
星矢の側も、双子の反応を含め勝手知ったるものだ。
ぺこりと二人へ頭を下げた後は、さっそくサガへと向きあう。
「ひさかたぶり!今年も年始のあいさ
つがのうてんきに十二支縛りなんだけど、ワンパターンかなって
じもんじとうした結果、このようになったん
だ。もー無理やりなのは自分でも判ってるのでごめんなさ
い。
好
き」
ずべーっと脱力したカノンを尻目に、サガが目を瞬かせつつ首を傾げた。
「星矢。好きと言って貰えるのはうれしいが、少し息継ぎがおかしくはないか?」
「おまえ…それはいくらなんでも手抜きすぎだろう」
それぞれに声をあげた双子へ、星矢はすまなそうに頭をかく。
「俺の語彙だとこれが精一杯なんだよー。カノンは判ってくれて嬉しい」
サガが何とも言えない顔で弟を見る。己を差し置いて何やらわかった風のカノンに対して、ちょっと悔しい様子が駄々漏れだ。『説明しろ』と目が訴えている。
カノンは「たて読み」とだけ返事をしたが、サガが理解していないのは表情から明白だ。
しかし、サガが再度口を開く前に、星矢が紙袋を手渡す。
覗き込むと、中には和菓子らしきものとレトルトパックなどが詰められていた。
星矢はえへんと得意そうに説明を始める。
「まずお菓子は羊羹!豆を甘く煮込んで固めたものだけど、西洋人には微妙かもしれないので、無難な水羊羹にしたんだ。これ、元は羊のスープの代用品なんだよ」
「……そうなのか」
羊との繋がりは判ったものの、なぜ肉のスープの代用品が豆の練り物になるのか、日本文化は不思議だなと思う双子であった(ちなみにデスマスクはその由来を知っているが、そのことを双子が知る日は来ない)。
「それで、こっちは羊のスープ。うんと熱くして飲んでくれ」
「こちらは直球なのだな」
「うん…その、サガには羹に懲りないで欲しいなと思って」
「”アツモノに懲りて膾を吹く”という言葉ならば聞いたことがある。失敗をした者が滑稽なほど用心しすぎてしまう喩えだろう」
「滑稽だとは思わないけど、サガは自分に厳しいからさ、遠慮しないでもっと前面に出てもいいと思う」
少年ならではの率直さで、他の者には言いにくいことにも忌憚が無い。
「オレには言わないのか」
横から面白そうにカノンが突っ込むと
「カノンは萎縮しないだろ。カノンにはこっちの膾…の代わりのピクルス」
袋の底から小瓶を取り出して投げ渡す。
双子からは返礼にウールの手袋が渡され、星矢はひとしきりサガの髪でモフモフを楽しんで満足すると、アテナ神殿を目指して駆け上がっていった。
「それでタテヨミとは何だ?」
後輩が去ったあとに再度尋ねられたカノンが、文字を書いて説明したところ
「星矢にとって、わたしは羊やおまえと同列なのか」
とサガが微妙にスネ始めたが、カノンは放置した。
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あとサガとアイオロスとタナトスがそれぞれ
サガ「While you trust to the dog, the wolf slips into the sheepfold. 」
(犬に任せているうちに、狼が羊の群に入り込む)←自嘲系
ロス「A good man can no more harm than a sheep.」
(善人は、羊と同じように無害だよ)←慰め系
タナトス「Death devours lambs as well as sheep.」
(死はあらゆるものに平等に訪れる)←いつもどおり
っていう会話するような、いつものまったり関係図をやりたかったです