沢村 凛さんの「黄金の王 白銀の王」を読みました。帯のあおり文句を引用して内容を説明すると、生まれたときから「敵を殺したい」という欲求を植えつけられていた仇同士の二人の王。しかし彼らは平和のために影で協力することを選ぶ…そんな物語です。
サガタイプとロスタイプが、手を汚しつつ他人や身内から蔑まれつつ傷つきつつも、それぞれが王としてなすべきことをしていく。読み手に矜持を抱かせる良本です。ぶっちゃけロスサガっぽいタイトルだから買おうとか思って購入したんですけどすみません。結局、妄想の下地に使ってます。えへへ。
13年前、シオンはアイオロスを教皇に選びましたが、ロスの方が完全に優れているってことは無いと思うんですよね。シオンも不安要素から譲位を避けているだけでサガ自体は認めている事からも、どっちが上とかではないように思います。
ロスもサガも共に人の上に立ち、導くものとしての資質は申し分ない。得意分野はそれぞれあれど、どちらも人心を掴み、聖域を治めることのできる人物だったろうなと。
その資質が何の資質かと考えると、王・英雄・指導者・教皇などであったりするわけです。つまり、自分よりも他者を大切に護ることのできる資質。自己犠牲とは微妙に重なりながら異なる能力。
神にもそれは必要とされる資質で、星矢世界ではアテナが神としては特殊っぽい描き方をされていますが、本当は他の神がなんらかの理由でおかしくなっているのかもしれないなあとか突飛な妄想が沸いたりします。神が徐々に変質していて、その余波で狂ったのがサガ。
あー、でもギリシア神だからなあ…勝手気ままな神でいいのかもですね。ぐだぐだメモ。
弟がチャンピオンを読んで「蟹は技が多くていいなー」とか言っていたので、「そうだっけ?積尸気冥界波とアクベンスと新技くらいじゃない?」と返したら「泡吹くじゃん」と言われました。
「そ、そんな技ねーよ!」と返したら、少し前のチャンピオンを引っ張り出してきて「これこれ」とか燐気でハエを包んだ玉の場面を見せてきた。
「これは蟹の泡を吹く様子を模した技だって!」
「エー…」
何か弟もさりげなくロストキャンバス読んでた模様。
さらに弟はバキの中華拳法の男を「こいつはまた乙女だよ」と主張していた。あとツンデレらしい。読んだら確かに乙女だった。その男が『主張する乙女』だとしたらサガは『控えめな乙女』ですよ。サガもたまには表に出して言ってみればいいのに。
そんなわけで、さっそくサガ口調で改変してみた。
「この気持ち 恋愛とよく似ている あの男をよく知りたい あの男に触れたい 強く触れたい よく似ている ならばわたしは今恋焦がれている」
黒サガ→カノンでも黒サガ→ロスでも黒サガ→シュラででも…白サガだと→星矢になるのかなあ。でもやることはバトル。期待させるなちくしょー(>◇<)
星矢世界の神々の対立は、価値観の違い的に捕らえて二次創作しておりますが、はっきりと善悪の対立として捕らえても面白いなあと思います。少年漫画的善悪ではなくて、ホラー映画的善悪観。オーメンのような聖VS邪悪で(笑)
冥王が目を覚ます兆しとして、世界にさまざまな不吉が現れる。
聖者が狂い、正義が死に、女神が失われる。そして各地で地獄の封印がとかれ、死者が地に溢れ出す…のような。
…何か普通にRPGのようですね(´・ω・`)
ある種のホラー映画の静かな不吉さをどう表現したものですか。
拙宅では黒サガの悪部分の迷惑行為で一番被害を受けているのがアイオリアなのですが、だからこそ、そんな黒サガにぺしっと一矢報いるのもアイオリアの役目にしたいなあと思います。もっとも黒サガは力あるものは認めるので、アイオリアの強さを認めたら、余計気に入ってちょっかい出しそうなエンドレスですが…。
そんでもってアイオロスに「うちの弟に手を出さないでくれる?」とかニコニコ怒られるといいよ!黒サガも黒サガで「アイオリアの可愛げを貴様も見習え」とか言っちゃって、周囲の雑兵に「アイオリア様が可愛い…?」とか遠い目になられるといいよ!
サガはあんまりお堅いので、山田 風太郎氏の作品に出てくるようなエロい忍法でヤっちゃって下さいとか思うわけですが、考えてみるとサガがお堅いんじゃなくて私がおかしいんだよなと我に返るわけです。
でも冷静になったら負けだ。
星矢はギリシア神話の世界なので、敵対する神にエロースなどがいて、愛の矢連発したら戦いにくいだろうなあとか小学生のような妄想ついでに思ったんですが、黒サガは大切な相手でも愛した相手でもザクザク惨殺するので問題ありませんでした。
カーサの幻術で、本当に心の奥底の大切な相手を出された時、唯一引っかからないのがサガの気がします。
「偽者と気づいて攻撃」ではなく「気に入った相手ほど容赦なく攻撃」。女神にも刃を向けるくらいですから…でもって黒サガに対して白サガの幻影が現れたら、今度は白サガが黒サガに代わり自分の幻影を殺しますよ!
聖闘士達の連携技へのご感想を頂きましたので、連携技のご説明をば!
…こんなのです→【ニコニコ動画】サガフロンティア アセルス編 Last Battle
真紅の少年伝説のカミュ&シュラの共闘や、ハーデス十二宮編の慟哭キャンディーズVSムウ戦闘に燃えていたクチでして、あれで各自の技も連携して威力が倍増かつ効果がハデになったらイイなあ、神に使用したら対ラスボス戦闘っぽいなあ、などと恥ずかしい妄想をしていたわけなのです(*ノノ)
そして明日はロス誕!
聖闘士たちが復活したとして、一番「普通の幸せ」から遠いのがアイオロスの気がします。双子たちでさえ聖闘士をしつつも私人としての道も開けているというのに(早めに引退したら一般人の道もありで。ただ聖闘士やめても贖罪の道かとは思いますが)、アイオロスは生き返ったときにはすでに英雄とされていて、しかも教皇に指名されていた射手座としては、辞退しない限りもう教皇コースしかありません。一生引退するまで聖域の長。
そこで教皇としての生き方とアイオロスとしての生き方を矛盾させずに重ねる事ができるのが、彼の凄さなのだろうなとは思いますが、いくら聖闘士の鑑とはいえ独りで背負うのは大変ですよね。唯でさえ13年間のギャップがあるというのに。
罪人なサガも周囲の助けがないと辛い立場ですが、アイオロスもそういう意味では周囲の支えが必要なのかなあと妄想しております。つまり、ロスとサガで互いに支えあえば問題ないってことで!