星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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職場の潤い
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ある日、いつものようにラダマンティスがカイーナ城に着くと、広間のほうから竪琴の音色が聞こえて来た。
「何だあれは」
通りすがったシルフィードへ尋ねると、
「音楽があったほうが仕事の効率が上がると…職場のBGMとして…」
と、どこか歯切れが悪い。
「オルフェかファラオでも来ているのか?たとえパンドラ様であっても演奏会なら他所でやって頂こう。このカイーナにBGMなど不要!」
風流を介さないラダマンティスにとっては、音楽など雑音と大差ない。綺麗な音色であることは理解しても、仕事場で流されたところで眠くなるばかりなのだ。
バタンと勢いよく広間の扉をあけて踏み込むと、そこには演奏の手を止めたタナトスがいた。
「……」
その場に固まったラダマンティスを、演奏の邪魔とばかりタナトスがぎろりと睨む。
「たまには冥界軍の福利厚生に協力してやろうと思ってな。このオレが人間に曲を聞かせるなど千年に1度もないのだぞ。歓喜してひれ伏せ」
どこか得意そうに(そして当然偉そうに)告げる死の神に対して、ラダマンティスは黙り込む。内心では怒鳴りつけたくとも、双子神相手では流石にそうもいかない。
「恐れながら…それはタナトス様の発案でございますか」
半眼になりながらも、何故タナトスが突然気まぐれを起こしたのか聞いてみる。すると、意外な返答がなされた。
「いや、双子座の提案だ。アレが冥闘士たちとの交流を勧めるのでな」
「………聖域の?」
「他にどの双子座がいる」
ラダマンティスはそっとこめかみを押さえた。おそらく発案者はカノンだろう。カノンはラダマンティスの仕事ぶりに対して普段は何も言わないが、時折『働きすぎだ』という視線を向けてくる。純粋に冥界の職場環境を良くする心遣いをしたに違いない。そしてカノンはサガに相談し、サガがタナトスに話を持って行ったというわけだ。
心配は嬉しいが、どうなんだろうかこの状態は。

「意外と悪くないと思うんですけど」
「冷たい音色だが、仕事中には却ってそれが良いな」
そんな部下たちの会話を他所に、ラダマンティスは耳栓を持って自分の執務室へ一人閉じ篭った。

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ラダカノでタナサガ前提なかんじで…双子神はもう少し自軍の冥闘士たちと交流を持ってもいいと思います(>ω<)
冥闘士側は「気を遣うんでそんな交流なくても良い。うっかり機嫌を損ねると殺されそうだし」状態かもしれませんが(汗)
タナトスは、バレンタインの作った美味しいお茶請けのスイーツを気に入って、ちょいちょいカイーナへ遊びに行くようになるといいなあ…超妄想。

今日もぱちぱち有難う御座います。心の糧です(^-^)


11/8 23時頃 いつも素敵な更新を~様>こちらこそ素敵なコメントを有難う御座いました!白黒サガが同じサガであるという設定の場合、どういう風にサガの中で精神分担がなされているのか妄想するのが楽しくて、つい色々なバージョンで妄想してしまいます。ちなみに、黒サガはサガではなくて、外部からの寄生体という設定でも激しく萌えます(>▽<)
もしも黒サガが同じサガであるのならば、どうして13年間決して白サガが折れることがなかったのかを、聖戦後に理解してくれればいいなあと思います。
そして、出来れば白サガが最終的には黒サガに優しくしてあげるような場面も拝んでみたいココロ…
拙い妄想話ばかりの拙宅ですが、暖かいお言葉を本当に有難う御座いました。へっぽこな拙宅が続けてこれたのも、こういった皆様の優しいお言葉のお陰だと思っています。宜しければ今後もお気軽にお声をかけて頂けると嬉しいです。

ほかパチパチ下さった皆様に御礼申し上げます(^▽^)

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