星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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七草がらみで検索して周ったギリシアの野草料理がどれも超美味しそうなんですが!お料理写真に弱いきんのすけです。トラハナのスープとかイラクサの揚げパイとかハーブサラダとかカノンが作らないかな!

そして、双子でいつものLC&原作&小宇宙スペシャル設定ミックス。
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「乙女座は、今までの聖戦の記憶を伝承しているそうだな」
珍しく執務がらみでサガを尋ねてきたシャカへ、ソファーで寝転がったままのカノンが尋ねた。
「ふむ、伝承というほどのものでもないが、各時代の乙女座が目にしたものならば、私がその記憶を具現化することは出来る」
シャカはといえば、出された日本茶をすすりながら(このお茶は星矢の日本土産だ)、カノンの話に付き合っている。
乙女座の作り出す幻覚空間は双子座をも凌ぐ。普段は視覚をみずから閉ざしている彼だが、五感についてはエキスパートなのだ。その技に捉えられた敵は、結界内の空間を現実のものとして受け止める事となる。
そんな能力を持つ乙女座は記録の伝承にうってつけと言えた。何せ、あるがままを映像化して伝えることが出来るのだ。
「へえ、じゃあ前聖戦なんかの記憶もあるわけか」
「私自身の記憶としてではないがな。そういえば前聖戦の双子座もやはり双子であったよ」
シャカは訥々と話す。丁度そこへサガが部屋へ戻ってきて、シャカへと書類の束を渡した。
「遅くなったな、これが例の資料だ。弟と何の話をしていたのだろう?」
「君たちの先人の話だ」
首を傾げるサガへ、カノンが付け加える。
「サガ、前の双子座も双子だったらしいぞ」
「それは奇遇だ。一体どのような双子であったのだろうな」
それを聞いたシャカは手を掲げた。手の先の空間にふわりと円形の風景が浮かぶ。見えてきたのはサガとカノンに良く似た二人であった。ただし一人は肌が浅黒い。
「彼らは互いに殺しあった」
突然告げられた内容に、双子は目を見開く。
「だが互いに命を与え合いもした」
シャカの言葉は事実であるようなのだが、その意味がサガとカノンには良く判らない。
浮かんでいる映像のなかで、二人は仲良く肩を並べていて、とても殺しあったようには見えなかった。
重くなりかけた空気を破るように、カノンが明るく尋ねる。
「で、どっちが兄でどっちが弟なんだ?」
「肌の色の濃いほうが弟だ」
本物にしか見えぬ映像のなかで、弟と言われたほうが兄に手を差し出している。兄のほうは躊躇いながらもその手を掴んだ。微笑ましい光景にサガとカノンの顔も綻ぶ。しかし、兄の方は掴んだ手を引き寄せたかと思うと、そのまま床へと弟の身体を押し付け、頭を踏んづけた。
「……」
「……」
これから血で血を洗うような喧嘩が始まるのかと、ドキドキしながらカノンとサガが見つめていたが、どうも様子がおかしい。頭を踏まれているというのに、弟の側の怒りがあまりみえないのだ。
「ああ、安心するが良い。あれは彼らのコミニュケーションだ」
冷静に解説するシャカへ、思わず突っ込むサガとカノンだった。
「そんな馬鹿な!」
「あんなコミニュケーションがあるか!!!」
しかし、突っ込む間にも、過去の双子座はいっそう兄弟にあるまじき距離感になっていく。場所を寝台へと移したのを見て、カノンとサガは慌てた。
「も、もう充分だ、ありがとうシャカ!」
「何だねサガ、このあとが凄いというのに」
「いや、サガの言うとおり充分だったぞ、過去は過去、今は今だ!」
「そのとおりだなカノン!」
こういうときだけ無駄に息のあう二人だった。

シャカが去っていったあとの夕飯時間も、何となく気まずくて二人はずっと無言だった。
「なあサガ、映像化できるのは前聖戦の乙女座が直接見たものだけとか言っていなかったか…?」
「わたしに聞くなカノン…」
唯一交わしたこんな会話のあと、二人は映像を思い出して、互いに気づかれぬよう視線を逸らしながら顔を赤らめた。

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人様のLC双子のアレなお話を読みたいです(>ω<)
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