星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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今夜はお友達から届いたクリスマスケーキをむしゃむしゃするのだ!
プレゼントチョコも届いてほくほくです(なおカロリー…)
エピ0連載の衝撃で、つい本日がクリスマスイブであることを忘れて、普通の蟹SSなどを書いておりましたが、双子のクリスマス妄想も堪能せねば。
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サガが執務から戻ると、既に弟は帰宮していて、居住エリアのソファーに仰向けで寝転がり、雑誌をめくっていた。
ただいまと声を掛けついでに、明日の予定を聞いてみる。
「クリスマスの夜は一緒に夕食を取りたい。可能なら予定を空けておいてくれないか?」
しかし、カノンはあまり乗り気ではなさそうである。
「イベントなど女子供のすることだろう…」
もごもごと、どこか歯切れ悪く言い返してきた。
それでもサガは引かない。
「浮かれたイベントのつもりで言うのではない。いや、生きてまた、おまえとこうして過ごせる特別な日を、浮かれないと言えば嘘になる。しかしわたしは、地に足をつけて暮らす中での行事を、生活を大事にしたいのだ」
まじめな心情の吐露であるのに、微妙に説教くさく聞こえてしまうのがサガの損をしているところだが、それは今は横へ置く。
カノンも根は真面目なので、茶化すことなくソファーへ座り直した。
「オレの野望の結果、洪水で家族を失ったものは多い。なのにオレだけが安穏と、お前とクリスマスを過ごすことなど、許されるのだろうか」
思わぬいらえに、サガは詰まった。
過去の行為を清算済みとして命を散らせた聖戦のあと、カノンは他の黄金聖闘士と共に生き返ってしまった。その命と過去の罪にどう向き合うべきか、カノンはいつでも考えている。サガと同じように。
カノンのその思いも大事にしたい。
しばし思案したサガは、こう告げた。
「それならばカノン、わたしと星の子学園へ行こう。親の無い子たちのクリスマスのために働こう。ジュリアン殿に連絡をとり、慰安で手伝えることがあれば、そうするのでもいい」
復活後の弟が、収入のほとんどを水難の復興支援に寄付していることを、サガは知っている。
「…オレなどが、そうしていいのだろうか」
うつむくカノンの隣へ座り、サガはカノンの背を叩いた。
「わたしは悪の化身ではないし、おまえも悪のこころしか無いわけではなかった。それは、そうでないわたしたちであろうとしたからだ。違うか」
「……」
カノンは無言で、サガの肩に頭をのせた。

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多分、クリスマスともなればジュリアンとソレントはどこかの施設を慰問してると思うんですよね。ソレントがフルートとか吹いてるんじゃないかな!
星の子学園へは、星矢や瞬が美穂ちゃんの手伝いをしに行くのは私のなかでデフォです。その流れでサガが手伝う事もあるため、星の子学園のツテがあるサガ(超二次妄想)。
海将軍のなかには家族の無い者もいそうなので(家族がいるのに世界を海に沈めようとした者もいそうで闇が深い)海将軍と過ごすカノンもありかなと思うのですが、それよりは海将軍もカノンたちと一緒に、ジュリアンの慰問の手伝いに出かけた方が前向きですよね(>ω<)
…みたいな妄想を、この時期になると毎年しています。

でも原作では海将軍も双子も生き返っているわけではないので、実際にはジュリアンとソレントが二人で償いの旅を続けるかと思うと切ない…(>x<)
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