星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
あけましておめでとうございます!ついさっき晦日の挨拶書いたばっかりですが…今朝はブログタイムが取れなさそうなので…
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年明けの十二宮の階段を、星矢が元気よく駆け上っていく姿は恒例となっている。神であるアテナが新年の行事・儀式を幾つもこなさねばならないため、それらが始まる前に新年の拝謁(という建前の挨拶まわり)をするためだ。
今年も星矢は途中で双児宮に立ち寄り、サガをみつけると子犬のように飛びついていった。カノンが呆れの視線を向けるのも、またいつものことである。
「サガにカノン!新年あけましておめでとう!」
「おめでとう星矢」
「お めでたいな小僧」
溢れんばかりの笑顔を向けるサガと、ぶっきらぼうながらも挨拶を返すカノン。カノンも一回り以上年下の星矢に対しては割合と優しい。
「今年は手土産を持ってきたんだ。これだけど」
がさがさと紙袋を開き、星矢は中を見せるようにしてサガへと差し出す。
「何だろう?」
サガが屈んで覗き込んだ途端、星矢がその頬へとキスをした。
目を丸くしているサガへ、星矢が笑う。
「われ奇襲に成功せり!」
「…なるほどな」
直ぐにいつもの落ち着きを取り戻したサガは、星矢の額にも祝福の口付けを落す。星矢は袋の中から紅白2つの饅頭を取り出して「二人分だよ」とサガへ渡し、カノンへも同じように頬へキスをさせてもらってから、上宮目指して走っていった。
慌しく星矢の去っていった方向を見上げて、カノンが首を傾げる。
「今年は干支とやらに関連してないのか?」
「何を言っている、今年は寅年だろう」
サガは部屋を横切り、星矢にもらった饅頭の白い方をカノンへ手渡した。
「ワレ奇襲ニ成功セリ…日本でこれを意味するところの電信といえば、『トラ トラ トラ』しかあるまいよ」
今度はカノンが目をぱちりとさせている。
そして、カノンが受け取った饅頭に目をやると、包み紙には和菓子屋・虎屋のマークが入っていたのだった。
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「俺なら奇襲なんてしないな。正々堂々と宣戦布告させてもらおう」
アイオロスがサガの顔を覗き込む。
サガは指先でアイオロスの唇を制した。
「その宣戦布告、受けるわけにはいかない」
「どうして?」
「わたしは、もうお前と戦いたくないのだ」
だから、とサガは指先を追うようにして、ふわりとアイオロスの唇を自分からキスで塞いだ。啄ばむだけの優しい口付けであったが、アイオロスは見事に金縛りとなっている。
「さりとて全面降伏するつもりもない。そうなると同盟を結ぶするしかないだろう?今のは友好の印だ」
戦いたくないと言っておきながら、挑戦的な瞳で見つめるサガを前にして、アイオロスの方が両手を挙げて完全降伏の姿勢をとった。
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そんなわけで、今年もどうぞ宜しくお願いします(>ω<)
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年明けの十二宮の階段を、星矢が元気よく駆け上っていく姿は恒例となっている。神であるアテナが新年の行事・儀式を幾つもこなさねばならないため、それらが始まる前に新年の拝謁(という建前の挨拶まわり)をするためだ。
今年も星矢は途中で双児宮に立ち寄り、サガをみつけると子犬のように飛びついていった。カノンが呆れの視線を向けるのも、またいつものことである。
「サガにカノン!新年あけましておめでとう!」
「おめでとう星矢」
「お めでたいな小僧」
溢れんばかりの笑顔を向けるサガと、ぶっきらぼうながらも挨拶を返すカノン。カノンも一回り以上年下の星矢に対しては割合と優しい。
「今年は手土産を持ってきたんだ。これだけど」
がさがさと紙袋を開き、星矢は中を見せるようにしてサガへと差し出す。
「何だろう?」
サガが屈んで覗き込んだ途端、星矢がその頬へとキスをした。
目を丸くしているサガへ、星矢が笑う。
「われ奇襲に成功せり!」
「…なるほどな」
直ぐにいつもの落ち着きを取り戻したサガは、星矢の額にも祝福の口付けを落す。星矢は袋の中から紅白2つの饅頭を取り出して「二人分だよ」とサガへ渡し、カノンへも同じように頬へキスをさせてもらってから、上宮目指して走っていった。
慌しく星矢の去っていった方向を見上げて、カノンが首を傾げる。
「今年は干支とやらに関連してないのか?」
「何を言っている、今年は寅年だろう」
サガは部屋を横切り、星矢にもらった饅頭の白い方をカノンへ手渡した。
「ワレ奇襲ニ成功セリ…日本でこれを意味するところの電信といえば、『トラ トラ トラ』しかあるまいよ」
今度はカノンが目をぱちりとさせている。
そして、カノンが受け取った饅頭に目をやると、包み紙には和菓子屋・虎屋のマークが入っていたのだった。
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「俺なら奇襲なんてしないな。正々堂々と宣戦布告させてもらおう」
アイオロスがサガの顔を覗き込む。
サガは指先でアイオロスの唇を制した。
「その宣戦布告、受けるわけにはいかない」
「どうして?」
「わたしは、もうお前と戦いたくないのだ」
だから、とサガは指先を追うようにして、ふわりとアイオロスの唇を自分からキスで塞いだ。啄ばむだけの優しい口付けであったが、アイオロスは見事に金縛りとなっている。
「さりとて全面降伏するつもりもない。そうなると同盟を結ぶするしかないだろう?今のは友好の印だ」
戦いたくないと言っておきながら、挑戦的な瞳で見つめるサガを前にして、アイオロスの方が両手を挙げて完全降伏の姿勢をとった。
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そんなわけで、今年もどうぞ宜しくお願いします(>ω<)