星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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また寝こけてしまいました(>x<)出勤前の超特急ロス黒SS
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籠に何本もの薔薇の花を無造作に詰め込んで歩いている黒サガは、さながら花売りのようだった。
訓練場や修行領域へ足を運び、ぐるりと見渡しては、ときおりその花を探し出した相手に渡している。黄金聖闘士が雑兵たちのエリアまで下りてくる事は少なく、ましてや教皇まで勤めたサガから直々に花を渡された相手は、例外なく舞い上がった。そして、黒サガが立ち去った後は、受け取った相手の仲間たちが駆け寄ってきて、どういうことだとその者を取り囲む。驚きと羨ましさの入り混じった問いかけをするのだ。
白サガではなく黒サガの姿だが、最近は双子座の二重性に皆慣れたのか、そこは気にしないようだ。花を受け取った者は紅潮を押さえながら一様に答える。
「朝食を作ってくれた礼だとおっしゃって…」
そう、黒サガはカノンが居ない朝は、そのあたりの雑兵や神官を捕まえて食事を作らせる。一応礼として朝食の相伴はさせているのだが、白サガは『そんなことは当然だ。それ以外にもきちんと礼をしておくように』と主張するため、こうしてバレンタインに花を配っているのだった。
花はアフロディーテが用意してくれた。
最初に黒サガから話を聞いたアフロディーテは、にっこり毒薔薇を詰めた籠を渡してきたのだが、白サガからも頼まれては断れず、そうなると今度は黒サガに相応しい最上級の薔薇だけを花籠に詰めてくれたというわけだ。(ちなみにアフロディーテはこの依頼の報酬として、サガとのデートをもぎ取った)

そんなわけで黒サガが花を配っていると、アイロスが訓練生に稽古をつけている場に行き当たった。黒サガは少し首をかしげ、一応アイオロスにも薔薇を一輪差し出してみる。
「これは…俺に?」
アイオロスはとても驚いた様子だった。
「貴様にも朝食の世話になったことがあるからな。義理でだ」
「そうか」
「義理だぞ」
「ありがとう、サガ」
物凄く嬉しそうにしているアイオロスは、わざわざ2回繰り返された言葉など聞いているようには見えなかった。それはそれは物凄く嬉しそうだった。放置された訓練生たちが何事かと二人を眺めている。
黒サガは黙っていたが、溜息をついてもう1本真紅の薔薇を取り出し、アイオロスに追加で手渡した。

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2/12 nanami様>いつもお返事がワンテンポ遅くてもうしわけなく…!毎回楽しいお言葉で萌えを分けていただいております(>ω<)デスマスク含め、年中組にとってサガは今でも王様かつ、守るべき人であるといいなあと思います。ご賛同のコメントが嬉しくて床でごろごろしてしまいました。言葉遊びネタはイタリア語が全然わかっていないのにノリで書いたりして「これ単なるオヤジギャグじゃ…?」という内心の自分突っ込みをスルーしておりましたので、nanamiさんの優しいご感想でほっとしております。イベントごとなら蟹に任せろ!というくらい洒落者の蟹をいつか書いてみたいものです。nanamiさんの連載も佳境で、毎回どきどきしております!

ほかパチパチ下さった皆様に御礼申し上げます(^▽^)!
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