水鏡先生のクラテリスの白銀聖衣は、中に水を注ぐと未来を映し出す能力を持っていますが、その杯でもって自分の死後のコキュートスでの様子を映されたら、ちょっと考えてしまうかもしれないなあと思いました。
そこで恐れず逆に発奮して、かつての聖闘士たちを救おうと考えるのがLCのシオンなのですね。
でもアスミタとかあのコキュートスに居る気がしないんですが(化けてデフの元に来てましたし)、第8感レベルまで小宇宙を燃やせた人(シジフォスなども)は、死後も冥界の理に従わないですんでいるのかな?
それはさておき春の13年前ロスサガ
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満開のアーモンドの樹の下で、サガが幹を背に眠っているのがアイオロスの目に映った。
そよ風で枝が動くたびに花びらが舞い散り、サガの身体の上に積もってゆく。腰まで届きそうな銀糸の髪はふわりと背に広がり、たとえようもない美しさだ。
アイオロスは彼の元へと近付き、黙ったままかがみこんで静かに口付けた。彼が初めて触れる唇は、思ったよりは柔らかくなくて、それでいて吸い付くようだった。
そのままアイオロスはサガの顔を見つめ、困ったような顔をしてから立ち上がり、その場を去っていった。サガが寝ているフリをしていることに、気づかないフリをして。
サガもまたアイオロスが気づいたことに、気づかないフリをした。
誘ったのは明らかにサガであったが、サガが誘うよう望んだのはアイオロスのほうでもあった。
二人はそのようにして、幼かった今までの自分を、アーモンドの樹の下に埋めたのだった。
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ギリシアなので桜ではなくアーモンドで。今日もパチパチ有難う御座います!返信は夜にでもさせて下さいね(>▽<)