いつものタナサガ
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「サガよ、次に冥界へ来る折には、黄金聖衣を着てくるが良い」
そのように話したところ、目の前のサガは不思議そうな顔をした。
黄金聖衣は女神の聖闘士の証でもあり、死人の嫌う太陽の光をはなつものでもある。武具を持ち込むことによる無用な警戒心を受けぬためにも、サガは通常、私用では冥府へ聖衣を持ち込まない。黄金聖衣を着たほうが阿頼耶識まで小宇宙を高めやすい筈なのだが、それでも自力で死界へ降りてくる。
視線が『よいのだろうか?』と尋ねている。半分疑心も篭っているようだ。
「安心しろ、今さら砕くつもりも無い」
「では、何のために?」
まだ多少の不安を見せるサガへ、オレは当然のように告げてやった。
「女神の聖衣を付けたままのお前を抱くのも面白いかと思って」
一瞬サガは何を言われたのか理解できなかったのか、目をぱちりとさせ、それから真っ赤になって反駁してきた。
「そ、そのような不埒な目的で黄金聖衣を纏うなど、わたしが許しても、聖衣が許すまい」
「ほう」
オレは目を細める。
「お前は、許すのか」
「ち…違う、今のは言葉のあやだ、タナトス」
相変わらず反応が若々しい。聖域純粋培養のこの男は、こちら方面にはとても疎く、反応に困っているのが判る。ますます困らせたくなって、オレはサガの身体を引き寄せた。
「ならば、冥衣ならば良いのだな」
「な、」
「黄金聖衣はいずれまた、先に双子座の冥衣で試すこととしよう」
サガが反論の糸口を見つけられずに口をぱくぱくさせているので、動きを止める為に顔を近づけ、その唇をぺろりと舐めてやった。
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という会話を双児宮とか他者のいる前でしてくれないかな!
今日もぱちぱち有難う御座います(>▽<)毎日の清涼剤です!