ＧＥのぶつけ合いの後、そこに残ったのはアスプロスとオブジェ形態の双子座聖衣。幻朧魔皇拳の後遺症の血の涙を零しつつ、『あっさり消えるなど馬鹿な弟よ』と言うような事をアスプロスは呟きます。
俺たちの個をかけた戦いが終わったな…と、独り言いってる横で双子座聖衣が宙に浮いてます。自動で浮く聖衣は、やはり命ある防具なんですよね。
半身がもがれたように痛いと内心で零しながら、教皇の法衣を冥衣の上からマントのように片肩へひっかけて纏うアスプロス。はだけた側は冥衣の腕の腕パーツで留めてます。なんだそのお色気着こなし！ロザリオも忘れてないよ！
「片割れになったこの命 せいぜい大事に全うさせてもらおうかな なあデフテロスよ」と笑うお兄さん。あれ、いつ『まっとうする』というキーワードを得たの！？
しかし、この台詞で重要なのは呼びかけ部分なのです。
先週では『消えうせるのはお前だ二番目』の二番目にデフテロスというルビが振られていたのですが、今回は弟という部分にデフテロスとルビが振られています。ようやく弟扱いに戻ったのですね…
そしてお兄さんはそのままハーデスのアトリエへと向かいました。
…どうやって！
火星の宮から上を順番に守護者に挨拶でもしながら抜けていったのか、アナザーディメンションの応用で異次元移動か、後者の場合凄いショートカットで便利です。前者の場合は他の守護者たちとの接点が一瞬でも出来るのが嬉しいな！あったかもしれない会話も妄想できますし！
アトリエで絵を描いているハーデスに後ろから近付くアスプロス。ハーデスは背中をむけたまま「お前の野望 地上掌握に少しは近付いたか」と話しかけます。
「ええハーデス様 １度は死んだ命を復活させていただいたお陰です」なんて、心にも無さそうな礼を述べるお兄さんですが、そうそう野望はもういいの？弟の視線に追い詰められた結果が、何故あそこまでの性格悪化と野望に化けるのか、その部分もかなりショートカットでしたよ！
この後の会話で、黒髪はやはり幻朧魔皇拳で染まっていたことが判りました。生者のときは赤目化だけでも、死者は魂に刻まれた魔拳の影響を持ったまま復活させられると、肉体にも影響が出るのかもしれません。
その黒を、生への執着・妄執の色として気に入っていたと言うハーデス。
対してアスプロスは、あの漆黒は弟の死と共に抜け落ちましたと答え、そのままハーデスへ拳を向けるのでした。また背中から。相変わらず正々堂々とか全然気にしてないですこのお兄さん。
目的の為には、なりふりなんざ構わない、それが彼！＼（＾▽＾）／
しかしその攻撃は絵筆で簡単に止められてしまいます。
大胆不敵と褒められつつも、主君（教皇）に刃向い、弟を手にかけ、命を与えた神にも拳を向ける業の深い人間と評されるアスプロス。再び死を与えようとするハーデスですが、何故かアスプロスは灰になりません。
それどころか、アスプロスを中心に溶岩が渦巻きはじめます。ややや、その技はもしやデフテロスの技ですか！？
「余の与えた命ともう一つ…まさか…」
驚くハーデスへ、この命はもはや貴様の思い通りにはならんと不敵に告げるアスプロス。さっきまでハーデス様だったのに、もう貴様呼ばわりとは正直すぎます。
ハーデスに与えられた命では、ここまで自分に馴染まないし熱くもならないと笑うアスプロス。やっぱり弟に貰った命なの！？どういう仕組み！精神的な話だけじゃないですよね。じっさいに弟の命を貰ってるんですよね？精神力だけで干渉を跳ね返せるのなら、現代聖戦での慟哭キャンディーズも消えずにすんでる筈。
いや逆に考えるんだ私！前聖戦のアスプロスで痛い目みてるから、２４時間絶対終了の命にしたんだきっと！
溶岩の中でアスプロスの冥衣が聖衣へと変化していきます。変化っていうか…まさかの闘衣重ね着！冥衣の砕けた欠片が散ってるってことは重ね着ですよねこれ…脱いでないし…
でも、サガが双子座冥衣の上にスリムなキューブの冥衣を着ていたのに比べれば、全然余裕です。前から、冥衣なのに胸パーツが６角形の時があったり、先端が尖ってなかったりするのが気になりもしたのですが、それもご愛嬌です。
ハーデス更にびっくりです。自分の与えた体にどうして黄金聖衣を着用できるのかと。命と身体を与えられてたときのアスプロスを妄想すると美味しすぎますね！さぞや馴染まなかったのだろうなあ…
それはこの聖衣自体が俺の半身だからと答えるお兄さん。すると先日のブログで妄想したとおり、やはり弟さんの魂・または想いが聖衣に宿ったということで良いのですね！
「俺たちはやっとあるべき姿になれたのだ」
泣きそうに歪んだ顔で笑うお兄さんが切ないココロ。敢えて突っ込ませてもらいます。本当にあるべき姿は、二人が遠い昔に約束したとおり、世界に向かって二人でここにあるのだと証明するような、共に並んで光のもとにある姿じゃないでしょうか。
「もうこれで争う事も、自分を守るために罪を犯すことも無い 同じ敵に拳を向けられる」と言いながら、溶岩の中ＧＥの構えを取るアスプロス。弟（の火山大爆発）の効果の追加された兄（のＧＥ）ですね！
ちなみに、差別などから自分を守る必要があったのは弟ですが、罪はストーカーに甘んじたことくらいで（私はあれを罪とは思えないです）、実際的な罪を犯しているのはアスプロスの方ですよね。
アスプロスは何から自分を守る必要があったかというと…えーと…弟の視線ですか。弟の視線は攻撃力そんな高かったのかお兄さん！身の危険覚えるほどじゃないだろ！身の危険を感じるような体験を繰り返してくれてても腐的には嬉しいですけど！（＞▽＜）
普通に「弟は自分に成り代わりたいのかも」と勘違いしていたので、そういう意味での健全な身の危険は感じていて、アイデンティティーと身を守らねばと頑張っていたのかもしれませんね…
しかし、しかしだお兄さん！
「ならばこの命かけて…俺は双子座の聖闘士として貴様を討つ！」
ええええええ聖闘士として！？Σ（゜◇゜）
もしかして弟さんに幻朧魔皇拳を打ち返されてませんか！？弟に乗り移られてるとか！？真面目にフュージョン状態ですか？さっきも「全う」とか言っていたし！お兄さんのアイデンティティの流れ方がスパイラルすぎます（＞ω＜）弟さん、ホントに死に際に何したの！いあいあ落ち着くのだ私！考えるんじゃない感じるんだ！
それにしても最初に「大事に全うさせてもらおうかな」と言ってた割には特攻ですよね。全う目的ではあるけれども、大事には全然してないですぞ。もう少し慎重に……
あの背後攻撃が彼なりの慎重さだったら泣けます（T▽T）アスぷーのそんなところも大好き。
二つの想いが交じり合い調和する彼の真実の色は、ハーデスと少し似ているらしいです。ハーデス＝アローンの言葉に一瞬目を見開きつつも、光栄とアスプロスはGEを放ちました。吹き飛ぶハーデス。
しかし、その瞬間に全てがいっとき止まり、ＧＥ効果が消えました。そして天馬に乗って登場する、無精ひげにシルクハットの、いかにもトリックスター然としたオヤジさん。
アスプロスの真実の色を、良い色などではない、色なんてのはマーブル模様が１番いいのさと笑っています。
うあ、個人的に趣味は合いますが、このオヤジ…どうやら双子を引っ掻き回していた元凶のモヨウ！
「せっかく俺が何年もかけてかき回してやったのに」とかほざいてますよ。どういう干渉をしていたかによって、妄想の幅が広がるんですけど！（＞▽＜）←嬉しそう
無難なところでは、あの鞭教官を操っていたとか、凶星の星占結果に介入したとか、アスぷーに悪を囁いていたとかですか。双子の兄に何かを囁くのはいつでも弟であって欲しいですけど、それはそれでオケです。
マーブル好きで、双子をマーブルにしようとしてたってことは…ようするに双子を自分好みにしようとしていたってことですよね！？
ところで、明らかにハーデスが技を食らった後の時間停止なんですが、飛ばされて砕かれなければダメージ２割とかなんでしょうか…発動時の攻撃力＜発動後の追加ダメージだったりするのかなＧＥ。謎です（汗）
食えないオヤジ風のこの男は、天魁星メフィストフェレスであり、かつテンマの父親でもありました。名前は杳馬（ようま）。妖魔の韻を持つ上、杳という漢字の意味からして「暗くてよくわからないさま・奥深く暗いさまｂｙ大辞泉」ですからね（汗）ペガサスに乗って登場なのも意味深です。どんだけ大物っぷりですよ…早速メフィストフェレス×双子で妄想していいですか（・～・）
マーブル好きなオヤジさんですので、ブラコン一色傾向の弟さんより、どちらかといえば善悪の幅が濃いお兄さんの方がよりお好みである気がします。高慢女王様なアスプロスを口八丁手八丁で何時の間にか押し倒すようなメフィストフェレスを、ど、どなたか…げふげふ。弟の魂の篭った聖衣が慌てて助けに来てくれるに違いない。その上で兄×弟だとさらに美味しいというかカオス。メフィストフェレス×デフで、押し倒されているデフを見たお兄さんが怒るの巻でも良いな！そんでもって弟×兄。それもまた善し。
ていうかここでテンマと繋がりが出来た！双子は散々手荒に扱っておいて、テンマには甘いお父さんだったりしないかな！
自分的に１番驚いたのは、やはり父親の登場です。
聖闘士星矢は、私の中で親の不在のお話でした。以前も書きましたが、主人公たちは孤児であり、他の者にも親の影がありません。はっきりと出てくる親は既に死んでいる（マーマ・城戸光政）か、息子によって殺される役目（ブルーグラード領主）であり、親代わりの師や兄弟・姉弟関係、そして仲間たちが家族や絆の形を作っています。
ＬＣでは父親と息子の関係も追加されるのかと思うと、どのような関係が展開されるのかとても楽しみです。
お兄さんへの突っ込みは、テンマのお父さん登場で全部吹っ飛びました。どうなるの来週のアスプロス！