星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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まだ風邪気味なので早めに寝る前に挑戦してみましたKさん(>ω<)ノ
双児宮に帰ってきた具合の悪そうなサガがタナの単語を唇から零しつつアイオロスに抱きしめられるSSを!
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外勤帰り、十二宮の公道を下から登ってきたアイオロスは、双児宮の前で足を止めた。
(折角だから、サガの顔でも見ていこうかな)
最近は互いに忙しく、話をする時間もなかなか取れない。小宇宙通信で来訪を告げようとしたその時、宮の内部で次元の歪む感触がした。
「サガ!?」
思わずアイオロスは飛び込んでいた。敵襲でもないのにこれほどの小宇宙が発動されるなど、ただ事ではない。
光速で侵入したアイオロスの目に入ったのは、天井付近に開いた次元の穴と、そこから無防備に落ちてくるサガの姿だった。慌てて受け止め、怪我がないかを確認する。
「何があったのだ、サガ!」
「ア…イオロス…」
サガは肩で息をしている。まるで全力疾走をした後のランナーのようだ。サガほどの男がここまで余力を無くすとは、一体何があったのだろうか。手を握ると、サガは睫毛を震わせてアイオロスを見上げ、苦しい呼吸のなか懸命に言葉を紡ごうとしている。
「…タナト……リア……危ない…」
「タナトスがどうした!?まさかアイオリアの身にも危険が」
慌てて叫んでから、思い返して小宇宙通信に切り替える。握った手から肉体接触を通してアイオロスの意志がサガへ伝わっていく。緊急時には、このほうが意思の疎通を早く図れるだろう。
しかし、サガから返ってきたのは大音量での抗議だった。
『危ないではないか!次元通路を開いた空間に、光速で走りこんでくるなど!双児宮が吹っ飛ぶほどの大爆発を起こしても不思議ではないのだぞ!わたしが全力で咄嗟に次元軸をずらしたから良いようなものの!』
この強気なモノの言い方は統合サガに違いない。
『あれ、ちょっとまって。それよりタナトスとリアの話は』
『そんな話はしておらぬ。出張先のサンタナトリア・ディ・ナルコから直通で戻ろうとしてみれば、お前が突然飛び込んできたせいで、と言おうとしただけだ』
『………サンタナトーリア・ディ・ナルコってどこ』
『自分で調べろ』
次元のゆがみは単にサガが帰宅用に道を開いただけだったらしい。勘違いをしたアイオロスが光速で駆け込んだため、サガが急ブレーキならぬ急速次元制御を行う羽目になり、こんな状況に陥ったわけなのだ。
赤面したアイオロスが詫びをいれかけ、ふと気づいて真顔になる。
「ちょっと待ったサガ。君は元教皇なんだから、十二宮内はショートカット禁止って当然知ってるよね?」
次期教皇候補が軽く睨むと、サガは気まずそうに視線を逸らして『便利ゆえ、つい…』と言い訳をした。

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…エロに持ってけないのは忍者ブログだから…げふげふ(>ω<)
そしてD様&H様からも嬉しいコメントが!三人様には次回ゆっくりお返事させて下さい!頂戴したお言葉で凄く凄く凄くテンションだけは高まっております。
ほかパチパチ下さった皆様にも御礼申し上げます。毎日の元気玉です
わあ、土砂降りですね(>△<;)
今日は職場の宿泊施設も満室で予備の部屋もないのに、雨漏りの部屋なんて出たら部屋交換も出来ないので困る。雨漏りしませんように。でも電車も止まってるので、このまま行くとキャンセルも出てしまいそう。それはそれで困ります。早く電車運転再開してください。とりあえず出勤時間までに再開してくれないと、私も職場まで行けない。
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「十二宮ってすごく古い神殿なのに、そういえば雨漏りしないよね」
雨の日に双児宮を訪れた星矢が、ふと気づいたように天井を見上げた。
茶菓子を用意していたサガが、微苦笑する。
「星矢、宮の多くは聖戦の折に破損しているゆえ、修復が入っているぞ」
「あ、そっか。ここの天井もサガが壊してたっけ。新しいんだ」
星矢に悪気はないが、サガは気まずそうに頷いた。
「ああ、あの時はとにかくアテナの元へゆかねばと必死で…」
しかし星矢は首を傾げる。
「あれ?聖戦後も何回か壊れてるって聞いたよ?」
「…星矢、この菓子は美味しいと評判の店から取り寄せたのだ。良ければ食べてみてくれ」
主に兄弟喧嘩のせいで、とまでは言われなかったが、サガはにっこり菓子を差し出して誤魔化した。

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うあ、あとお絵かき掲示板本家でのお題が星矢じゃないですか!
今回は見るだけですが応援しております(>ω<)
冑仏(かぶとぼとけ)っていうのがあるそうですね。うんとちっちゃい仏像で、武将が兜のなかに入れてたお守りだそうです。
冑仏があるなら聖衣アテナもあっていいですよね(`・ω・´)
ちっちゃいアテナ像を聖衣や鎧のなかに入れてお守りに!
アテナでなくても、ご利益を分けて欲しいゴールドセイントの写真を持ち歩くとか。そっちは戦場なんかで恋人や好きな人の写真を持ち歩くのと一緒の気がしてきた。サガの写真を持ち歩いてる雑兵は、私の脳内ではいっぱいいるからなあ。
あと朝からアレですが、こう…恋人のアンダーヘアをお守りにする兵士みたいな話ってあるじゃないですか。誰か勇気のある雑兵が黒サガに頼んでみてくれないだろうか。ややや、戦場に行く前にその場で死ぬからやめとけって他の雑兵たちが脳内でも止めてた。サガ様に殺されるなら本望!って脳内雑兵が返事してたけど、それは本末転倒かもしれないですね。白サガなら髪の毛くらいくれるかもしれないよ!
…私なら写真の方がいいですけど(>ω<)

あと、アンソロに寄稿させていただいた原稿のなかで、サガが聖闘士たちにものを教える的ネタがあったので、Ω放映のあと「あ、パライストラって丁度いい設定!」って思ってタイトルにパライストラの名前を出したんですが、考えてみたらまるでΩネタを描いたみたいに見えることに気づきました。違うんだーあれは放映決定前から下書きしてあったネタなんだー!って今から言い訳しておこう…(>△<)

今日もぱちぱちありがとうございます!修羅場のカンフル剤にもさせて頂いております!
…昨晩もヒュプノス様に負けました(´・ω・`)
あれですよね、タナトスがサガに構うことへ妬いたんですよね!うん、そういうことに!以下日が過ぎてますが4/1のタナサガ新婚企画ネタです。
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「そろそろ子供が欲しいな」
「そうか、どこからか拾ってくるといい」
爽やかな朝の食卓でなされたサガの発言を、いつものようにタナトスは半分聞き流している。モーニングティーを片手に冥界新聞を目で追う姿は、すっかり家庭持ちの様相だ。
「お前の子供が欲しいと言っているのだ」
「産んでいいぞ」
「わたしは男だ!人間は男が子供を産むようにはできていない。だから貴方に産んで欲しいのだが」
適当に聞いていたタナトスも思わず紅茶を噴いた。サガは見計らっていたかのようにハンカチを差し出す。この阿吽の呼吸は、まがりなりにもフウフを3年間こなした賜物だろう。
「男が子供を産むようにできていないのは、神人問わぬ」
「何を言う。ギリシアの神々は性別関係なく単性生殖を行うではないか」
「神を単細胞生物のように言うな。…どちらにせよ、死を担当するオレが命を簡単に生み出せるはずもあるまい」
「そうか…」
がっかりした様子のサガの横で、突如声が沸いた。
「タナトスの子供は難しいかもしれぬが、子供のタナトスならば用意は可能だ」
「「!!!!」」
ゆらりと空間が揺らぎ、現れたのは眠りの神ヒュプノスである。
兄弟神とはいえ、新婚家庭へ何の遠慮も挨拶もなく入り込んでくるのは『自分がタナトスと会うのに誰の許可も何の制限も受けぬ』ということらしい。
そんな姑の登場方法に慣れているサガが、驚く代わりにぱぁっと嬉しそうな顔をするのと、タナトスが敢然とヒュプノスに食って掛かるのは同時だった。
「ヒュプノス、来て早々さらりと怖いことを言うな!」
「怖くはないぞ、オネイロスたちの力を借りれば、夢界でならお前の年齢など簡単に安全に変えられる」
「その発想が怖いと言っているのだ!」
言い合う双子神の隣から、慎ましくサガが尋ねる。
「ヒュプノス、それは赤子レベルまで年齢を下げられるということか」
「無論だ」
「サガ、貴様もまともに聞くな」
タナトスの矛先は当然サガへも向く。しかしサガは真顔で答えた。
「わたしは赤子のお前のオムツを交換できるくらいには、お前の事を好いている」
「………」
しかし、その空気を読まぬ愛の発露は、タナトスの「全く嬉しくないわ!!」という一言と拳骨で瞬く間に斬り捨てられたのだった。
タナトスと黒いほう
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冥府へと飛んだサガは、小高い丘の一角にたち、周囲をぐるりと見回した。
聖戦時、ハーデスの敗北とともに1度崩壊したこの世界は、新たに造り直されたものの、当初は荒廃した不毛の地でしかなかった。かつて存在した地獄の数々も『死後まで人間を罰しないこと』というアテナの希望により失われている。
しかし今、眼下には細々とではあるが血の川が流れ、その脇には針の山が生まれつつある。地獄が少しずつ復活しているのだ。
サガはそれらを冷めた目で眺めている。
その背に、後ろから声がかけられた。
「珍しいな、オレの呼び立てにお前のほうが応えるとは」
話しかけたのはタナトスだったが、サガは振り向くでもない。崖下から吹き上がった風で、黒に染まった髪がわずかになびく。黒髪は闇を司るほうのサガが表に出ている印だ。
「アレを指名するのならば、ここを待ち合わせ場所に指定はしまい」
「そういうわけでもないのだが」
サガの不遜な物言いを、タナトスは寛容に流した。聖戦前には決してありえなかったことだ。
「だがまあ、確かにお前に見せてやりたかった。この景色を」
タナトスの言葉に、ようやくサガが振り向く。
「わたしに?」
「そうだ。お前は地獄が失われることに、不満があったようだからな」
白のサガであれば否定したろう。それはアテナの意向に異を唱えるも同然だからだ。しかし黒のサガは苦笑しつつも頷いた。
「神に隠し事はできぬか。ああ、わたしは地獄が必要と考える。人間への抑止力として」
「聖闘士のくせに、そこはハーデス様と同じ意見か」
「同じではない。罰が永劫に必要とは思わぬ…しかし、良いのか?」
『良いのか』というのは、敗界が女神の希望を無視して、地獄を復興させようとしていることに対しての問いだ。このことが聖域側に伝われば、ひと悶着あるだろう。
だがタナトスは楽しそうに笑った。
「地獄を生んでいるのは我々ではない。人間だ」
「なに?」
「地上に流れた血が川をつくり、正義を求める人間が針山を育む。人は浄土にのみ救いを求めるわけではない。生前に悪行をなした者が、何の制裁もないまま往生した場合、残された被害者たちは何を求めると思う?死後の裁きだ。悪人が死後には地獄で裁かれると思うからこそ、人は恨みを地獄へ託し、救われることが出来る」
「……」
「ある意味、冥府のありようを決めているのは人間よ。我らとしては生の時間の帳尻を、死後の世界に持ち込んで清算しようとするなとも思うが、それが人間の望みとあらば神として叶えぬでもない」
「…なるほど、そう言われては女神も対応に苦慮するだろう」
黒のサガは反発するでもなく答え、脳裏にアテナを思い浮かべた。
(あの小娘ならば、タナトスへどう答えるだろう)
光り輝く地上の女神ならば、サガの持たぬ答えをタナトスに示すことが出来るのかもしれない。しかし、物思いに沈みかけたサガをタナトスが引き寄せた。
「オレといる時に他の神へ余所見をするな」
思わぬ言い分を向けられ、黒のサガが目を丸くする。
「わたしはお前のものではないが」
「おまえも『サガ』であろう。嫁は夫に従うものだ」
黒サガは一瞬だけ虚をつかれたような顔をしたものの、直ぐに切り替えした。
「亭主関白などいつの時代の価値基準だ。貴様の脳内は二百年前のままか」
「人間の基準などどうでも良い。それに、オレはお前とのデートを口論だけで済ませたくはないのだが?」
今度こそ黒サガは憮然としつつも黙り込み、手に負えないとばかりに白サガへ身体の主導権を押し付けた。

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もうちょっと丁寧に書き直したいココロ。でももう出勤時間(>ω<)
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