星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
パラ銀にご参加なさった皆様お疲れ様でした!
昨晩はきっと戦利品を堪能なさっておられたのでしょうね(^^)
お留守番拙宅ですが、昨日ブログで吐き出していた妄想が、LHホタル様によってこんな素敵なSSになって形になりました!「ブログの隅にでももらってやってくださいませ」とありましたので早速公開なのです(>▽<)
次のお仕事のお休み日に、改めていただきもの頁の方へきちんとアップさせて下さい(ぺこ)
以下、LHホタル様より頂きましたSSなのです。
=============================
◆寝坊
朝日が聖域の山端に登れば、自然と眼が覚める。
規則的に繰り返されてきた事だ・・。
今更なんということは無い、教皇時代には眠りの深い闇に囚われるのが、恐ろしくて何日も眠らず、それでも別に平気だった。
職務があるならば、気がまぎれる。
それにまあ、眠りの底にあの神が手ぐすね引いていると思うならば、意地でも日の光と共に覚醒してやると、どこかで思っていたのも確かだ。
・・が、今朝は躯が動かなかった。
覚醒していない訳ではない、日の光と鳥のさえずりは確かに聞こえている。
が・・、どうにも躯がだるくて動かない。
こんなことは・・今まで、ついぞ・・無かった。
上手く働かない脳細胞に被さるように、気だるいまどろみが心地よい・・。
平和ボケか・・。
そう、思う意識の端に、間延びしたカノンの声が聞こえた・・ような気がする。
「無理するなよ・・。」・・と
それとも、あれは根性の曲がった夢神の見せた幻聴だったか・・。
朝の日の光と共に、生活の空気が聖域に流れ始める、
ああ・・完全に寝過した・・。
まだ、よく動かない躯を無理やりベッドから起こすと、ベッドの脇の小机に小さな置き手紙を見つけた。
『今日はオレが行って来る』
そっけないギリシャ文字で書かれた、それだけの手紙・・。
ついでだ、今日は、一日このまま、寝てやる・・。
クシャリと握りしめると、俺は再びベッドの中にもぐりこんだ。
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今日は飲み会なので遅くなりそうです。相変わらず平日に平気で飲み会を設定するサービス業界です。
昨晩はきっと戦利品を堪能なさっておられたのでしょうね(^^)
お留守番拙宅ですが、昨日ブログで吐き出していた妄想が、LHホタル様によってこんな素敵なSSになって形になりました!「ブログの隅にでももらってやってくださいませ」とありましたので早速公開なのです(>▽<)
次のお仕事のお休み日に、改めていただきもの頁の方へきちんとアップさせて下さい(ぺこ)
以下、LHホタル様より頂きましたSSなのです。
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◆寝坊
朝日が聖域の山端に登れば、自然と眼が覚める。
規則的に繰り返されてきた事だ・・。
今更なんということは無い、教皇時代には眠りの深い闇に囚われるのが、恐ろしくて何日も眠らず、それでも別に平気だった。
職務があるならば、気がまぎれる。
それにまあ、眠りの底にあの神が手ぐすね引いていると思うならば、意地でも日の光と共に覚醒してやると、どこかで思っていたのも確かだ。
・・が、今朝は躯が動かなかった。
覚醒していない訳ではない、日の光と鳥のさえずりは確かに聞こえている。
が・・、どうにも躯がだるくて動かない。
こんなことは・・今まで、ついぞ・・無かった。
上手く働かない脳細胞に被さるように、気だるいまどろみが心地よい・・。
平和ボケか・・。
そう、思う意識の端に、間延びしたカノンの声が聞こえた・・ような気がする。
「無理するなよ・・。」・・と
それとも、あれは根性の曲がった夢神の見せた幻聴だったか・・。
朝の日の光と共に、生活の空気が聖域に流れ始める、
ああ・・完全に寝過した・・。
まだ、よく動かない躯を無理やりベッドから起こすと、ベッドの脇の小机に小さな置き手紙を見つけた。
『今日はオレが行って来る』
そっけないギリシャ文字で書かれた、それだけの手紙・・。
ついでだ、今日は、一日このまま、寝てやる・・。
クシャリと握りしめると、俺は再びベッドの中にもぐりこんだ。
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今日は飲み会なので遅くなりそうです。相変わらず平日に平気で飲み会を設定するサービス業界です。
パラ銀には行けないけれど準備万端!(購入希望本一覧をひとさまにお渡ししたという他力本願さで。しかも物凄く大量にお願い致しました…)。通販分の事前取り置きのお願いもしたし、先行通販のお願いもしたので完璧のはず!あとは皆様がイベントで楽しんで来られる事を職場からお祈り申し上げております。
そんなわけで、今日も性懲りも無くタナサガ前提の双子話
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無遠慮に眺めるオレの視線に気づいたサガは、居心地悪そうに振り向いた。
「カノン、何か用か。それとも、わたしの格好にどこか妙なところでも」
そう言いながら己の衣服の確認をしている。復興作業をこなして帰宅したばかりであるため、気づかぬうちに作業着にほつれ破れの一つも出来ているかもしれないと思ったのだろう。
オレが見ていたのは、当然そんな理由ではない。
「いや、励みすぎて足腰立たなくなったお前は、さぞかし色気があるのだろうなと思って」
「…作業程度で動けなくなるような鍛え方はしていない」
殴られる覚悟で直接的に伝えても、この兄には通じない。全く別方面で受け止めて、逆にムっとしている。
今のはイヤミだ。
冥界へ下りた折に、偶然タナトスと顔を合わせてしまい(まあハーデスの居城へ書状を届けたのだから、会う確率は高かったが)、無視してやりすごそうとしたというのに、奴は散々サガについて惚気やがったのだ。
いや、惚気というのは正確ではない。オレが嫌がると知っていて、連綿と事後のサガの色気を褒め称えるというのは、明らかに嫌がらせだ。その時にいわゆる『足腰の立たない』兄の話が出たというわけだ。
あの時GEを繰り出さなかったのは、海界側代表として訪れていたからだ。聖域側の使者であったなら、外面なんぞ気にせず実行していたと思う。
オレは溜息を付きつつ、吐き捨てた。
「そういうのではない」
「どういうものだというのだ…まさか」
気づいたのか、サガがようやく顔を赤らめる。
「お前は性格が悪いぞ。同じ顔のわたしのそんな姿を思い浮かべて楽しいか」
「別に楽しくは無いが、性格が悪いとは随分言ってくれる」
「性格でなければ、趣味が悪い」
赤くなりながらも言い返すサガだが、そんな事を言われたオレとて納得いかない。趣味が悪いのはあのような二流神を相手にしているサガの方だろう。
「お前に言われたくは無い、サガ」
だが、サガも引かなかった。
「わたしは兄弟のぎっくり腰姿を想像して色気云々などと言わない」
「……」
「そもそもまだわたしは28歳だ。ぎっくり腰の心配はシオン様くらいになってからだろう」
あのシオン相手にぎっくり腰の心配をするのもどうかと思うが、オレはとりあえず断言した。
「その発想はおかしい」
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ぱちぱち下さった皆様ありがとうございます!返信は仕事から戻ったら書かせてください(^^)凄く元気と萌を頂きました!
そんなわけで、今日も性懲りも無くタナサガ前提の双子話
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無遠慮に眺めるオレの視線に気づいたサガは、居心地悪そうに振り向いた。
「カノン、何か用か。それとも、わたしの格好にどこか妙なところでも」
そう言いながら己の衣服の確認をしている。復興作業をこなして帰宅したばかりであるため、気づかぬうちに作業着にほつれ破れの一つも出来ているかもしれないと思ったのだろう。
オレが見ていたのは、当然そんな理由ではない。
「いや、励みすぎて足腰立たなくなったお前は、さぞかし色気があるのだろうなと思って」
「…作業程度で動けなくなるような鍛え方はしていない」
殴られる覚悟で直接的に伝えても、この兄には通じない。全く別方面で受け止めて、逆にムっとしている。
今のはイヤミだ。
冥界へ下りた折に、偶然タナトスと顔を合わせてしまい(まあハーデスの居城へ書状を届けたのだから、会う確率は高かったが)、無視してやりすごそうとしたというのに、奴は散々サガについて惚気やがったのだ。
いや、惚気というのは正確ではない。オレが嫌がると知っていて、連綿と事後のサガの色気を褒め称えるというのは、明らかに嫌がらせだ。その時にいわゆる『足腰の立たない』兄の話が出たというわけだ。
あの時GEを繰り出さなかったのは、海界側代表として訪れていたからだ。聖域側の使者であったなら、外面なんぞ気にせず実行していたと思う。
オレは溜息を付きつつ、吐き捨てた。
「そういうのではない」
「どういうものだというのだ…まさか」
気づいたのか、サガがようやく顔を赤らめる。
「お前は性格が悪いぞ。同じ顔のわたしのそんな姿を思い浮かべて楽しいか」
「別に楽しくは無いが、性格が悪いとは随分言ってくれる」
「性格でなければ、趣味が悪い」
赤くなりながらも言い返すサガだが、そんな事を言われたオレとて納得いかない。趣味が悪いのはあのような二流神を相手にしているサガの方だろう。
「お前に言われたくは無い、サガ」
だが、サガも引かなかった。
「わたしは兄弟のぎっくり腰姿を想像して色気云々などと言わない」
「……」
「そもそもまだわたしは28歳だ。ぎっくり腰の心配はシオン様くらいになってからだろう」
あのシオン相手にぎっくり腰の心配をするのもどうかと思うが、オレはとりあえず断言した。
「その発想はおかしい」
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ぱちぱち下さった皆様ありがとうございます!返信は仕事から戻ったら書かせてください(^^)凄く元気と萌を頂きました!
某A様よりとんでもなく有難いお申し出を頂き、嬉しさにごろごろ中。今ならAさんの足を舐めろと言われたら舐めますね!
そんなわけで今日もタナトスとサガ。でも統合サガなので逆転ぎみ。
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「おい、サガ」
長椅子へ尊大に腰をかけているタナトスが、何やら思いついたようで、サガに声をかけた。サガはといえば来客用の茶菓子を用意しようとして見つからず、隠してあったカノンの酒で賄おうとしているところで、酒杯とともにそれを銀盆に乗せタナトスの元へ戻る。
「なにか?」
カノンの酒ならば上質であろうと勝手にあたりをつけて、サガはそれをテーブルへと置く。カノンには後でつまみでも追加して買い直して謝れば良いと考えているあたりが、いつものサガではない。
タナトスもそれは分かっているものの、しかし己の側の態度を変えるつもりは無く、逆にいつも以上に隷従を強いた。
「もてなすつもりなのであれば、酒などよりも、跪いてオレの足を舐めろ」
さらりと無茶をいうのがタナトスである。
しかしサガはその手の定型句に疎かった。微妙な顔をしながらも、タナトスの足元へ屈みこみ、履いているサンダルを脱がせ始める。当然タナトスが突っ込んだ。
「舐めろといったら、履物の上からにきまっておろう」
「外履きなのだぞ、汚いではないか。そもそも自分の靴を舐められて嬉しいのか?」
サガも直球で疑問を零す。タナトスに対しても遠慮がない。
「そこを敢えて舐める事によって忠誠の高さを示すという様式美だ!」
言葉に出して説明すると、とても間が抜けてしまうが、説明しただけタナトスにしては親切だろう。だがこのサガは空気も読まない。
「わたしの忠誠先はお前ではないし、たとえ女神であろうと靴先は舐めない。私の忠誠は、そんな方法では測らせない」
「お前は善の半分に習って、もう少し歯に衣を着せることを覚えろ…こら、足をくすぐるな!」
そう、今日タナトスを目の前にしているのは珍しく白のサガではなく、統合しているサガなのだった。
機嫌を悪くしかけたタナトスの足からサンダルを外し、くすぐって弄んでから、その足先へと軽くサガは口付ける。
「靴の中身ならば、もっと存分に舐めても構わぬが」
低い声で笑い、長めの前髪の間から見上げてくるサガの瞳を覗いたタナトスは、何となく身の危険を感じ、黙ったまま自分でサンダルを履き直した。
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拍手御礼は夜にさせて下さいね!いつも大感謝なのです!
そんなわけで今日もタナトスとサガ。でも統合サガなので逆転ぎみ。
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「おい、サガ」
長椅子へ尊大に腰をかけているタナトスが、何やら思いついたようで、サガに声をかけた。サガはといえば来客用の茶菓子を用意しようとして見つからず、隠してあったカノンの酒で賄おうとしているところで、酒杯とともにそれを銀盆に乗せタナトスの元へ戻る。
「なにか?」
カノンの酒ならば上質であろうと勝手にあたりをつけて、サガはそれをテーブルへと置く。カノンには後でつまみでも追加して買い直して謝れば良いと考えているあたりが、いつものサガではない。
タナトスもそれは分かっているものの、しかし己の側の態度を変えるつもりは無く、逆にいつも以上に隷従を強いた。
「もてなすつもりなのであれば、酒などよりも、跪いてオレの足を舐めろ」
さらりと無茶をいうのがタナトスである。
しかしサガはその手の定型句に疎かった。微妙な顔をしながらも、タナトスの足元へ屈みこみ、履いているサンダルを脱がせ始める。当然タナトスが突っ込んだ。
「舐めろといったら、履物の上からにきまっておろう」
「外履きなのだぞ、汚いではないか。そもそも自分の靴を舐められて嬉しいのか?」
サガも直球で疑問を零す。タナトスに対しても遠慮がない。
「そこを敢えて舐める事によって忠誠の高さを示すという様式美だ!」
言葉に出して説明すると、とても間が抜けてしまうが、説明しただけタナトスにしては親切だろう。だがこのサガは空気も読まない。
「わたしの忠誠先はお前ではないし、たとえ女神であろうと靴先は舐めない。私の忠誠は、そんな方法では測らせない」
「お前は善の半分に習って、もう少し歯に衣を着せることを覚えろ…こら、足をくすぐるな!」
そう、今日タナトスを目の前にしているのは珍しく白のサガではなく、統合しているサガなのだった。
機嫌を悪くしかけたタナトスの足からサンダルを外し、くすぐって弄んでから、その足先へと軽くサガは口付ける。
「靴の中身ならば、もっと存分に舐めても構わぬが」
低い声で笑い、長めの前髪の間から見上げてくるサガの瞳を覗いたタナトスは、何となく身の危険を感じ、黙ったまま自分でサンダルを履き直した。
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拍手御礼は夜にさせて下さいね!いつも大感謝なのです!
いつもの精神的タナサガ
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死の神の来訪にも最近は慣れ、女神のお目こぼしに感謝しつつ迎え入れる。タナトスは双児宮を『とり小屋』と称しながら、来客用のソファーの真ん中にふんぞりかえるのが常だ。エリシオンの離宮の数々に比べれば確かに狭いかもしれないが、もともと戦闘用の守護宮に仮住まい用の施設がついているだけなのだから、これでも充分広いほうだと思う。そう伝えたら『広さだけの話ではない。お前という鳥が飼われている場所だからだ』と返された。『うさぎ小屋と言い換えても良いぞ』と提示されたが、お断りする。どうもタナトスの中でのわたしは、動物とそう変わらないように思う。
タナトスが望むので、わたしもソファーの端へ腰を下ろして膝を貸す。一体、誰かに膝枕などをした記憶を探るには、何年遡らなければならないだろうか。まだ黄金聖闘士たちは子供ばかりで、純粋に女神をお守りすることを目指していた遠い昔。あの頃まで遡っても、膝を貸すほど親しかった相手は…ほとんどいない。そのうちの一人は汚名を被せて殺してしまったし、もう一人は水牢に閉じ込めて追いやってしまった。聖戦後に皆生き返ってはきたものの、全てが元通りとなるわけではない。多分、もうわたしに触れてくるものなど居ないと思う。
「サガ」
タナトスがわたしの名を呼び、膝から見上げる瞳と視線が絡む。
かの神の瞳には瞳孔が無く、不思議な銀色の意思が満ちている。
「オレを前にして、他のことなど考えるな」
その言い分がまるで人間のようで、知らず微笑みが零れた。
全てを想いの外へ置き、死だけを見つめる。
「生きていた頃のお前に優しかったのは、死(オレ)だけだろう」
そんな事を言うタナトスの頬を静かに撫で、わたしは心の中で蘇生後何度目かの生へのさよならを告げる。今しばらくは黄金聖闘士の手も必要だろうが、そろそろ体制も戻りつつある。
聖域が再建されたのちには、そっと彼の元へ帰ろうと思った。
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周囲が見えていないサガパターン。
そして、今日もパチパチありがとうございます(^▽^)日々の糧です!
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死の神の来訪にも最近は慣れ、女神のお目こぼしに感謝しつつ迎え入れる。タナトスは双児宮を『とり小屋』と称しながら、来客用のソファーの真ん中にふんぞりかえるのが常だ。エリシオンの離宮の数々に比べれば確かに狭いかもしれないが、もともと戦闘用の守護宮に仮住まい用の施設がついているだけなのだから、これでも充分広いほうだと思う。そう伝えたら『広さだけの話ではない。お前という鳥が飼われている場所だからだ』と返された。『うさぎ小屋と言い換えても良いぞ』と提示されたが、お断りする。どうもタナトスの中でのわたしは、動物とそう変わらないように思う。
タナトスが望むので、わたしもソファーの端へ腰を下ろして膝を貸す。一体、誰かに膝枕などをした記憶を探るには、何年遡らなければならないだろうか。まだ黄金聖闘士たちは子供ばかりで、純粋に女神をお守りすることを目指していた遠い昔。あの頃まで遡っても、膝を貸すほど親しかった相手は…ほとんどいない。そのうちの一人は汚名を被せて殺してしまったし、もう一人は水牢に閉じ込めて追いやってしまった。聖戦後に皆生き返ってはきたものの、全てが元通りとなるわけではない。多分、もうわたしに触れてくるものなど居ないと思う。
「サガ」
タナトスがわたしの名を呼び、膝から見上げる瞳と視線が絡む。
かの神の瞳には瞳孔が無く、不思議な銀色の意思が満ちている。
「オレを前にして、他のことなど考えるな」
その言い分がまるで人間のようで、知らず微笑みが零れた。
全てを想いの外へ置き、死だけを見つめる。
「生きていた頃のお前に優しかったのは、死(オレ)だけだろう」
そんな事を言うタナトスの頬を静かに撫で、わたしは心の中で蘇生後何度目かの生へのさよならを告げる。今しばらくは黄金聖闘士の手も必要だろうが、そろそろ体制も戻りつつある。
聖域が再建されたのちには、そっと彼の元へ帰ろうと思った。
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周囲が見えていないサガパターン。
そして、今日もパチパチありがとうございます(^▽^)日々の糧です!
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「タナトスは血と暴力を好む」
とヒュプノスは言った。サガは首を傾げる。
「死の神であるのにか?」
「死の神だからこそだ」
「血も暴力も生の最たるところだと思うが」
「そうだな、あれはどこかで命を好んでいるのだろうよ」
なるほどとサガは呟き、また転寝の中へと戻っていった。
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タナトスは格好いいし可愛いし性格は悪いしで美味しいキャラですよね!ヒュプノスがまた美人だし格好いいし車田版の彼の性格は今ひとつ謎ですがそこもまたいい!LC版ではタナトスを短慮呼ばわりするくせに、自分は何の功績も挙げていないところがやる気あるんだか無いんだか謎でいい!
双子神はひきこもり神ハーデス様よりはフットワークが軽そうなので、あちこち出歩いてくれると良いですよね。あと、どっかの政財界のパーティーなどで、サガとカノンの双子を両脇に従えた沙織さんと、ヒュプノスとタナトスを両脇に従えたハーデス(全員人間に化けてる)などが鉢合わせしたら、物凄く絵的に映えると思いました。
そんな公式の場でサガがタナトスにデレて、あとでカノンと女神に怒られる話も書きたいココロ。