出勤前のタイムスケジュールは、起きる→シャワータイム→パンを齧りつつブログタイム→送信ボタンを押してお出かけ→駅に着くと同時に電車がホームに入ってくる…という、タイトで優雅さの欠片も無い状況となっております。推敲する時間もとってないので、毎回誤字や入力ミス連発です\(^▽^)/
…OTZ
そんなわけで、昨日も結構恥ずかしい間違いをしておりました。Aさんご指摘ありがとうございます。早速直しましたえへへ…
サガはそういう凡ミスしなさそうですよね。書類が超多くて大変なときでも、流れるようにさらさらと処理。しかしうっかり最後の決済印や確認印を押すとき、13年間のクセで教皇印をパン!と押してしまい、押した後に気づいて「OTZ」ってなってれば良いですよ!
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「あっ…」
ようやく仕上げた書類にサインを入れ終えたサガは、羽ペンを持ったまま固まった。定刻どおりに仕事が終わった安堵感で、気が緩んでいたのかもしれない。仕事後に約束したカノンとの外出に、気が急いていたのかもしれない。
慣れた手つきで綴られたそこには、シオンの名が記されていた。
十三年間、偽教皇として聖域に君臨しているあいだ、サガはシオンの振りをし続けた。当然、教皇としての署名もシオンとしてである。今では完璧に筆跡を真似することが出来るくらい、それは己の名前よりも手に馴染んでいる。そのことがアダになったのだろう。無意識に手が動いてしまったのだ。
サガは溜息をついた。最初から書き直すしかない。今からでは、カノンとの約束の時間にも間に合わないだろう。過去の罪悪が自分を哂っている気がして、サガはもう一度溜息をつく。
新しい羊皮紙を取りに行こうと立ち上がりかけて、サガはぎょっとした。何時の間にかシオンが背後にたち、その書類を覗き込んでいたのだ。
「なるほど、よく出来ている。本人にも見分けがつかぬわ」
「…申し訳ありません」
何と言ってよいのかわからず、サガは頭をさげるしかない。タイミングの悪さに、少し泣きたくなった。だが、全て自分が悪いのだ。
シオンはその書類を手に取ると、「ふむ」と頷いている。それからちらりと時計に目をやった。
「帰って良いぞ。この後、予定があるのだろう?」
「し、しかし、その書類を直さねば…」
明日の朝までに必要な書類なのだった。どうしても今日中に仕上げておかねばならない。
けれどもシオンはにやりと笑った。
「内容は完璧だ。問題の無い書類ではないか」
「ですが…!」
「頭が固いの。この書類はおぬしが作り、私がサインをした。ということで良かろう」
「!!!」
ぽかんと見つめるサガへ、早く帰れとばかりにシオンは片手をしっしっと振っている。
「誕生日くらい、融通の利く上司でいさせろ」
「……ありがとうございます」
サガは深く頭を下げ、くるりと踵を返してカノンとのもとへ駆け出した。
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いつもパチパチ有難う御座います(>▽<)朝の活力源です!
nanamiさんのところは、誕生日ネタではないかもしれませんが、沙織さんとサガがラブラブハッピーエンドになっておられて、拝読して物凄く物凄く充足させて頂きました!沙織さんにめろめろなサガ!そしてサガにだけ乙女(中身肉食系)な沙織さん!あのお話で、黒サガが妬いたらどうなるだろうと妄想してはさらに充足させて頂いております。
拙宅黒サガへのお言葉も有難う御座いました。何気に雑兵たちに人気だと私が嬉しいです。黒サガが苦労して食べる甘いお菓子類を、甘党の白サガがぺろりと片付けてくれたりして、いつもなら黒サガは「わたしはお前だ」などと言っているのに、この時だけは「お前は本当にわたしか…?(汗)」などと遠い目になっていたり。
サガは白くても黒くても美味しいですよね。来年はお互い余裕を持ってお祝いできると良いなあと思います(^^)素敵なコメントに大感謝なのです!
6/1 A様>あああああああああ!Σ(゜◇゜)ご指摘ありがとうございます!昨日の帰社後に頂いたコメントを拝見して間違いに気づき、あわあわ訂正だけしてから寝ました。あのままだとお話の意味が通じなかったですよね。読み返して「うあー」ってなってました。最初からタナトスが間違えてN付きでしたら、確かにカノンが大喜びですよね(笑)「そのペンダント、オレが付けてやるよ」と言うカノンに、サガは「お前がタナトスからの贈り物に寛容なのは珍しいな…」とか首を傾げてます。そんな私はAさんの新作を拝読して脳内エリシオンに逃避中です。
また何か突っ込みどころがありました際には、びしびしご指摘下さいね!本当にありがとうございました!
ほか拍手を押してくださる皆様に心より御礼申し上げます(^^)