星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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ソファーへうつぶせに横たわっていた彼は、身体を反転させ、寝転がったままカノンの方を見た。動いた拍子に銀髪がさらりと背から肩越しにこぼれ落ちる。すらりと伸びた足は無造作に投げ出され、行儀の良い姿勢ではないが、それすらもさまになる美しさだ。
一方カノンは、浴びたばかりのシャワーによって、髪から滴る水滴をタオルでがしがし拭いている最中であった。その背中へ呆れたような声で催促がかかる。
「まだ、支度に時間がかかりそうだな、カノン」
「お前の準備が早すぎるのだ。いま何時だと思っている」
「早くはない。ここから1番近い公共機関から視察先までの時間を計算すると、もうすぐ出ないと昼に間に合わぬ」
「公共機関なんぞ使わずに、テレポートで行けばすぐだろう」
「使わないのか」
カノンと同じ容姿を持ちながら、正反対の雰囲気を持つ彼は、気だるげに身を起こすと、わざとらしくゆっくり足を組んだ。
「せっかくお前と二人で出かけるデートなのに、時間短縮とは」
「何がデートだ。たったいま自分で視察といったばかりだろう!つうか、サガに化けんなカーサ」
怒鳴られても、サガの顔をしたカーサはぺろりと舌を出しただけで、姿を戻す様子はない。
「この姿でおまえと出かければ、万が一他界の者に見咎められたとて、海界の活動だとは思われぬだろう?また聖域の双子デートかと思われるだけで」
「そんな極秘任務ではないわ!サガの口調やめろ。しかも、またとは何だ、他界は双子座に対してそんなふざけた認識なのか」
「お前がわたしを大好きなことは、全界の知るところだよ」
「お前ではないし、サガはただの兄弟であって!」
「ふふ、今日化けたこの法衣の下は、着衣があると思うか?無いと思うか?」
いきなり脈絡もなく、にっこりとサガが立ち上がり、法衣の裾をちらりと持ち上げる。
「!!!!」
「答えは履いている、だ。ちょっと期待しただろう」
「カーサ…そろそろGEを食らいたいようだな」
「支度がはかどるようサービスしているというのに、酷い」
「サガはそんな言いかたをせん!

「サービスしてやったというのは、本当なのに」
カノンが本気で必殺技を繰り出しそうな小宇宙を身に纏い始めたので、仕方なくカーサは変身を解いた。
ハヤテのごとく!という漫画のオマケカードの女の子の格好が、素肌に制服+白ニーソだったので、これはサガでやらねばと思いました手抜きですけど。

パンツの存在は想像にお任せ!…忍者ブログなので(・ω・;)
そして、やっぱり昨日に引き続きロスが駄目な感じだった場合。
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「アイオロス、先ほどから真剣に何の写真を見ているのですか?」
「やあムウ、メディテーションの修練の一環で念写をしてみたのだが、なかなか上手くいってね」
「はあ」
「ヒントは28歳、男性、法衣、ニーソ、半裸、だ」
「グロ写真ですか」
「どちらかといえばエロ写真だよ」
「今のキーワードで、とてもそうは思えません」
「まあ見てくれよ」
自慢げにサガの着替え写真を見せてきたアイオロスの頭を、ムウは遠慮なくファイリングケースではたいた。

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なんかオカルトなんかの魔法修養でも実体イメージ力高めるとかそんな修行ありましたよね。ちょっと冗談のつもりで作ってみたら案外上手く写真が出来たので、シュラやカノンあたりに見せてからかおうかなとか思ってるロス兄さんですよ。でも普通にセクハラです。

今日もパチパチありがとうございます!毎日の癒しです(^-^)
ロスとサガが駄目な感じだったら。
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「アイオロス、貴方が教皇に就任するにあたり、法衣を新調したいのですが」
「ああムウ、私は別に前の法衣で構わないぞ」
「新教皇の法衣を仕立てられぬほど、聖域は緊縮財政ではありません」
「まだ使えるのだから勿体無い」
「しかし…」
「それに、その法衣はサガが着ていたのだろう?全裸で
「………」
「まあまあムウ、アイオロスの気持ちはわたしも判るよ」
「サガ!」
「わたしも当初はシオン様の法衣を着ていたからな、胸の穴を夜なべして繕って…懐かしい」
「ちょっと二人とも、それ照れながら微笑ましい恋慕みたいに語るのやめて下さい。貴鬼、今の話は聞かなかったことにして、仕立て屋を呼ぶように!」

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大丈夫、貴鬼にはよく意味がわかってない。
今日もぱちぱちありがとうございます!やる気の源です(^-^)
黒サガとシオンのお話が途中のまま(…)カノンとロスでサガ話。
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海界からのかえりみち、十二宮の入り口でアイオロスとはちあわせた。
双児宮までの道のりを一緒にあるく。こいつは当たり前のように、オレにも世間話をふってくる。サガとは知己でも、オレとは友人でもなんでもないだろう。誰にでも親しげなその距離感は、誰にでも優しいサガに似ていると思う。
「サガは、意外と負けず嫌いだな」
オレの歩調に合わせながらアイオロスが言う。
「今はなんていうか、穏やかなところは以前と変わらないのだけれど、負けたくないという意志を隠しきれてないっていうか」
思わず睨んだが、しかし相手は飄々としたものだ。
「昔はもう少しおっとりしていたと思うのだが…」
「お前のせいだろ」
我慢できなくて、言い返す。
強めの語調に、アイオロスが驚いたような、面白そうな顔でこちらを見る。
だが、あふれる言葉を今更とめられない。
「サガはな、1番であることが当たり前だった。誰よりも優れているのが普通の環境で、だから競いあうなんてこと自体知らなかった。まれに誰かと争うような状況になったときには、『たまには譲ってやった方がいいだろうか』などと傲慢な配慮をするようなヤツだった。克己心のみで上を目指していたんだよ。それをお前が」
「私が?」
アイオロスが語尾を繰り返す。
「お前が、サガを負けず嫌いにしたんだ」
「そっか、それは少し嬉しいね。教えてくれてありがとう、カノン」
英雄が浮かべた笑顔は、おそらく本心からのものだ。
このズレ具合、やっぱりどこかサガに似ていると思った。

そして、こいつにだけはサガを取られたくないとも思った。

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サガだけでなく、カノンもロスに負けたくないぞって思ってる。別の意味で。
でも、カノンとロス、サガのいないところでは割と普通に話してるといいな!

サガは、アイオロスに「負けたくない」って思った瞬間に掴まってしまったんだと思いますね(`・ω・´)(妄想度120%)
昨晩はお酒飲んだら寝てしまったので、黒サガ+サガSS続きはのちほどに…すみません(>△<)先に星矢+サガ妄想といただいた拍手へのお返事です。
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双児宮にペガサスの聖闘士が押しかけるのは、もはや十二宮でも見慣れた風景である。今日もアテナ神殿からの帰りがてら、星矢は元気にサガのところへ立ち寄っていた。

「サガって異次元を操作できるんだよな!」
後輩が無邪気に懐いてくる姿を、サガは微笑ましく見つめている。
「繋いだり、移動できる程度だがな」
「充分凄いって。一輝なんかは異次元に飛ばされても帰ってきたりするけど、俺だったら宇宙に飛ばされた時点で死ぬ気がするもん」
「お前ほどの小宇宙があれば、コツさえ掴めばすぐできるようになる」
サガの基準はかなり高い位置にあるので『それくらい簡単だろう』と言う内容は、一般青銅にはかなり厳しい。しかし、この場合はサガの言うとおりで、すでにテレポートを可能にしている星矢ならば鍛錬次第と思われる。
星矢は目を輝かせながら続けた。
「なあなあ、サガなら二次元とかも行けるのか?」
「難しいが、投影的な移動ならば」
「じゃあ漫画の世界に入れたりするんだな!」
「………」
「いいな、凄い楽しそう」
「………星矢、このあと時間はあるか?」
「ああ、今日は暇だよ」
「では、今から要素数としての次元と別界の違いおよび量子論について、簡単な講座を行うので聞いていくように」

時間の都合を聞いてくれているようで、言葉の最後は命令形だったので、星矢は大人しく黄金聖闘士の指導を受けることにしたが、1時間後もやっぱりよく判らなかった。

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数式とか目がすべるよ!
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