星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
終わりの終わり。
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とつぜん俺は表の世界に立つこととなった。
アスプロスのものだった黄金聖衣を与えられ、自由まで手に入れた。誇りある聖闘士として存分に高みを目指す事だって出来る。かつて影から羨望した全てがいま、この手にあるのだ。
反逆者となった兄の死と引き換えに。
願い叶って考える。俺が望んだのはこんな世界だったのだろうか。
『君たち二人には初めから光も影もない』
アスミタは幻朧魔皇拳を受けていた俺にそう言った。
それは影の立場にあった俺には光明のような言葉に聞こえた。
だが、影であることを止めた今になって、己のなかで囁く声がある。
本当にそうだろうか?と。
アスプロスは遠からず邪悪として蘇るだろう。俺は無意識下の望みを叶えるために、アスプロスを殺して闇を押し付けただけではないのか?
「アスプロス…」
呟いても振り向く者はいない。
そうして気づく。
俺の世界は兄が死んだときに終わっていたのだと。
死んだ兄と再び合間見えるその時を待ちわびながら、俺は自我を磨き続ける。終わってしまったこの世界を、再び終わらせるために。
そうして兄と二人の世界を再生するために。
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とつぜん俺は表の世界に立つこととなった。
アスプロスのものだった黄金聖衣を与えられ、自由まで手に入れた。誇りある聖闘士として存分に高みを目指す事だって出来る。かつて影から羨望した全てがいま、この手にあるのだ。
反逆者となった兄の死と引き換えに。
願い叶って考える。俺が望んだのはこんな世界だったのだろうか。
『君たち二人には初めから光も影もない』
アスミタは幻朧魔皇拳を受けていた俺にそう言った。
それは影の立場にあった俺には光明のような言葉に聞こえた。
だが、影であることを止めた今になって、己のなかで囁く声がある。
本当にそうだろうか?と。
アスプロスは遠からず邪悪として蘇るだろう。俺は無意識下の望みを叶えるために、アスプロスを殺して闇を押し付けただけではないのか?
「アスプロス…」
呟いても振り向く者はいない。
そうして気づく。
俺の世界は兄が死んだときに終わっていたのだと。
死んだ兄と再び合間見えるその時を待ちわびながら、俺は自我を磨き続ける。終わってしまったこの世界を、再び終わらせるために。
そうして兄と二人の世界を再生するために。
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