セージとまだ幼い頃のアスプロスの交流場面も見てみたかったなあ…黄金聖衣を与えられて喜ぶアスぷーに、しっかり励めと厳しくも暖かい訓示を垂れるようなセージを書いてみたいココロ。
でもその頃にはもうアスぷはマーブル君なんですよね…(´・ω・`)
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「二番目ごときが!」
言葉とともに、セージ教皇の似姿・ロストキャンバスを拳で叩き潰す。
それは海の泡のように脆く崩れ、消えていった。
しかし、いくら恨みをぶつけたところで、それは所詮絵の具のかたまりでしかない。
相手は既にこの世になく、妄執と怨念はただ昏く重く自分の中で淀むばかりだ。
生前には蒼銀であった長髪も、呪いと闇を吸い漆黒に染まった。
選ばれるべき相手に教皇の座を与えなかった愚かさを、いつか思い知らせてやるのだと、その一念で肉体持つ怨霊となりこの世に蘇ってきたというのに、憎しみの言葉は矛先を失い、ただむなしく火星宮に響く。
『いつか』などという刻はなかったのだ。
その場で思い知らせてやれなかった時点で、永久に敗北が定められてしまったのだ。
行き場を失った悔しさも未練も、昇華されることなく汚泥のように溜まり続ける。
「何故貴方を殺すのが俺ではなかったのだ、セージ様」
そのとき、アナザーディメンションの中へと、半身が飛び込んだのを感じた。
「…デフテロス、か」
二番目を表すその名前が、希望のように心を照らす。
そうだ、まだ牙を突き立てる相手がいる。この怨念を晴らす相手は、まだいるのだ。
口元にゆっくりと笑みが浮かぶ。
「待っていたぞ」
それは二番目などではない。誰よりも一番この世で憎い弟の名前。
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そして今週のLCはとても感動的な回なのですが、それだけに双子座が亡くなった黄金聖闘士の集合シーンからも生者仲間のシーンからも仲間はずれにされていてションボリ(>ω<。)
生死不明な上、シオンと交流なさげなので仕方がないのですが…
早くアスぷにも黄金聖闘士らしい、最有力教皇候補という設定にも納得のいく精神の真っ直ぐな部分をみせて欲しいココロ………0.005%くらいの期待値で…OTZ…