星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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昨日はまだ編集途中の頁をアップしてしまっておりましたすみませんすみません。夜にアップしなおしだけして寝こけました(>△<)
拍手ご返信やご連絡は今度こそよるに…(ぺこぺこ)

朝も寝坊したのに妄想だけは吐き出していくという…
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「みなさん、魔法少女になりませんか?」
目の前に跪いた12人の黄金cへ、女神は慈愛そのものの笑顔で微笑んだ。
「は?」
と、まっさきに返したのはミロだ。不敬な語調だが、咎めるものは誰もいない。むしろ同調する空気が流れている。
沈黙を破るように、シュラが尋ねる。
「畏れながら、魔法少女というのは何だろうか」
「魔法を使う少女のことです」
「我らは魔法など使えませんが」
「ええ、私もですよ。ですが一般市民から見れば、あなた方の力はほとんど魔法に見えるでしょう。問題ありません」
何が問題ないのか全く判らないという目で、12人が女神を見る。
「俺たち男ですが」
アイオリアが冷静に正論を述べる。
しかし女神はにこやかにアイオリアの心を砕いた。
「大丈夫です。皆さんには女性となってもらいます」
無言の空間に、押し殺した呻きや、「げっ」というようなあからさまな不服の声が漏れたのも仕方あるまい。
サガがおそるおそる抗議の声を上げた。
「女神、たとえ女性になったとしても、わたしは28なのです」
抗議ポイントはそこかよ!という皆の目がサガに集まったが、サガは真剣だった。
しかし、女神はその抗議をもいなす。
「安心してください。皆さんにはきちんと設定に沿った年齢になってもらいます」
「設定…?」
「サガやアイオロスは中三、シュラ・アフロディーテ・デスマスクは中二、残りの皆さんは中一の少女になってもらいます」
最初は「なりませんか?」という勧誘であったはずなのに、いつのまにか強制実行が決定となっているようで、その場の皆は青ざめる。
そんななか、さすがに肝の据わった童虎が、やんわりと尋ねた。
「そもそも何故、魔法少女になる必要があるのかの?」
「そうですね、そこから説明すべきでした」
一応理由があったのかと、黄金聖闘士一同は耳を傾ける。
「地上のどこかで大事があったとき、聖闘士をそのままの素性で派遣するのに不都合な場合が多々あるのは存じておりますね」
皆は頷いた。たとえ必要であるとはいえ、宗教、政治、民族その他の理由で、アテナの信徒である聖闘士の入地を拒否されたり、問題が起こることがままある。その調整で時間をとられたり、現地の人間が危険に晒されたりすることが良くあるのだ。
「しかし、魔法少女であれば、特定宗派とはみなされないでしょうし、正体が聖闘士であるとは思われないはずです」
思われたく無いです…と12人全員が胸の中で零している。
「しかし、それならば女性聖闘士がその役目を負えばよいのではないですか」
ムウが問う。
「駄目です。彼女達は顔を見せることが出来ません。仮面をつけた女戦士など、すぐに女性聖闘士だとバレてしまいます。その点、性別を変えておけば、万が一怪しまれても知らぬ存ぜぬで通せますからね」
「………」
皆の無言ながら不服の小宇宙が大きくなり、サガの髪が黒くなろうとしたその空間を破ったのは、デスマスクの鶴の一声だった。
「へえ、悪くねえな。魔法少女とやらになったら、真っ先に女子更衣室に入らせてもらいましょうかねえ。男の夢っすよね。ああ、トイレも女性用に入れってことですよね。まさかその状態で女神も男性用に入れとは言わねえよな?」

魔法少女化計画は、改善課題があるとして一旦白紙に戻され、珍しく皆に感謝されたデスマスクは一同から酒を奢ってもらえることになった。

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朝から眠いけど今日も仕事にいってきます((( >△<)
昨日の記事で杳馬の技「リワインドバイオ」を「リマインドバイオ」と思いっきり間違えていたのでこっそり直しました(・~・)デフテロスの必殺技名も良く間違えるよ!

昨晩仕事から帰ったらLCキャラソンCDが届いていたので、さっそくタナトス様の歌声を拝聴しようではありませんか!とラジカセに突っ込んだら、ラジカセのスイッチが入りませんでした。今までもよくスイッチが入らなくなることはあったのですが、どうも完全にお亡くなりになったモヨウ。
(´・ω・`)ショボーン。

しょうがないので通販でラジカセを買いました。タナトス様ソング拝聴はラジカセ待ちです。
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「どこへ行くのだ」
皮袋へ荷物をつめている兄を見て、デフテロスは慌てた声を出した。
「まだ考えておらんが、どうにでもなるだろう」
アスプロスは振り向きもせず、荷物をまとめる作業に専念している。遠出でもするのかと予測していたデフテロスは、兄の返答に立ち尽くした。
「この家を出て行くのか」
「ああ」
袋の口を丈夫な紐で縛り、ようやくアスプロスは顔をあげる。
「今までお前の人生の邪魔ばかりしてきたな。これからは互いに独立した個人として、自由に生きよう」
「双子座の聖衣は」
「それはもう、お前のものだ」
穏やかに笑むアスプロスの表情は柔らかいが、その目には確固たる決意が浮かんでいる。
デフテロスは呆然と兄を見つめた。
兄が聖闘士であることを捨てるかもしれないとは、漠然と気づいていた。
しかし、まさか自分まで切り捨てられるとは思っても見なかったのだ。
アスプロスが皮袋を背負う。
「デフテロス、おまえはもう、おまえ自身だ…俺から自由を、お前にやる」
いつか弟が叫んだ言葉を、アスプロスは覚えていたのだろう。
「俺がただひとつお前に与えられるものだ」
その微笑みに、どこか寂しそうな表情が混じっているのは、アスプロスもデフテロスと離れがたく感じているからに他ならない。
「元気でな、デフテロス」
きびすを返そうとしたアスプロスの眉間へ、デフテロスは無意識に魔拳を放った。



「こんな処へ来客とは珍しいな」
アスプロスの住まいは辺鄙な田舎町の外れにある。聖域から離れ、連絡すらとっていなかったというのに、どうやって見つけたものか、獅子座のレグルスが尋ねてきたのだ。
「アスプロス、急に出て行ったのに手紙もくれないんだもん」
「どうやってここを見つけたのだ?」
「オレが目を凝らして辿れない痕跡なんてないさ」
くるりと目を光らせて、レグルスが笑う。もともと天才と呼ばれていた少年だったが、ますます天賦の才に磨きが掛かっているようだ。
「そうか」
アスプロスも笑ってレグルスを迎え入れた。狭い部屋だが、掃除が行き届いていて、こじんまりと落ち着いた雰囲気がある。
「仲良く暮らしてるみたいだね」
レグルスが言うと、アスプロスは目を丸くした。
「そんなことまで分かるのか」
「それくらいは、オレでなくてもこの家見れば判るよ」
アスプロスはそうか、と首を傾げると「デフテロス!」と呼んだ。
奥から出てきたデフテロスは、何も言わずにレグルスを見る。
アスプロスはデフテロスを招きよせて、その髪を撫でると苦笑しながらレグルスを見た。
「犬を飼い始めたのだ。聖闘士をしていたころは、生き物を飼うことなど考えられなかったが、一緒に暮らしてみるとなかなか愛着がわいてな」
怪訝な顔をしているレグルスを気にも留めず、アスプロスは続けた。
「しかし、珍しいな。デフテロスは俺以外の人間がくると大そう吼えるのに今日は大人しい。お前のことが気に入ったのかもしれん」
「アスプロス…デフテロスは弟だろう」
「は?」
アスプロスが手を留め、心底呆れたような視線を向ける。
「俺に弟などおらん」
レグルスは目を見開いた。それからゆっくりとデフテロスに視線を向ける。デフテロスは何も言わず、それから静かに視線を逸らした。
「遠路を尋ねてきてくれたのだ。茶でも出そう」
屈託の無いアスプロスの顔をもう一度レグルスは見る。

(飼われているのは、兄の方か)

レグルスは小さくため息をついて、勧められた椅子へと腰を下ろした。

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あわあわ推敲時間もなく通勤電車時間に(>ω<)
嬉しい拍手のお返事は夜にさせてくださいね!今日もぱちぱち有難うございます!妄想の活力源です!

夏休み妄想!
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「こんにちはー!」
元気な挨拶とともに双児宮へやってきたのは、ペガサスの星矢だった。
その星矢は、居住区エリアをのぞきこむと、アレ?という顔をした。
「サガは留守?」
いつもサガが座っているソファーには、カノンがラフな格好で寝転がっている。そのカノンは起き上がり、背もたれに深く寄りかかると、長い足をえらそうに組んだ。
「迷宮の小宇宙がオレのものだった時点で気づけ」
「いや、それはわかんないよ」
「フン、まだまだ未熟だな。それでサガに何の用だ」
「勉強を見てもらおうと思って」
星矢の手には、ノートと教科書の入ったクリアファイルが抱えられている。
ちらりとそれへ視線を走らせたカノンは、呆れの表情をみせた。
「お前、サガに中坊の宿題レベルの内容を聞くつもりか」
「そ、そうだけど…サガの教え方って、凄く分かりやすいんだ」
その言葉で、既に何度もこうして教えを請いに(というか宿題を見てもらいに)双児宮を訪れたであろうことが知れる。
カノンは眉をひそめながらも、星矢へ座るよう促した。
「オレが代わりに教えてやる」
「ホント!?」
星矢からしてみると、サガがいないのは残念ではあるけれど、カノンに教えてもらえるのもまた得がたい機会である。カノンはいい加減に見えて、実はとても頭がいいのだとサガが話してくれたこともあった。
星矢はうきうきとテキストを広げる。
「じゃあまず、この余桃の罪ってどういう意味?」
「お前…常識だろ。最近の青銅はそんなレベルなのか」
「うっ」
確かに勉強に熱心ではなかったけれども、カノンの常識水準もまた高い気がして、星矢は心の中でこっそり反駁する。
「とりあえず、お前の思うところの意味を言ってみろ」
それでもカノンは、ただ答えを示唆するのではなく、まずは星矢に考えさせた。そのやり方は、乱暴な口調ながらサガの教え方と共通するものだった。
「ええと、余った桃に関する罪だと思うんだけど…」
ただし、幾ら考えても、元となる故事を知らなければ分かるわけがない。
カノンは肩を竦めて説明しだした。
「例えばだ。シュラが食いかけのサガを『美味しいですよ』ってアイオロスにやったとするだろ?」
「サガは食べ物じゃないぞ」
「例えだって言ってんだろ。桃に置き換えろ」
「えええええ」
「アイオロスは喜んで『美味いな』って食っておきながら、あとで冷静になったら『食べかけのサガを寄越すなんて、教皇候補に不敬だろう!そもそもシュラはサガを食べたらダメだ』ってシュラを罰したわけだ」
「アイオロスはそんなこと言わないし、しないよ!」
「シュラがサガの代わりに食われるかもな」
「えええええ、シュラも桃なの?っていうか、その例えだと1番怒るのサガじゃないの?」
「オレも怒るな」
「ええと、桃を食べるのは罪ですって故事?」
「お前、こんなに分かりやすく例えたのに分からないのか。馬鹿ではないか?」
しかし、そのカノンの頭にはゴ…とげんこつによる鉄拳が落ちた。
いつの間に帰宅したのか、サガが氷点下の空気をまとわせて、カノンの座るソファーの後ろに立っている。
「カノン…子供相手にお前という奴は…」
「な、なんだよ、ちゃんと教えてたろ」
「今の与太話のどこがそうなのか、わたしを納得させてみろ…」

なんだか双子の間で千日戦争が始まってしまったので、星矢は仕方なくテキスト類を片付け、隣の巨蟹宮へ宿題を教えてもらいに行くことにした。

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案外デスマスクが1番分かりやすく教えてくれるよ!
今日もぱちぱち有難うございます(>▽<)毎日の清涼剤です!

案の定コミスタでのトーン貼りは全然進まないという…あれって印刷されるとまた違う感じになるんですよね(汗)網目の濃さとかどうやって判断すればイインダー。家に残ってるスクリーントーンの網目の%表示を参考にすればいいのかな。むーん。
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デフテロスがフライパンをじっと見つめている。
調理しているのは目玉焼きだ。
ちなみに、今までは村まで卵を買いに降りていたのだが(それも、農家の鶏小屋の卵を貰って、お金をこっそりその場へ置いてくるというようなやり方だ)、アスプロスが鶏を何羽か調達してきたので、手軽に卵の入手が可能となったのだ。
修行に専念していた聖戦までの2年間は、ほかの事に気を回す余裕など無く、いつ死ぬかわからぬ身であることも相まって、家畜を買うことなど考え付きもしなかった。しかし、兄と二人で生活を始めた今ならば、なるほどアスプロスの言うとおり、もう少し利便性を考えたほうが良さそうだと思う。
アスプロスが買ってきた鶏の卵でつくる、最初の目玉焼きがこのフライパンの中の卵というわけだ。
それだけならば、いつものように焼けばいいだけなのだが、デフテロスはこの卵に自分の気持ちを込めようと考えた。
(俺は口下手だ。ならば、わかりやすく目に見える形に例えれば良い)
そんなわけで、デフテロスは念動力と小宇宙を駆使し、黄身の部分をハート型に整えた目玉焼きを作成しているのだった。白身より凝固温度の低い黄身を、火力調節機能などない昔ながらの直火で調理しつつ、圧力で黄身が破けてしまわぬよう気を配りながら焼くのはなかなか大変なのだが、デフテロスの料理の腕前がそれをカバーした。
さっそく出来上がった黄身部分がハート型の目玉焼きを兄の前に出すと、兄はデフテロスの顔と目玉焼きを交互に見てなにやら考え込んでいる。
デフテロスが内心ドキドキしながら反応を待っていると、アスプロスがフッと笑って立ち上がった。
「俺にも卵を1つ寄越せ」
真新しい卵を手渡されたアスプロスは、同じようにフライパンを手にした。
そして小宇宙を燃やし始める。
デフテロスのように料理の腕がないアスプロスは、次元操作によって熱を異次元へと逃すという無駄な高技術をつかい、焦がさず目玉焼きを作って見せた。
出来上がった目玉焼きを覗き込んでみれば、黄身部分が星型になっている。
「面白い挑戦だが、まだまだだな」
思考回路が斜め上に行きがちなアスプロスは、今回も独自解釈で、その目玉焼きを自分への挑戦と受け止めたらしい。
「…味は俺のもののほうが上だと思う」
思わずぼそりと零しされたデフテロスの返事に、アスプロスが詰まる。
食べる者のことを考えて作られた、デフテロスの目玉焼きの方が美味しいことは、食べる前からアスプロスにも予測できたからだ。
「ならば引き分けか」
アスプロスはそう言ってテーブルに戻り、ハート型の目玉焼きをむしゃむしゃ食べ始めている。
デフテロスもテーブルに座り、兄の作った目玉焼きを味わって食べ始めた。

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そして、コメント返信の方のイニシャル化で、何を間違えたかK様をT様と表記しておりました(>△<;)タ行はかすりもしないよ!お心当たりの方、こっそり直しておきましたごめんなさい(ぺこ)
今日もパチパチ押してくださった皆様に御礼申し上げます。毎日の清涼剤です!

暑くて雨降って、庭でわさわさ草木の伸びる季節ですね(>▽<)
今年はエンツァイ・スープセロリ・イタリアンパセリがよく採れるので、毎日サラダが美味しいです。
デフテロスも毎日兄の為に香草を摘んで料理してるんだろうなあ!

…デフテロスはもっと高性能なハズなのに、なんか脳内では家事でしか万能さを発揮してないぞ。お兄さんのために他にデフテロスができる事ってなんだろう。聖闘士としての働き以外で。

(・ω・)まあ居てくれるだけでお兄さん嬉しいと思いますけどね!
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デフテロスとアスプロスは火山の頂きに立ち、夜空を見上げていた。
カノン島で星を見ようと思ったばあい、夜半まで待たねばならない。ギリシア近隣は暗くなるのが遅いためだ。
「まだ、明るいな」
「ああ。この地は星見に向いておらん。火山の地熱が空気を暖めて光を歪め、マグマの火が明かりとなって星の光を薄めてしまう」
弟の語りかけに兄が答える。
確かにこの地は星占いを行うには不向きだった。神託を呼び込むほどの星占いを行うためには、スターヒルのような高地かつ聖なる場所が必要だろう。
しかし、教皇でもない彼らがそこまで環境を整える必要はないし、そもそも、彼らが天を見上げているのは、星占が目的ではない。
というか、彼らは星占に否定的だ。
『デフテロスは凶星である』という星の予兆によって運命を決められてしまった双子からすれば、「星の託宣など知ったことか」という気持ちになるのは無理もないところだろう。
今晩の目的は、純粋に天文学の勉強であった。
聖戦後、アスプロスとデフテロスは話し合い、正規の双子座をデフテロスとした。そして、デフテロスの弱い部分である座学について、アスプロスが師匠代わりとなり、教え込むことになったのだ。
とはいえ、アスプロスも実のところ、それほどデフテロスに専門知識が必要だとは思っていない。教養の一環として、デフテロスが恥をかかぬ程度のものが身につけば良いと思っている。黄金聖闘士デフテロスが伸ばすべきはもっと別のもので、今彼らがこうしているのは、ようするに兄が弟と仲良くするための方便…兄の講義を弟が受けるという体裁をとったコミニュケーションだ。

「あっ」
デフテロスが声を上げる。
「どうした」
「星が流れた」
「そうか、お前の方が目はいいな」
アスプロスが笑う。瞬間的な動体視力や勘は、デフテロスの方がわずかに得意だった。常に影から兄の動作を眺め、遅れることなく追いかけた過去の生活がそうさせたのだ。
「何か願ったか?」
「そんなことは考えもしなかった」
「では次に流れたら、何か願ってみろ」
アスプロスがそう言うと、デフテロスは悩むような顔となる。
「願い事など特に…1番の望みは叶っている」
デフテロスの1番の望みは、本来の兄を取り戻すことであった。それは己の命と引き換えに叶えている。自我を鍛えた彼にとって、望みは何かに叶えてもらうものではなく、自ら手に入れるものなのだ。
「無欲な男だ。俺は願うぞ」
こちらはこちらで、望みは自ら手に入れるものだという信念でいる。同じ信念でありながら、兄の方が迷惑度ははるかに上だ。我欲の塊のような彼は(闇の一滴のせいであるとはいえ)目的のために手段を選ばないからだ。
「何を願うのだ?」
「地上の覇権」
「アスプロス!」
思わず睨んだ弟を、兄はフンと鼻で笑いつつも、どこか穏やかな視線で見つめ返す。
「…願うだけだ」
それは、もう実行には移さないという遠まわしな約束。
無言となったデフテロスへ、アスプロスはからかうように続けた。
「そういえば、テンマの故郷では、流れ星のことを夜這い星というらしいぞ」
あまりの話題転換に、デフテロスの眼が丸くなる。
「枕草子という書物に『星は昴 彦星 夕づつ(金星) 夜這い星少しおかし』とある。恋しいもののもとへ魂となって飛ぶことを例えたのだな。そういう意味では、独り身のお前もあやかって、何か願いを込めたほうが良いのではないか?」
自分とて独り身のくせに、堅物で真面目な弟へそんなことを言うと、今度はデフテロスも笑った。
「なおさら必要ない。流星となって飛んでゆかずとも、願う相手は傍にいる」
誰を、と口にされることはない。
ただじっと強く見つめる弟の視線に、アスプロスは胸が騒いで視線を逸らした。

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めるへん!
うう、修羅場中なのでまったり更新になりますって書きたいココロ。
でも原稿の方もそんな進んでないという駄目っぷり。
今日短冊に願いを書くとしたら「無事に原稿が終わりますように」なんですけど、外見たら雨降ってる!がーん!短冊二枚目には「世界中のサガ本が手に入りますように」って書こうと思ったのにモー!

あと、やふーのクローズアップ聖闘士星矢コーナーで、なんか等身大黄金聖衣つくってるんですけど、その聖衣が…ちょ!(^▽^;)

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