星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
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眉間にしわを寄せ、小宇宙の調整に集中していたアスプロスは、実験の成功に目を細めて力を抜いた。それとともに人為的に作られた高圧空間が消え、あとには小さな光る粒が残る。人工ダイヤモンドだ。
粒子や空間を操り、元素を固定することの出来るアスプロスにとって、人造宝石の作成はそれほど難しいことではない。この時代、まだ知られていなかった人工ダイヤモンドの作成方法も、聖域内では理論的に解明されている。とくに作成が禁止されていなかったのは、それを実行するには黄金聖闘士レベルの能力と、教皇レベルの知識が必要であるからで、実行に移せるものがいるなどとは考えられていなかったためだ。
アスプロスのこの行為がバレたなら、聖闘士の力を悪用したとして、ただちに粛清が掛かるだろうが、かつて教皇を殺害しようとした身からすると、今更そのような罰則など怖くはないし、バレるようなヘマをするつもりもない。
アスプロスはその粒を拾い上げた。
光に反射して七色の煌きをみせるそれは、天然石と比べても遜色はなかった。あとはこれを加工して遠方で売りつければ、数年は生活費に不自由しないはずだ。
さっそく出かけようとして、ふとデフテロスの顔が脳裏に浮かぶ。
(怒るだろうか。あいつは真面目だからな)
大金を入手できたとして、それをデフテロスに隠さねばならないのでは意味がない。二人で生活していくための費用にする目的なのだから。
昔のアスプロスであれば『知ったことか』と捨て置いただろうが、今のアスプロスにデフテロスの意思を無碍にすることは出来ない。
暫し悩んだアスプロスは、結局出かけることはせず、小屋へ戻ると寝台へごろりと転がった。


その夜、デフテロスが戻ってくると、テーブルの上には小さな宝石が転がり、こちらに背を向けて不貞寝をしているアスプロスが見えた。
「どうしたのだ?」
声をかけると、背中越しにアスプロスの返事が返る。
「試しに作ってみた。お前にやろう」
宝石を作ったところで、それで儲けるわけでなければ罪とはならない。
何とはなしに状況を読み取ったデフテロスは、真っ直ぐに兄の横たわる寝台へと向かい、縁へ腰を下ろした。
「こういうのは兄さんのほうが似合うと思うが…ありがとう」
高価な贈り物よりも、おそらく自分を尊重してくれたのであろう気持ちが嬉しくて、デフテロスはそっと兄の頭を抱きしめた。

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キューティーハニーって、空中元素固定装置を持ってるじゃないですか。その装置の能力で変身したりしてるじゃないですか。その装置があれば宝石を作り放題なので敵の組織に狙われてるじゃないですか。

で、アスプロス兄さんならそれと同じことが出来ると思うんですよ。マーベラスルームによる異次元で粒子まで分解されても元に戻れる兄さんですからね。
まあ、宝石作成妄想より前に、当然キューティーハニーと同じ変身シーンを想像してみたんですけど。でもマッパになる時点でサガに変換されました。やっぱりマッパとなるとサガです。

でもアスプロスがキューティーハニーのように変身したら、デフテロスが目をキラキラさせて見とれることだけは間違いない。ここが呆れ視線になるカノンとの差ですね。

「そこに座って、サガ」
星矢に言われるままにチェアに腰を下ろす。座り心地は悪くは無いが、これから始められるであろう行為に、わずかな不安が先立つ。
見上げた視線からその気持ちを汲んでくれたのか、星矢が近づいてきて、顔の近くで囁いた。
「力を抜いて…すぐに気持ちよくなるから」
「星矢」
「大丈夫」
彼が大丈夫というのならば、安心していいのだろう。星矢は言葉だけでなく、手を伸ばして肘掛に乗せられた私の腕に触れてくれた。
「慣れてほぐれるまで、弱にするな?」
星矢はリモコンらしきものを、もう片手に持っている。その指がスイッチを押すと、わたしの身体を振動が襲った。
「…っ」
その器具の動きは緩慢でありながら、しだいに肉へ食い込むように圧迫してくる。強弱をつけてほぐされつつ、突き上げられる動きで、腰が浮きそうになる。けれども、それは確かに痛みだけではなかった。的確にツボを抑えたその動きは、じんわりと快感を生んでいく。
我慢できず、わたしは目を閉じた。
「サガ、痛くない?」
「…ああ、気持ちいい」
「じゃあ、もう少し強くするから」
星矢がリモコンを操作したのだろう、すぐに器具の振動が激しくなり、声が漏れそうになった。このような感覚は知らない。こんな無防備な姿を晒せるのも、星矢の前だからだ。
わたしは手を伸ばし、触れてくれていた星矢の手を、逆にぎゅっと握り締めた。


「カノン、なんだかサガと星矢のまわり、人だかりが出来ていますね」
「…何やってんだあいつら」
「あ、もしかしたらカノンは知らないのかな。あれは温泉場に付きもののマッサージチェアです」
「何だそれは。色気を振りまくための機械か」
「違いますよ。名前のとおり、椅子に座ると自動的にマッサージしてくれるんです…でも確かにサガさん色っぽいですね」
カノンが二人をその場から引き剥がしに行くまで、星矢とサガは温泉地に別種の独自空間を作り出していたのだった。

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まだ続いていた双子+星矢+瞬の慰安旅行妄想。温泉地のマッサージチェアはほんと神の器具…!
今日もぱちぱち有難うございます!元気のもとです(>▽<)ちょっとお出かけするのでご返信は夜にでもさせて下さい。
 

LCアニメの二期DVDのオリジナル部分で、エルシドが「自分はつねに彼(シジフォス)の傍らにある」って宣言したじゃないですか。
それを知った私の脳内デフテロスが対抗意識を燃やして「俺とてつねに兄の傍らにある!」って宣言しました。隣でアスプロスが『びくうっ』ってなってました。どや顔アスぷの唯一の脅威といいますかトラウマが弟の熱視線ですよ。
聖戦後は身の危険に関する誤解は解けているんですが、別の意味で危険を時々感じるお兄さん。ていうかエルシドの宣言は夫婦宣言に聞こえるのに(シジフォスはサーシャラブですけど)、デフテロスの宣言はストーカー宣言に聞こえてしまうのは何故。

そういえば本編でアスミタに「兄の影に甘んじたのが君の罪」みたいに言われていたデフテロス君ですが、しかして影に甘んじないで光射す場所でアスぷと対等でいようとしたら、闇の一滴を落とされているアスプロスからすると余計脅威に感じられてしまい、悲劇が早まったんじゃないかなあ…と思うわけです。
アスミたんには聖域の責任についても語って欲しかったココロ。

聖戦時、デフテロスの命と想いを貰って、記憶も受け継いだっぽい(記憶は聖衣経由…?)アスプロスですので、デフテロスの兄ラブな熱い気持ちはわかってると思うんですが、その熱さは伝わってても、ラブ部分がちゃんと伝わっているのか心配ですよ。
「何かよく判らないが熱い気持ちをぶつけられている…まあ害意はなかったのだな」というアバウトな感じで理解していたら、デフテロスがあとで苦労するような、警戒心が生まれなくて美味しいような、いや苦労しますよね絶対。

闇の一滴の縛りが解けたアスプロスは、無自覚でも凄く弟自慢しそうですけどね!だって傀儡扱いしてたときだって、最強の自分と同等の力を持つとか、ゆがんでますけど凄い持ち上げてましたもんね!
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「デフテロスとアスプロスってどっちが強いんだ?」

獅子座のレグルスが、くるくる瞳を輝かせながらアスプロスに尋ねた。双子座の過去の経緯を知るものならば、空気を読んで絶対にしないであろう質問だが、そこはエアブレイカーなレグルスである。
ただ、全く悪意のないことは判っているので、アスプロスはレグルス相手には細かいことを気にしない。それどころか、どこか人を超えてしまった力を持つ天才同士、馬は合うのであった。

「俺の方が強いが…あれは常に俺に勝つ」
「そうなの?じゃあ凄い強いんじゃないか」
「ああ、最強の星を持つこの俺を殺せるくらいにはな」

二人の会話を隣で聞いているデフテロスの心臓が、キリキリ痛んでいたのは言うまでもない。

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アスぷは弟を苛めてるつもりはなく、むしろ褒めてるつもりなんですけど、アスぷなので…
今日もぱちぱち有難うございます(>ω<)日々の活力源です!

星矢は身を起こし、隣に横たわるサガを見下ろした。
サガの腰には一枚白の布地がかけられて、一糸纏わぬ姿ではないものの、それ以外はほんのり赤く上気した素肌を晒している。しっとりと汗ばんだ肌には、銀糸のような髪が流れ落ちていた。
普段は絶対にみることの出来ぬ無防備な姿だが、今でさえ戦闘を仕掛ければ、大抵の相手は敵わぬであろうことを星矢は理解している。
星矢の視線に気づいたサガが、やわらかく笑んだ。
「…このような感覚は知らなかった」
「サガ」
「お前は、色々なことをわたしに教えてくれる」
「そ、そんなこと」
サガの真っ直ぐな視線に、何故か気恥ずかしくなって星矢は目を逸らした。高鳴る鼓動を誤魔化すように、星矢はサガに尋ねる。
「その、意外だった。サガはこういうの、とっくに知ってると思ってたから…その」
「意外か?」
サガがまた微笑んだ。星矢は素直に頷いておく。

「うん、意外だった。風呂好きのサガが岩盤浴未体験だなんて」
「お湯に浸からずとも、こういった方法で寛げるのだな」

二人の世界に入っているサガと星矢を、一緒に慰安旅行に来ているカノンと瞬が呆れたように(瞬は微笑ましい視線で)眺めた。

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前回の双子+星矢+瞬旅行妄想の一貫。着衣なしで入るタイプの男女別岩盤浴ということで…星矢とサガはところどころで二人の世界を作っていればいいよ!そんな二人を暖かく見守るカノンと瞬。いや、カノンの方は時々突っ込みますが。瞬はそんなカノンにまあまあって宥める役。瞬も星矢が大好きなので、星矢が喜ぶことは基本応援ですね!
ここも、双子+星矢・瞬という部屋わけがいいのか、星矢&サガ+カノン&瞬という部屋わけがいいのか悩みます。カノンとサガを一緒の部屋にしても、さすがにブロンズっ子たちもいる旅行なら、大人の世界に突入すまい…

全然関係ないんですが、ドイツの伝統的なテルメ(スパ)では男女混浴で裸で入る(観光地などは水着着用)って内容のブログをネットで拝見し、パンドラ様やクイーンが普通に混浴で寛いでいるのをみたラダが動揺している図が脳裏にぽぽぽぽーんと浮かびました。

ラダもカノンと温泉旅行に行けばいいよ!14歳アイオロスも、双子と青銅っ子の旅行の話を聞いて、「どうして俺も誘ってくれなかったんだ!」って、ぷんすかすればいいと思います。

ぽぽぽぽーん
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「お前は悪魔だ」って言うと「お前も悪だ」って言う。
「愚弟」って言うと「愚兄」って言う。
「水牢で反省しろ」って言うと「だぜ!」って言う。

そうして、後で寂しくなって「すまない」って言っても
そこにはもう誰もいない

こだますら返ってこない。ただ波の音が響くだけ。

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そんなスニオン岬。
世情的に考えさせられることの多い昨今ですが、GO!GO!明るい社会(by 財団法人明るい選挙推進協会)を見たら、割と色んな意味でどうでもよくなりました。ああ、うん…選挙は大事ですね。

でも聖域は民主主義にしたら駄目だと思うんだ!
教皇選出方法が、雑兵含めた聖域住人の投票で決定なんてことになったら、13年前アイオロスではなく村民に親しまれ、神のようだと言われていたサガが選ばれてしまったんじゃないかと思いますので…
仁智勇に優れた慧眼な教皇が、民意を掬い上げて統治&次教皇指名っていうのが無難だと思います。

あと、今にして思えば、アスぷに教皇させても何の支障もない気がしないでもないココロ。性格悪くて手段を選ばないだけで。…そ、それが駄目なのかな(>ω<)あ。女神をおろそかにしそうなのも駄目ですね(汗)

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