星矢関連二次創作サイト「アクマイザー」のMEMO&御礼用ブログ
あけましておめでとうございます!ついさっき晦日の挨拶書いたばっかりですが…今朝はブログタイムが取れなさそうなので…
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年明けの十二宮の階段を、星矢が元気よく駆け上っていく姿は恒例となっている。神であるアテナが新年の行事・儀式を幾つもこなさねばならないため、それらが始まる前に新年の拝謁(という建前の挨拶まわり)をするためだ。
今年も星矢は途中で双児宮に立ち寄り、サガをみつけると子犬のように飛びついていった。カノンが呆れの視線を向けるのも、またいつものことである。
「サガにカノン!新年あけましておめでとう!」
「おめでとう星矢」
「お めでたいな小僧」
溢れんばかりの笑顔を向けるサガと、ぶっきらぼうながらも挨拶を返すカノン。カノンも一回り以上年下の星矢に対しては割合と優しい。
「今年は手土産を持ってきたんだ。これだけど」
がさがさと紙袋を開き、星矢は中を見せるようにしてサガへと差し出す。
「何だろう?」
サガが屈んで覗き込んだ途端、星矢がその頬へとキスをした。
目を丸くしているサガへ、星矢が笑う。
「われ奇襲に成功せり!」
「…なるほどな」
直ぐにいつもの落ち着きを取り戻したサガは、星矢の額にも祝福の口付けを落す。星矢は袋の中から紅白2つの饅頭を取り出して「二人分だよ」とサガへ渡し、カノンへも同じように頬へキスをさせてもらってから、上宮目指して走っていった。
慌しく星矢の去っていった方向を見上げて、カノンが首を傾げる。
「今年は干支とやらに関連してないのか?」
「何を言っている、今年は寅年だろう」
サガは部屋を横切り、星矢にもらった饅頭の白い方をカノンへ手渡した。
「ワレ奇襲ニ成功セリ…日本でこれを意味するところの電信といえば、『トラ トラ トラ』しかあるまいよ」
今度はカノンが目をぱちりとさせている。
そして、カノンが受け取った饅頭に目をやると、包み紙には和菓子屋・虎屋のマークが入っていたのだった。
=============================
「俺なら奇襲なんてしないな。正々堂々と宣戦布告させてもらおう」
アイオロスがサガの顔を覗き込む。
サガは指先でアイオロスの唇を制した。
「その宣戦布告、受けるわけにはいかない」
「どうして?」
「わたしは、もうお前と戦いたくないのだ」
だから、とサガは指先を追うようにして、ふわりとアイオロスの唇を自分からキスで塞いだ。啄ばむだけの優しい口付けであったが、アイオロスは見事に金縛りとなっている。
「さりとて全面降伏するつもりもない。そうなると同盟を結ぶするしかないだろう?今のは友好の印だ」
戦いたくないと言っておきながら、挑戦的な瞳で見つめるサガを前にして、アイオロスの方が両手を挙げて完全降伏の姿勢をとった。
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そんなわけで、今年もどうぞ宜しくお願いします(>ω<)
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年明けの十二宮の階段を、星矢が元気よく駆け上っていく姿は恒例となっている。神であるアテナが新年の行事・儀式を幾つもこなさねばならないため、それらが始まる前に新年の拝謁(という建前の挨拶まわり)をするためだ。
今年も星矢は途中で双児宮に立ち寄り、サガをみつけると子犬のように飛びついていった。カノンが呆れの視線を向けるのも、またいつものことである。
「サガにカノン!新年あけましておめでとう!」
「おめでとう星矢」
「お めでたいな小僧」
溢れんばかりの笑顔を向けるサガと、ぶっきらぼうながらも挨拶を返すカノン。カノンも一回り以上年下の星矢に対しては割合と優しい。
「今年は手土産を持ってきたんだ。これだけど」
がさがさと紙袋を開き、星矢は中を見せるようにしてサガへと差し出す。
「何だろう?」
サガが屈んで覗き込んだ途端、星矢がその頬へとキスをした。
目を丸くしているサガへ、星矢が笑う。
「われ奇襲に成功せり!」
「…なるほどな」
直ぐにいつもの落ち着きを取り戻したサガは、星矢の額にも祝福の口付けを落す。星矢は袋の中から紅白2つの饅頭を取り出して「二人分だよ」とサガへ渡し、カノンへも同じように頬へキスをさせてもらってから、上宮目指して走っていった。
慌しく星矢の去っていった方向を見上げて、カノンが首を傾げる。
「今年は干支とやらに関連してないのか?」
「何を言っている、今年は寅年だろう」
サガは部屋を横切り、星矢にもらった饅頭の白い方をカノンへ手渡した。
「ワレ奇襲ニ成功セリ…日本でこれを意味するところの電信といえば、『トラ トラ トラ』しかあるまいよ」
今度はカノンが目をぱちりとさせている。
そして、カノンが受け取った饅頭に目をやると、包み紙には和菓子屋・虎屋のマークが入っていたのだった。
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「俺なら奇襲なんてしないな。正々堂々と宣戦布告させてもらおう」
アイオロスがサガの顔を覗き込む。
サガは指先でアイオロスの唇を制した。
「その宣戦布告、受けるわけにはいかない」
「どうして?」
「わたしは、もうお前と戦いたくないのだ」
だから、とサガは指先を追うようにして、ふわりとアイオロスの唇を自分からキスで塞いだ。啄ばむだけの優しい口付けであったが、アイオロスは見事に金縛りとなっている。
「さりとて全面降伏するつもりもない。そうなると同盟を結ぶするしかないだろう?今のは友好の印だ」
戦いたくないと言っておきながら、挑戦的な瞳で見つめるサガを前にして、アイオロスの方が両手を挙げて完全降伏の姿勢をとった。
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そんなわけで、今年もどうぞ宜しくお願いします(>ω<)
昨日はお休みだった筈なのに、突然出勤となってあわあわしておりました。
それに引き換え、帰省してきた弟たちはずっと寝正月のモヨウ。
週休二日のくせに年末年始も休みがあるとかどういうこと。一般企業はいいなあ…!(>△<)
そんなせわしない通勤タイムに電車内で読んだ本の中に、有島武郎の実弟でもある小説家の里見弴のペンネームの由来についての逸話が書かれておりまして、苗字は電話帳を広げて指をたてたところにあったものにしたと答えた里見氏へ、記者が「では弴のほうは」と尋ねたところ「指でトンと突いたのさ」と答えたとのこと。
弴(とん)とトンをかけたシャレなんですが、私の脳裏にはアスプロスと杳馬の例のシーンしか浮かばず、電車の中でニヤけそうなのを頑張って堪えたという平和な朝ですよ。
そんなわけで拍手御礼が遅れてしまいましたすみません(汗)
その前に今日もLC双子!miy様さっそく風呂ネタです。
=============================
カノン島で一緒に住むこととなった双子だが、デフテロスが暮らしていた小屋には風呂などない。
だがアスプロスは気にしなかった。聖域でも沐浴の設備を持てるのは女神や教皇、そして黄金聖闘士などの上級ランクの者たちだけであり、通常は何箇所かに設置された集団用の大浴場を利用していたのだ。
デフテロスがここで修行をするにあたり、個人風呂を持つような贅沢は必要なかったろう。あったところで、入浴分の水を汲み、火を焚いて湯とする労力と時間が勿体無い。水道も敷かれていない奥地に建つ小屋だ。鍛錬が目的であるのならば、住まいは雨露をしのげて、寝食が可能であればそれで良い。
アスプロスが風呂の無いことを気にしない理由はもう1つあった。それはここが火山島であるということだ。火口にほどちかいこの地帯には、温泉がいくつもある筈なのである。
もし万が一、適当な温泉がなくとも、噴火口傍には自然のサウナが存在する。おそらくデフテロスはそれらを利用していたに違いない。風呂などなくとも身体を清めるのに不自由はしないだろう。
そんなわけで暢気に構えていると、案の定、二日目の夜になって弟の誘いがあった。
「兄さん、風呂に行かないか」
「ほう、露天風呂か?」
「いや、洞窟内だが…」
洞窟風呂もそれはそれで良いものだとアスプロスは思った。どちらにせよ、一日の汗は流したいし、断る理由など無い。二つ返事で了承すると、デフテロスは片手に着替えの衣類を持ち、片手でアスプロスの手を取り歩き始めた。アスプロスも戸惑うことなく握り返して付いていく。ひと目のない場所で弟と手を繋ぐ事程度は、もうすっかり慣(らさ)れているアスプロスだ。
しばらく行くと、もうもうと噴煙の湧き上がる洞窟が見えてきた。穴の中へ入ると一気に温度が高まる。
「もしや、蒸気風呂か?」
アスプロスが尋ねるも、デフテロスは首を横に振る。
「いや、ちゃんと浸かる風呂だ」
しかし行けども温泉の現れる気配は無い。
とうとう二人は溶岩の流動する灼熱のエリアまで辿りついた。
流石にアスプロスがあたりを見回したものの、デフテロスの方は気にせずそのまま進んでいく。
「デフテロスよ、風呂は…?」
「すぐ目の前にあるだろう」
服を脱ぎもせず溶岩の中に入っていく弟を見て、アスプロスは目が点になった。
「これに浸かるのか?」
「埃や汚れなどは一瞬にして燃え尽きるし、汗もかける」
「………」
アスプロスは共同生活開始以来、初めて弟に意見する事にした。
その後、アスプロスが探し出した温泉にきちんと服を剥がれて浸けられたデフテロスは、溶岩風呂の熱さにも平気だったくせに、裸の兄との入浴でのぼせて湯へ浮かぶ羽目となった。
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それに引き換え、帰省してきた弟たちはずっと寝正月のモヨウ。
週休二日のくせに年末年始も休みがあるとかどういうこと。一般企業はいいなあ…!(>△<)
そんなせわしない通勤タイムに電車内で読んだ本の中に、有島武郎の実弟でもある小説家の里見弴のペンネームの由来についての逸話が書かれておりまして、苗字は電話帳を広げて指をたてたところにあったものにしたと答えた里見氏へ、記者が「では弴のほうは」と尋ねたところ「指でトンと突いたのさ」と答えたとのこと。
弴(とん)とトンをかけたシャレなんですが、私の脳裏にはアスプロスと杳馬の例のシーンしか浮かばず、電車の中でニヤけそうなのを頑張って堪えたという平和な朝ですよ。
そんなわけで拍手御礼が遅れてしまいましたすみません(汗)
その前に今日もLC双子!miy様さっそく風呂ネタです。
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カノン島で一緒に住むこととなった双子だが、デフテロスが暮らしていた小屋には風呂などない。
だがアスプロスは気にしなかった。聖域でも沐浴の設備を持てるのは女神や教皇、そして黄金聖闘士などの上級ランクの者たちだけであり、通常は何箇所かに設置された集団用の大浴場を利用していたのだ。
デフテロスがここで修行をするにあたり、個人風呂を持つような贅沢は必要なかったろう。あったところで、入浴分の水を汲み、火を焚いて湯とする労力と時間が勿体無い。水道も敷かれていない奥地に建つ小屋だ。鍛錬が目的であるのならば、住まいは雨露をしのげて、寝食が可能であればそれで良い。
アスプロスが風呂の無いことを気にしない理由はもう1つあった。それはここが火山島であるということだ。火口にほどちかいこの地帯には、温泉がいくつもある筈なのである。
もし万が一、適当な温泉がなくとも、噴火口傍には自然のサウナが存在する。おそらくデフテロスはそれらを利用していたに違いない。風呂などなくとも身体を清めるのに不自由はしないだろう。
そんなわけで暢気に構えていると、案の定、二日目の夜になって弟の誘いがあった。
「兄さん、風呂に行かないか」
「ほう、露天風呂か?」
「いや、洞窟内だが…」
洞窟風呂もそれはそれで良いものだとアスプロスは思った。どちらにせよ、一日の汗は流したいし、断る理由など無い。二つ返事で了承すると、デフテロスは片手に着替えの衣類を持ち、片手でアスプロスの手を取り歩き始めた。アスプロスも戸惑うことなく握り返して付いていく。ひと目のない場所で弟と手を繋ぐ事程度は、もうすっかり慣(らさ)れているアスプロスだ。
しばらく行くと、もうもうと噴煙の湧き上がる洞窟が見えてきた。穴の中へ入ると一気に温度が高まる。
「もしや、蒸気風呂か?」
アスプロスが尋ねるも、デフテロスは首を横に振る。
「いや、ちゃんと浸かる風呂だ」
しかし行けども温泉の現れる気配は無い。
とうとう二人は溶岩の流動する灼熱のエリアまで辿りついた。
流石にアスプロスがあたりを見回したものの、デフテロスの方は気にせずそのまま進んでいく。
「デフテロスよ、風呂は…?」
「すぐ目の前にあるだろう」
服を脱ぎもせず溶岩の中に入っていく弟を見て、アスプロスは目が点になった。
「これに浸かるのか?」
「埃や汚れなどは一瞬にして燃え尽きるし、汗もかける」
「………」
アスプロスは共同生活開始以来、初めて弟に意見する事にした。
その後、アスプロスが探し出した温泉にきちんと服を剥がれて浸けられたデフテロスは、溶岩風呂の熱さにも平気だったくせに、裸の兄との入浴でのぼせて湯へ浮かぶ羽目となった。
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今日もLC双子!
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カノン島は基本的に火山の地熱で温かいとはいえ、双子の住む地域は草木も少なく、熱を蓄える地肌も薄く、夜ともなるとやはり冷える。
アスプロスが初めてデフテロスの住む小屋へ来た日、彼は一応悩んだ。
(俺はどこで寝ればいいのだろう)
寝台はそこで暮らしていたデフテロス用のものしかなく、狭い小屋ゆえに2つも寝台を並べる空間などないのである。
常に1番目として生きてきた彼は、聖域ではまず自分に何かがあてがわれ、弟はその次…という環境が当然であった。その「聖域での当たり前」を崩すことにまず慣れようと思い、アスプロスは横になれる床を探した。質素でほとんど何も無い部屋には、空き場所だけは沢山ある。
(あの隅へ鹿の皮でも床へ敷いて寝床とするか
そんなわけで部屋の片隅に敷物を並べていると、いつのまにか食糧確保の狩りから帰ってきたデフテロスが、成果のウサギの耳を掴んでぶら下げたまま、ショックを受けたような顔で立ちすくんでいる。
「おかえり…どうしたのだデフテロス」
弟が無言のままのとき、話す気が無いのではなく、考えた事を言葉にする習慣が身についていないだけだと今は知っているので、まずはアスプロスが声をかけてやる。
デフテロスはそれでも少し躊躇して下を向いていたが、思い切ったようにアスプロスの顔を見た。
「兄さんは、俺が嫌なのか」
「は?」
「そんな片隅に…寝るところを…」
アスプロスは目をぱちりとさせた。確かに空きスペースの関係上部屋の片隅だし、デフテロスの寝台から離れているとはいえ、同じ狭い部屋内なのである。何故それが好き嫌いの話へ繋がるのかが判らない。
「しかし、他に寝る空間のある場所といったら、隣の物置の床くらいだが」
「普通、寝台が一つしかなかったら、一緒に寝るだろう」
「えっ」
「影でなくなったいま、初めて兄さんと一緒に眠れるのだと楽しみにしていたのに…」
手に持ったウサギの耳を握りつぶさんばかりにふるふるさせているので、慌てたアスプロスはとりあえず夕飯のオカズを取り上げ、それをテーブルの上に置く。
(聖域外では寝台が一つの場合、兄弟一緒に寝るのが普通であったのか…それはデフテロスに悪い事をした)
アスプロスはデフテロスの頭をぽふりと撫で、今晩は一緒に眠る事と、夕飯の支度は自分がすることを約束して、しょんぼりしている弟の機嫌を直した。
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ぱちぱち有難う御座います(>▽<)御礼は夜に!
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カノン島は基本的に火山の地熱で温かいとはいえ、双子の住む地域は草木も少なく、熱を蓄える地肌も薄く、夜ともなるとやはり冷える。
アスプロスが初めてデフテロスの住む小屋へ来た日、彼は一応悩んだ。
(俺はどこで寝ればいいのだろう)
寝台はそこで暮らしていたデフテロス用のものしかなく、狭い小屋ゆえに2つも寝台を並べる空間などないのである。
常に1番目として生きてきた彼は、聖域ではまず自分に何かがあてがわれ、弟はその次…という環境が当然であった。その「聖域での当たり前」を崩すことにまず慣れようと思い、アスプロスは横になれる床を探した。質素でほとんど何も無い部屋には、空き場所だけは沢山ある。
(あの隅へ鹿の皮でも床へ敷いて寝床とするか
そんなわけで部屋の片隅に敷物を並べていると、いつのまにか食糧確保の狩りから帰ってきたデフテロスが、成果のウサギの耳を掴んでぶら下げたまま、ショックを受けたような顔で立ちすくんでいる。
「おかえり…どうしたのだデフテロス」
弟が無言のままのとき、話す気が無いのではなく、考えた事を言葉にする習慣が身についていないだけだと今は知っているので、まずはアスプロスが声をかけてやる。
デフテロスはそれでも少し躊躇して下を向いていたが、思い切ったようにアスプロスの顔を見た。
「兄さんは、俺が嫌なのか」
「は?」
「そんな片隅に…寝るところを…」
アスプロスは目をぱちりとさせた。確かに空きスペースの関係上部屋の片隅だし、デフテロスの寝台から離れているとはいえ、同じ狭い部屋内なのである。何故それが好き嫌いの話へ繋がるのかが判らない。
「しかし、他に寝る空間のある場所といったら、隣の物置の床くらいだが」
「普通、寝台が一つしかなかったら、一緒に寝るだろう」
「えっ」
「影でなくなったいま、初めて兄さんと一緒に眠れるのだと楽しみにしていたのに…」
手に持ったウサギの耳を握りつぶさんばかりにふるふるさせているので、慌てたアスプロスはとりあえず夕飯のオカズを取り上げ、それをテーブルの上に置く。
(聖域外では寝台が一つの場合、兄弟一緒に寝るのが普通であったのか…それはデフテロスに悪い事をした)
アスプロスはデフテロスの頭をぽふりと撫で、今晩は一緒に眠る事と、夕飯の支度は自分がすることを約束して、しょんぼりしている弟の機嫌を直した。
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ぱちぱち有難う御座います(>▽<)御礼は夜に!
お友達から入浴時に使えるバラの花50個セットを頂きました(^▽^)
これで「アフロディーテから薔薇風呂を用意してもらった教皇サガ」というディープな設定での入浴を楽しめますね!
黒サガにも白サガにも似合いそうです薔薇風呂。風呂ではなく本人に飾っても似合いそうです。何せサガの身体は芸術品だから…!
サガを見習って身体を整えねば。そう思っているのに今日もスパゲティーを食いすぎてしまいました。年末年始が控えているというのに…
テキトーに作ったパスタが思ったより美味しかったのが悪い。
<用意したもの>
三分間で茹で上がるスパゲティー 分量適当
かごめトマトケチャップ 分量適当
エクストラバージンオイル 分量適当
おろし生にんにくチューブ入り 分量適当
乾燥バジル 分量適当
適当に全部混ぜたものを茹でた麺に絡めるだけ!これをイタリア料理と呼んだらデスマスクに怒られそうだ。でも3分で出来るからついお代わりまで作ってしまいました。昨日はケーキも食いすぎたと言うのに…小宇宙を燃やせば脂肪も燃焼されるでしょうか。
それはさておきクリスマス双子。
=============================
異教では聖夜と呼ばれる日ではあるものの、別神を奉ずる聖域や海界ではあまり関係がなく、いつもどおりの仕事が待っている。
それでも夕飯くらいは家族で共に食べようと思い、海龍の宮で弟の仕事の終わりを待たせて貰っていると、カノンは鱗衣を纏ったまま帰ってきた。黄金聖衣とは異なる色合いながらも、海の闘衣は美しく、悔しいがカノンにとても似合っていることは否定できない。
「まだ仕事があるのか?」
そのための鱗衣着用かと尋ねるとカノンは首を振った。
「いや…少し出かけたいところがあって。お前は暇か?」
暇も何も、カノンと過ごす為に海界まで降りてきているのだから、用事などあろうはずも無い。そう言うとカノンはわたしの手を引いて、いきなり異次元経由で空間転移した。
「どこへ行くのだ」
「オレの守護する海の底へ」
「北大西洋か」
会話の合間にもシードラゴンの、カノンの力がわたしを包み込む。異次元移動程度ならば聖衣がなくともわたしは平気なのだが、カノンが生身のわたしを保護したのはそれだけが理由ではなかった。
理由は異次元を抜けた時、すぐに判った。
「ここは…」
連れて行かれたのは予告どおり深い海の中で、なのに海界神殿にいるときと同じように呼吸が出来る。海下ゆえの水圧も感じない。おそらく鱗衣と海龍の加護によるものだろう。こればかりは双子座の聖闘士には真似のできない効力だ(一定空間に結界を作り、海水が入ってこないようにすることなら出来るだろうが)。
いや、そんなことよりも目を奪われたのは、ほぼ暗黒の世界であるはずの海の底で、宝石のような光の乱舞が繰り広げられていたことだ。
何千とも思われる幻想的な輝きの正体は、海の発光生物。それも一種類ではない。北大西洋東部において、深海魚の7割が発光するということを差し置いても、これだけの発光生物が一箇所に集まると言うのは不自然だ。
カノンの顔をちらりと見る。カノンはわたしの疑問を読み取って笑った。
「想像通りだ。少し集まってもらった」
シードラゴンの力を使ったとの事らしい。
光の乱舞は圧巻だった。わたしは息をするのも忘れて見入っていた。
「地上の光もいいが、海の命の光もなかなかだろう?」
「…ああ、美しいな」
それは嘘偽りの無い本心だ。空に瞬く星たちの光とも違う。街に光るイルミネーションの輝きとも違う。まさに命の輝きであり、その輝きが夜の海を縦横無尽に埋め尽くしている。
横に佇むカノンの手が、わたしの手を握った。
「サガ、オレは偽りの経緯であったとはいえ、海龍の海将軍になったことを、今では良かったと思っている」
「…そうか」
わたしはカノンの手を握り返した。
そうしてわたしたちは、二人で黙って海の光を眺め続けた。
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双子デート。
これで「アフロディーテから薔薇風呂を用意してもらった教皇サガ」というディープな設定での入浴を楽しめますね!
黒サガにも白サガにも似合いそうです薔薇風呂。風呂ではなく本人に飾っても似合いそうです。何せサガの身体は芸術品だから…!
サガを見習って身体を整えねば。そう思っているのに今日もスパゲティーを食いすぎてしまいました。年末年始が控えているというのに…
テキトーに作ったパスタが思ったより美味しかったのが悪い。
<用意したもの>
三分間で茹で上がるスパゲティー 分量適当
かごめトマトケチャップ 分量適当
エクストラバージンオイル 分量適当
おろし生にんにくチューブ入り 分量適当
乾燥バジル 分量適当
適当に全部混ぜたものを茹でた麺に絡めるだけ!これをイタリア料理と呼んだらデスマスクに怒られそうだ。でも3分で出来るからついお代わりまで作ってしまいました。昨日はケーキも食いすぎたと言うのに…小宇宙を燃やせば脂肪も燃焼されるでしょうか。
それはさておきクリスマス双子。
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異教では聖夜と呼ばれる日ではあるものの、別神を奉ずる聖域や海界ではあまり関係がなく、いつもどおりの仕事が待っている。
それでも夕飯くらいは家族で共に食べようと思い、海龍の宮で弟の仕事の終わりを待たせて貰っていると、カノンは鱗衣を纏ったまま帰ってきた。黄金聖衣とは異なる色合いながらも、海の闘衣は美しく、悔しいがカノンにとても似合っていることは否定できない。
「まだ仕事があるのか?」
そのための鱗衣着用かと尋ねるとカノンは首を振った。
「いや…少し出かけたいところがあって。お前は暇か?」
暇も何も、カノンと過ごす為に海界まで降りてきているのだから、用事などあろうはずも無い。そう言うとカノンはわたしの手を引いて、いきなり異次元経由で空間転移した。
「どこへ行くのだ」
「オレの守護する海の底へ」
「北大西洋か」
会話の合間にもシードラゴンの、カノンの力がわたしを包み込む。異次元移動程度ならば聖衣がなくともわたしは平気なのだが、カノンが生身のわたしを保護したのはそれだけが理由ではなかった。
理由は異次元を抜けた時、すぐに判った。
「ここは…」
連れて行かれたのは予告どおり深い海の中で、なのに海界神殿にいるときと同じように呼吸が出来る。海下ゆえの水圧も感じない。おそらく鱗衣と海龍の加護によるものだろう。こればかりは双子座の聖闘士には真似のできない効力だ(一定空間に結界を作り、海水が入ってこないようにすることなら出来るだろうが)。
いや、そんなことよりも目を奪われたのは、ほぼ暗黒の世界であるはずの海の底で、宝石のような光の乱舞が繰り広げられていたことだ。
何千とも思われる幻想的な輝きの正体は、海の発光生物。それも一種類ではない。北大西洋東部において、深海魚の7割が発光するということを差し置いても、これだけの発光生物が一箇所に集まると言うのは不自然だ。
カノンの顔をちらりと見る。カノンはわたしの疑問を読み取って笑った。
「想像通りだ。少し集まってもらった」
シードラゴンの力を使ったとの事らしい。
光の乱舞は圧巻だった。わたしは息をするのも忘れて見入っていた。
「地上の光もいいが、海の命の光もなかなかだろう?」
「…ああ、美しいな」
それは嘘偽りの無い本心だ。空に瞬く星たちの光とも違う。街に光るイルミネーションの輝きとも違う。まさに命の輝きであり、その輝きが夜の海を縦横無尽に埋め尽くしている。
横に佇むカノンの手が、わたしの手を握った。
「サガ、オレは偽りの経緯であったとはいえ、海龍の海将軍になったことを、今では良かったと思っている」
「…そうか」
わたしはカノンの手を握り返した。
そうしてわたしたちは、二人で黙って海の光を眺め続けた。
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双子デート。
今日はクリスマスイブ!…ということにブログの日付を捏造した。また寝ちゃったから…
お友達と毎年恒例のケーキ交換で、三笠本館のボンバー2009を頂きました。とっても食べ応えのあるボリュームです(>▽<)
LCのDVD4巻も届いていて、これはクリスマス当日にゆっくり見るのです。チャンピオンも買い、ダンスパーティーも無事に終わり、精神的には豊かで平穏なイブでした。仕事で終わりましたが(フ)
そういえば先日、アスプロスがうちのホテルのダンスパーティーに来てくれた場合、黄金聖衣着用だと他のお客さんにぶつかったとき危険だからダメとか書きましたが、考えてみたらそれ以前にダンスホールは土足厳禁でした。ごめんねアスプロス脱いで来てください。でもサガなら全裸でもOKな気がするのに、アスぷーだと警官に連れて行かれそうな気がするのは何でだろう。
以下LC双子SS。今週のLCネタバレありますご注意下さい。
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今日もペアルックの装いで弟との外出を果たしたアスプロスは、かなり羞恥心を犠牲にしてはいるものの、デフテロスとのコミニュケーションには自信を取り戻しつつあった。
(フ…この俺が本気を見せれば、弟を満足させることなど造作もないわ)
闇の一滴による長年の性格歪曲のため、根拠も無く増長するのがアスプロスの悪い癖である。帰宅するなり当たり前のようにデフテロスへ茶の支度を頼み、自分は椅子に腰を下ろして足を組み寛いでいる。
カノン島では、時代的にも場所的にも高価な紅茶や珈琲などは望むべくも無く、自生している香草類を乾燥させ煎じて飲むくらいしか出来なかったが、アスプロスはデフテロスの淹れるハーブティーをとても気に入っていた。
デフテロスも兄の世話をすることに何の疑問も持っていない。適量の湯を沸かしたやかんへレモンバームを放り込み、蒸らしてからカップに注いで蜂蜜を落とす。作り方はぞんざいなようで、兄の好みには適った飲物がきちんと出来上がる。
デフテロスはそれを兄の元へ運びながら、ふと小さく溜息をついた。
「どうしたデフテロス」
見咎めたアスプロスが疑問を口にする。思いを言葉にすることが苦手な弟に対して、呼び水となる声を掛けてやる気遣いくらいのことは、アスプロスも学んでいる。
「いや…気にするな、アスプロス。詮無きことなのだ」
「何か悩みがあるのならば、話してみろ。俺に出来ることならば何とかしてやろう」
「優しいな、アスプロス」
デフテロスの目にまた色眼鏡が掛かり始めたが、アスプロスは無視して先を促した。意を決したのかデフテロスがぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「その…先日ペガサスと話をする機会があってな…」
「ふむ、あのメフィストフェレスの息子で神殺しだという?」
「そうだ。そのメフィストがペガサスに初めて父として出会ったとき、『おいらの愛しの息子!会いたかったよテンマー!』といって抱き倒したそうなのだ」
その場面を想像してしまい、杳馬に対する嫌悪感もあって顔をしかめそうになったアスプロスだ。受け取ったハーブティーを、話の口直しとばかり早速飲み始めている。しかし、デフテロスのほうは目をキラキラさせていた。
「やはり家族の再会はそうありたい…あれを兄さんにもしてもらえたらと思って…」
思わずハーブティーを噴いたアスプロスだった。
(アホかーーー!)
叫びかけ、デフテロスの表情に気づいて押しとどまる。思えば自分とデフテロスの再会のときなど、技のかけ合いから始まったのだ。まあ…自分のせいで。
デフテロスが寂しさを交えた笑顔でにこりとする。
「いいのだ。兄さんがまだ俺に疎ましさを感じているのは判っている」
「そんなことはない!」
反射的にアスプロスは声を上げた。今の弟との距離感に戸惑っているだけで、鬱陶しいなどとはもう思っていない。けれどもデフテロスの方はそんな風に思って…恐れていたのだろうか。兄に嫌われる事を恐れるあまり、それを振り払うかのごとく愛情を求めてしまっているのだろうか。
そう考えると、弟の願いをぞんざいにすることは出来なかった。
アスプロスは立ち上がり、カップを置いてデフテロスを抱きしめた。
「愛しの弟。死んでいた間も、ずっと会いたかったぞ」
決着をつけるためにであったが、とりあえず嘘は言っていない。
多少棒読みなものの、デフテロスがぎゅーっと無言で抱き返してきたので、アスプロスはあやすように背中を撫でてやった。
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クリスマス中にはLC感想やらDVD感想やらそのほかやらで、もう1度書き込みに来たいなあ…
お友達と毎年恒例のケーキ交換で、三笠本館のボンバー2009を頂きました。とっても食べ応えのあるボリュームです(>▽<)
LCのDVD4巻も届いていて、これはクリスマス当日にゆっくり見るのです。チャンピオンも買い、ダンスパーティーも無事に終わり、精神的には豊かで平穏なイブでした。仕事で終わりましたが(フ)
そういえば先日、アスプロスがうちのホテルのダンスパーティーに来てくれた場合、黄金聖衣着用だと他のお客さんにぶつかったとき危険だからダメとか書きましたが、考えてみたらそれ以前にダンスホールは土足厳禁でした。ごめんねアスプロス脱いで来てください。でもサガなら全裸でもOKな気がするのに、アスぷーだと警官に連れて行かれそうな気がするのは何でだろう。
以下LC双子SS。今週のLCネタバレありますご注意下さい。
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今日もペアルックの装いで弟との外出を果たしたアスプロスは、かなり羞恥心を犠牲にしてはいるものの、デフテロスとのコミニュケーションには自信を取り戻しつつあった。
(フ…この俺が本気を見せれば、弟を満足させることなど造作もないわ)
闇の一滴による長年の性格歪曲のため、根拠も無く増長するのがアスプロスの悪い癖である。帰宅するなり当たり前のようにデフテロスへ茶の支度を頼み、自分は椅子に腰を下ろして足を組み寛いでいる。
カノン島では、時代的にも場所的にも高価な紅茶や珈琲などは望むべくも無く、自生している香草類を乾燥させ煎じて飲むくらいしか出来なかったが、アスプロスはデフテロスの淹れるハーブティーをとても気に入っていた。
デフテロスも兄の世話をすることに何の疑問も持っていない。適量の湯を沸かしたやかんへレモンバームを放り込み、蒸らしてからカップに注いで蜂蜜を落とす。作り方はぞんざいなようで、兄の好みには適った飲物がきちんと出来上がる。
デフテロスはそれを兄の元へ運びながら、ふと小さく溜息をついた。
「どうしたデフテロス」
見咎めたアスプロスが疑問を口にする。思いを言葉にすることが苦手な弟に対して、呼び水となる声を掛けてやる気遣いくらいのことは、アスプロスも学んでいる。
「いや…気にするな、アスプロス。詮無きことなのだ」
「何か悩みがあるのならば、話してみろ。俺に出来ることならば何とかしてやろう」
「優しいな、アスプロス」
デフテロスの目にまた色眼鏡が掛かり始めたが、アスプロスは無視して先を促した。意を決したのかデフテロスがぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
「その…先日ペガサスと話をする機会があってな…」
「ふむ、あのメフィストフェレスの息子で神殺しだという?」
「そうだ。そのメフィストがペガサスに初めて父として出会ったとき、『おいらの愛しの息子!会いたかったよテンマー!』といって抱き倒したそうなのだ」
その場面を想像してしまい、杳馬に対する嫌悪感もあって顔をしかめそうになったアスプロスだ。受け取ったハーブティーを、話の口直しとばかり早速飲み始めている。しかし、デフテロスのほうは目をキラキラさせていた。
「やはり家族の再会はそうありたい…あれを兄さんにもしてもらえたらと思って…」
思わずハーブティーを噴いたアスプロスだった。
(アホかーーー!)
叫びかけ、デフテロスの表情に気づいて押しとどまる。思えば自分とデフテロスの再会のときなど、技のかけ合いから始まったのだ。まあ…自分のせいで。
デフテロスが寂しさを交えた笑顔でにこりとする。
「いいのだ。兄さんがまだ俺に疎ましさを感じているのは判っている」
「そんなことはない!」
反射的にアスプロスは声を上げた。今の弟との距離感に戸惑っているだけで、鬱陶しいなどとはもう思っていない。けれどもデフテロスの方はそんな風に思って…恐れていたのだろうか。兄に嫌われる事を恐れるあまり、それを振り払うかのごとく愛情を求めてしまっているのだろうか。
そう考えると、弟の願いをぞんざいにすることは出来なかった。
アスプロスは立ち上がり、カップを置いてデフテロスを抱きしめた。
「愛しの弟。死んでいた間も、ずっと会いたかったぞ」
決着をつけるためにであったが、とりあえず嘘は言っていない。
多少棒読みなものの、デフテロスがぎゅーっと無言で抱き返してきたので、アスプロスはあやすように背中を撫でてやった。
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クリスマス中にはLC感想やらDVD感想やらそのほかやらで、もう1度書き込みに来たいなあ…